店舗ページ・地域ページの作り方|多店舗の店舗ページ、店舗一覧、量産がスパムになる境目

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見
効果の目安マップ中通常検索高AI 検索中見方

結論: 複数店舗なら、店舗ごとに 1 ページを作り、それぞれの GBP からリンクします。店舗ページには、その店舗にしかない情報(アクセス・スタッフ・写真・その店で提供しているサービス)を入れます。店舗のない地域のページは、その地域での実績や事情を具体的に書けるときだけ作ります。地域名だけを差し替えたページの量産は、Google のスパムポリシーに当たります。

店舗ページが大事な理由

  • GBP のリンク先になる: 複数店舗で全店舗の GBP をトップページにリンクすると、Google はどのページがどの店舗の説明かを判断できません。店舗ページがあれば、GBP ごとに、その店舗の地域名・住所・サービスを伝えられます
  • 通常検索で「地域名 + 業種」に出る: 「船橋 個別指導塾」のような検索では、船橋校のページが通常検索の候補になります。チェーンのトップページは、特定の地域の検索ではまず選ばれません
  • AI 検索で店舗ごとに答えてもらえる: 「○○塾の船橋校は土曜も開いている?」のような質問に、AI が答えに使える事実が店舗ページにあれば、正確に答えてもらえます

店舗ページの作り方

URL の付け方

  • https://example.com/shops/funabashi/ のように、店舗ごとに固定の URL にします
  • 店舗の検索フォームを操作しないと出ない結果画面だけでは、Google がページを見つけられず、GBP のリンク先にも向きません。?shop_id=123 のような URL でも、その URL で店舗の情報が直接表示され、店舗一覧から HTML のリンクでたどれるなら使えますが、固定の URL の方が管理しやすくなります
  • 店舗名を変えても URL は変えないで済むように、地名や駅名など変わりにくい言葉にします

店舗ページに入れる要素

要素 書き方 店舗ごとに変えるか
title・h1 地域名 + 業種 + 店名(例: 船橋の個別指導塾 ○○塾 船橋校)
店名・住所・電話番号 その店舗の GBP と同じ表記で、文字で 変える
営業時間・定休日・特別営業時間 その店舗の GBP と同じ。祝日や年末年始も 変える
アクセス 最寄り駅と出口、徒歩分数、道順、目印、駐車場・駐輪場 変える
写真 外観・入口・店内・スタッフ。その店舗で撮ったもの 変える
スタッフ 店長・責任者の名前とひとこと、資格 変える
その店舗で提供しているサービス 全店共通でないものは特に明記。各サービスページへリンク 店舗によって変える
設備・対応 個室、キッズスペース、バリアフリー、支払い方法、外国語対応 変える
その店舗のお知らせ 休業日、イベント、空き状況 変える
お客様の声 その店舗の利用者の声(規制のある業種は注意) 変える
よくある質問 その店舗について聞かれること(駐車場、周辺のコインパーキング、送迎など) 一部変える
地図 その店舗の GBP の地図を埋め込む 変える
近くの店舗 近隣の店舗ページへのリンク 変える
ブランドの説明 会社・サービスの共通の説明 共通でよい

店舗ごとの違いを出すコツ

ひな形を使って全店舗のページを作ること自体は問題ありません。問題になるのは、ひな形の中身が地域名以外すべて同じことです。違いを出す材料は、どの店舗にもあります。

  • 道順を、写真付きで具体的に書く: 「○番出口を出て、右手のコンビニを過ぎた 2 本目の角を左」。これだけで、他店のページとは違う、役に立つ情報になります
  • 店長・スタッフの紹介: 名前、経歴、得意なこと。採用ページと兼ねてもよい
  • その店舗の利用者の傾向: 「近くのオフィスの方が多く、平日 19 時以降が混み合います」「近隣の○○小・○○中の生徒が通っています」
  • その店舗だけの設備やサービス: 駐車場、個室、キッズスペース、その店舗だけで扱うメニュー
  • 周辺情報: 近くのコインパーキング、待ち時間に使える場所、雨の日の行き方

店舗ページの中身を本部だけで考えると、どうしても地域名以外が同じになりがちです。各店舗の店長に、上の項目を書いてもらうための入力欄(フォームやシート)を用意すると、無理なく違いが出せます。

店舗一覧ページの作り方

項目 やり方
構成 都道府県 → 市区町村(または沿線・駅)→ 店舗の順に並べる。店舗が多いなら、都道府県ごとのページを作る
リンク すべての店舗ページへ、普通の HTML のリンクでたどれるようにする。検索フォームや地図のピンからしかたどれない作りにしない
各店舗の表示 店名、住所、電話番号、営業時間、店舗ページへのリンク
地図 複数の店舗をまとめた地図を出すなら、地図の外にも店舗の一覧を文字で置く
絞り込み 「駐車場あり」「土日営業」などの絞り込みは便利だが、絞り込み結果のページが無数にできてインデックスされないよう注意する

複数の店舗をまとめて表示する地図は、ピンを並べるだけなら Google マイマップを埋め込む方法があり、絞り込みなどを作るなら Google Maps Platform の API(API キーと請求先の設定が要る)を使います。作り方と費用の考え方は地図の埋め込みで説明しています。

閉店・移転したとき

  • 移転: 店舗ページの URL はそのまま、住所・地図・道順を新しいものに書き換えます。GBP の住所と同じ日に変えます
  • 閉店: 近くの店舗がある場合は、閉店した店舗ページから近くの店舗のページか店舗一覧へ転送(301 リダイレクト)します。閉店のお知らせを一定期間残してから転送する方法もあります
  • 閉店した店舗ページを放置しない: Google や AI が、閉店した店舗を営業中として紹介する原因になります

地域名だけ差し替えたページの量産はスパム

Google は、「特定の地域・都市向けのページを複数作り、1 つのページへユーザーを誘導する」ことを、誘導ページ(ドアウェイ)の例として挙げ、スパムポリシーで禁止しています。また、検索の順位を操作する目的で大量のページを作ることも、AI で作ったかどうかにかかわらず、大量生成されたコンテンツの不正使用として禁止しています。

よくある量産の例

  • × 「渋谷 整体」「恵比寿 整体」「代官山 整体」「中目黒 整体」…と、1 店舗しかないのに、近隣の駅名ごとに同じ内容のページを数十枚作る
  • × 「○○市の水道修理」のページを、地域名だけ差し替えて県内の全市区町村ぶん作る
  • × 実際の対応範囲の案内ではなく、上位に出るためにページの最後に「対応エリア: ○○区、△△区、□□区…」と数十の地域名を並べる(Google が「キーワードの乱用」の例に挙げる「都市名・地域名の羅列」に当たる)
  • × AI に「○○市の整体の魅力」を書かせて、市区町村ごとに自動でページを作る

量産したページはどうなるか

  • Sterling Sky の事例では、ある企業が AI で作った対応エリアのページを 200 ページ以上公開しましたが、手動による対策は受けなかったものの、Google はページを読みに来たうえでほとんどインデックスせず、アクセスもほとんど増えませんでした
  • 一方で同社は、別の企業が 85% ほど似た対応エリアのページを 35 ページ作り、順位も問い合わせも得た例も紹介しています。ただし、同じ内容のページを数百〜数千に増やして罰を受けた例もあるとして、増やすほど危険が高まると注意しています

どちらも個別の事例で、ページ数だけで成果や処分は決まりません。ただ、地域名を差し替えただけのページは、増やすほど危険が高まり、少数でも成果は出にくいと考えるのが妥当です。Search Console の「ページ」で、作ったページの多くが長く「クロール済み - インデックス未登録」(Google が読んだが、まだ登録していない状態)のままなら、中身の重複や内部リンクを見直す合図にします。

店舗のない地域のページを作ってよい条件

出張型の業種(水道修理、リフォーム、訪問介護、出張撮影など)や、周辺の地域から来店が多い店舗では、店舗のない地域のページを作りたくなります。次の条件を満たすときだけ作ります。

条件 例
その地域で実際にサービスを提供している 実際に出張している、その地域から来店している顧客が多い
その地域ならではの情報を具体的に書ける その地域での施工事例(写真付き)、到着までの時間、出張費、その地域に多い住宅の特徴や相談内容
その地域の顧客の声がある その地域のお客様の声(本人の同意を得て)
地域ごとに、利用者の判断が変わる情報がある 出張費・対応時間・駐車の可否などが地域で違う
ページ数が実態に見合っている 実際の主な商圏に絞る。県内全域のような広げ方をしない
  • ○ 「船橋市での外壁塗装の施工事例 12 件。築 20〜30 年の戸建てが多く、海に近い地域では塩害で塗膜の傷みが早い傾向があります。船橋市内への出張見積もりは無料、最短で翌日に伺います」
  • × 「船橋市で外壁塗装をお探しなら○○へ。船橋市の皆さまに高品質な外壁塗装を提供します」(地域名を差し替えれば、どの市にも使える)

GBP の「サービス提供地域」は、店舗のない地域のページを作らなくても設定できます。なお、Sterling Sky の検証では、サービス提供地域に地域を足しても、その地域での順位は上がりませんでした。

複数店舗の場合の運用

  • ひな形と入力欄を分ける: 共通の部分(ブランドの説明・サービスの説明)はひな形に、店舗ごとの部分(NAP・営業時間・道順・スタッフ・写真)は入力欄にします
  • GBP とサイトを同じ元データから更新する: 営業時間や電話番号を、GBP とサイトで別々に直すと、どこかで食い違います。LocalBase では店舗情報を一括で更新し、その情報から構造化データも生成できるため、GBP と店舗ページの食い違いを防ぎやすくなります
  • 新店の公開の順番: 店舗ページを先に公開し、GBP のオーナー確認と同時にリンクします。GBP が先に公開されてリンク先が「準備中」にならないようにします

よくある失敗

失敗 どうなるか 直し方
全店舗の GBP がトップページにリンクしている 店舗ごとの地域名・サービスが伝わらない 店舗ページを作り、各 GBP のリンク先を変える
店舗ページが、地域名以外すべて同じ インデックスされない、評価されない 道順・スタッフ・写真・設備など、店舗ごとの情報を足す
店舗検索の結果画面しかない Google が店舗ページを見つけられない 固定の URL の店舗ページと、HTML のリンクの店舗一覧を作る
1 店舗なのに近隣の駅ごとにページを量産 誘導ページとしてスパム扱い 店舗のページ 1 つにまとめ、来店の多い地域は本文で触れる
閉店した店舗ページが残っている 閉店した店舗が営業中と紹介される 近くの店舗へ転送するか、閉店を明記する
店舗ページの営業時間が GBP と違う Google がどちらを信じるか迷い、利用者も混乱する 同じ元データから更新する

チェック項目

  • 店舗ごとに、固定の URL の店舗ページがある
  • 各 GBP のリンク先が、その店舗のページになっている
  • 店舗ページに、その店舗だけの情報(道順・スタッフ・写真・設備)がある
  • 店舗一覧から、すべての店舗ページへ HTML のリンクでたどれる
  • 店舗ページの NAP・営業時間が GBP と同じ
  • 店舗のない地域のページは、実績と固有の情報があるものだけ
  • 地域名の羅列や、地域名だけ差し替えたページがない
  • 閉店・移転した店舗のページを整理している
  • Search Console で、店舗ページがインデックスされている

よくある質問

Q. 店舗ページは、何文字くらい書けばいいですか? 文字数より、その店舗に行く人が知りたいことがそろっているかで判断します。道順・営業時間・駐車場・スタッフ・その店舗のサービスがそろえば、自然に他店と違うページになります。

Q. 同じビルに 2 つの業態の店舗があります。ページは分けますか? GBP を業態ごとに分けているなら、店舗ページも分け、それぞれの GBP からリンクします。同じページにすると、Google がどちらの業態の説明か判断しにくくなります。

Q. フランチャイズで、本部のサイトに店舗ページを作れません。 加盟店が独自にサイトを作ることもできますが、本部のサイトの店舗ページの方が評価を受けやすいことが多いので、まず本部に店舗ページの用意を求めるのが近道です。本部のサイトに店舗ページがある場合は、GBP のリンク先をその店舗ページにします。

出典

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