食べログの口コミに関する裁判で食べログ側が逆転勝訴した件について考察

質問

店舗を運営されている皆さん、こんにちは。

1月19日、食べログと韓流村の裁判で、食べログ側が一審判決を覆して逆転勝訴というニュースが流れました。

この裁判の結果は、私自身がGoogleビジネスプロフィールの運用を支援する者の一人としても口コミにまつわるとても重要な裁判であると考えていたのでとても驚いています。

今回はこの件について考察してみたいと思います。

なぜ食べログ側が逆転勝訴となったのか

この裁判の争点となるのは、食べログが提供している「口コミアルゴリズム」において、原告側に対して不当に評価が下がるような操作またはアルゴリズムになっているかという事だと思います。

焼肉店を運営する韓流村にとっては、食べログの口コミアルゴリズムの変更によって大きく口コミの点数が下がり、それが売上に影響したということは事実ではありますが、これが全ての店舗に影響する共通のアルゴリズムの中での動きであれば、韓流村に不当に評価が下がるような操作やアルゴリズムの変更があったとは言えません。

つまり、新しいアルゴリズムの中で評価が上がった店舗もあれば下がった店舗もある。たまたま韓流村の運営する店舗では口コミ評価の下がった店舗が多かったという結果だったと言えます。

また、食べログ側が不正な口コミの排除を行なっているなどの対応をしていることも、食べログの口コミには正当性があると判断されたようです。

韓流村は上告する方針

今回の裁判で裁判長は、一審判決と同様に食べログ側が独禁法上の優越的地位にあることは認めたそうです。

韓流村としては、「優越的地位の乱用を肯定する前代未聞の判決。健全な競争を困難にする」とコメントしています。

私個人的には、優越的地位にある者がブラックボックスを残したまま運営する事は、掲載している店舗にとっても利用ユーザーにとっても良くないと思いますし、結果的にユーザー離れが起こっている原因になっていると思います。

以前は食べログといえばテレビなどのメディアでも「食べログ○○点のお店」などと紹介されることもあるくらい評価軸の一つとなっていましたが、今はそのような紹介のされ方はほとんどされなくなりました。

これは食べログというサービスそのものの信頼度が下がっている、または相対的に他の様々な口コミサービスが評価され、食べログの口コミ点数のみで店舗を紹介することへの疑問のあらわれだと思っています。

韓流村が上告しこれが棄却されなければ、この裁判はまだ続くことになるので最後まで追って行きたいと思います。

食べログの口コミ点数に関する疑問

こちらは原告となっている韓流村が運営する店舗の一つの食べログページのスクリーンショットです。

口コミの点数は3.01で、口コミ人数は8人となっています。

私がこの8人の口コミの点数の平均点を調べたところ3.47点となっていました。

総合点が3.01だった事を考えると、たった8人の口コミでその点数は0.46ポイントも下がっているということになります。

よほど影響力のあるユーザーの口コミの点数が低かったのか、アルゴリズムとして影響力の低いユーザーの高評価は反映されないのか、という事が推測できますが、数百人レベルでの口コミ数でこういった事が起こるのであれば分かりますが、たったの8人の口コミ数でこの点数の乖離は、お店にとってもユーザーにとっても信頼度に欠けると思われて仕方ありません。

その点Googleは現時点では完全に口コミはユーザーの平均点が総合点として表示されています。

平均点であることも良い悪いと議論する事はできますが、少なくともこの総合点がブラックボックスになっているということはありません。

そういう意味でも飲食店探しのユーザー利用者数においてGoogleが食べログやぐるなびを抜いて1位になったというのも頷ける結果であると言えます。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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