MEO のために Webサイトでやること|マップ・通常検索・AI 検索で評価されるサイトの作り方

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: Webサイトは、通常検索では順位の中心で、マップでは GBP を補う「裏付け」、AI 検索では最も引用される情報源です。最初にやるのは、GBP からリンクするページ(リンク先ページ)を整えることと、主なサービスごとのページを作ることの 2 つです。構造化データや地図の埋め込みは、その後で十分です。

3 つの場面での Webサイトの役割

Google は、GBP に登録された情報だけで店舗を判断しているわけではありません。GBP の「ウェブサイト」欄に入れたページを読み、その店が何の店で、何を提供しているかを確かめています。同じ Webサイトでも、役割は場面ごとに違います。

場面 Webサイトの役割 特に影響するもの
マップ GBP の情報の裏付け。サイトに書かれたサービス名で、GBP が検索語に結び付く リンク先ページの title・見出し・本文、サイト上の NAP
通常検索 順位の中心。「地域名 + 業種」の検索で、サイトそのものが上位に出る サービスごとのページ、title、内部リンク、被リンク
AI 検索 AI が店舗を紹介するときの情報源。料金・対応内容・営業時間などの事実を拾われる サービスごとのページ、FAQ、事実の明記、AI のクローラーを拒否しないこと

マップでの役割

  • 海外の専門家への調査では、「リンク先ページの title に地域名やサービス名がある」「リンク先ページのドメインの評価(被リンクなど)」が、マップの順位要因にも挙げられています。GBP の情報とクチコミほどではありませんが、自社サイトのグループはマップでも無視できない比重です
  • ローカルパックでは、店名の下に「サイトに○○の記載がある」という趣旨の説明が出ることがあります。Google がサイトの文章を読んで、検索語と店舗を結び付けている表れです。サイトに書いていないサービスは、この結び付きが起きません
  • Sterling Sky の事例では、ある法律事務所が GBP のリンク先をトップページから「地域名 + 業種」のページに変えたところ、その月のうちに順位が大きく上がりました

サイトがマップの順位に影響する仕組みと、自店のサイトが順位を支えているかの確かめ方はWebサイトの影響で解説しています。

通常検索での役割

専門家への調査では、通常検索の順位では自社サイトの内容と被リンクの比重が最も大きく、中でもサービスごとの専用ページがあることが最上位の要因とされています。一方で、サービスページの「文章量の多さ」は 2023 年版から大きく評価を下げ、短く、流し読みしやすく、知りたいことにすぐ答えるページが重視される方向に変わっています。

AI 検索での役割

BrightLocal が 2024 年 11 月に米国で ChatGPT の検索を 800 回調べたところ、地域の店舗を探す検索で表示された情報源の 58% が店舗自身の Webサイトでした(紹介記事などでの言及が 27%、ポータルが 15%)。Google の AI による概要や AI モード、Googleマップの「マップに相談」も、GBP・クチコミと並んで Webサイトの情報を使います。AI に「この店は○○に対応している」と答えてもらうには、そのことがサイトに文字で書いてある必要があります。

小規模店の現実的な進め方

「サイトがない」「Instagram だけ」「ホットペッパーやエキテンのページしかない」という店舗は少なくありません。状況ごとの進め方は次の通りです。

今の状況 まずやること 次にやること
サイトがない 1 ページでもよいので自社のサイトを作り、GBP の「ウェブサイト」欄に入れる サービスごとのページを 3〜5 ページ足す
SNS(Instagram など)だけ SNS は GBP の「ソーシャル プロフィール」に入れ、Webサイト欄には自社サイトを入れる SNS の投稿で好評だったメニューを、サイトのサービスページにまとめる
ポータル(予約サイト・グルメサイト)だけ ポータルの掲載は残したまま、自社サイトを作る 予約はポータルへのリンクで受けてよい。料金・メニューの説明は自社サイトに書く
Google の無料サイト(business.site)を使っていた 2024 年 6 月で転送も終わっているため、GBP の Webサイト欄が切れたリンクになっていないか確認する 自社サイトを作ってリンクを差し替える
古いサイトがある リンク先ページの title・見出し・NAP・営業時間を今の内容に直す 表示速度とスマホでの見え方を測り、改ざんされていないか確認する

SNS やポータルだけでは足りない理由

  • GBP のガイドライン: Google は、実際のビジネスのサイト以外のページ(ソーシャルメディアのページを含む)へ誘導する URL を Webサイト欄に入れないよう定めています。SNS の URL が入っている GBP は珍しくありませんが、推奨はできません
  • Google が読める情報が少ない: Instagram の投稿や予約サイトのページは、店舗が何を提供しているかをまとめて伝える形になっていません。サービス名・料金・対応地域を整理して書ける場所は、自社サイトしかありません
  • ポータルは他店と並ぶ場所: ポータルのページは競合店へのリンクに囲まれ、掲載の条件もポータル側が決めます。自社サイトは、店舗が自分で管理できる唯一の場所です

LocalBase の関係者が運営に関わる子ども向けの書道教室では、2023 年 8 月に新しい地域で教室を開き、6 か月で 11 名が入会しました。やったことは、ホームページ(地域名・教室の様子・講師の実績・生徒の作品)の整備、GBP と SNS の登録と更新、地域のサイトへの登録だけです。知人経由の 2 名を除き、全員がホームページからの問い合わせでした。GBP や SNS で見つけた人も、最後はサイトで中身を確かめてから連絡しています。

サイトを作るときの選び方

  • 作成サービス(Wix・Jimdo・ペライチ・STUDIO など)でも十分です。大事なのはページの中身と構成で、作り方ではありません。ただし、title やディスクリプションをページごとに変えられるか、独自ドメインが使えるか、構造化データを入れられるかは、契約前に確かめます
  • 独自ドメインを取る: 作成サービスのサブドメイン(○○.example-builder.com)のままだと、サービスを移るときに URL が変わり、それまでの評価とリンクを失います
  • 制作会社に頼むとき: ドメインとサーバーの契約者を店舗(会社)の名義にしてもらいます。制作会社の名義のままだと、契約を終えたときにドメインを引き取れず、GBP のリンク先も被リンクもまとめて失うおそれがあります

取り組む順番

上から順に取り組むと、少ない手間で効果が出やすくなります。

  1. リンク先ページを整える: GBP からリンクするページに、店名・住所・電話番号・営業時間・主なサービス・地域名を入れる
  2. サイト上の店名・住所・電話番号を GBP とそろえる: 文字で、全ページのフッターに
  3. タイトルとメタディスクリプションを直す: リンク先ページの title に、主なサービス名と地域名を入れる
  4. サービスごとのページを作る: 主なサービスを 1 つずつ、料金・所要時間・流れ・FAQ つきで
  5. 見出しと内部リンクを整える: 流し読みできる見出しと箇条書き、ページ同士のリンク
  6. 複数店舗なら店舗ページを作る: 店舗ごとに 1 ページ、それぞれの GBP からリンク
  7. スマホ対応・表示速度・改ざん対策を確認する: 特に改ざんは、気付かないうちに順位を大きく落とす
  8. 構造化データを入れる: 店舗の情報を機械が読める形で書く
  9. AI 検索への備えをする: AI のクローラーを拒否していないか確認し、事実を文字で書く
  10. 地図を埋め込む: 利用者の道案内のため。順位への効果は期待しない

よくある失敗

よくある失敗 どうなるか 直し方
全店舗の GBP をトップページにリンクしている Google がどのページがどの店舗か判断できず、店舗ごとの地域名・サービスが伝わらない 店舗ごとのページを作り、それぞれの GBP からリンクする
サイトに書いていないサービスを GBP にだけ登録している サイトの裏付けがなく、検索語との結び付きが弱い 主なサービスはサイトにも書く。できればサービスごとのページを作る
店名・住所・電話番号が画像になっている Google も AI も読めない。電話番号をタップして発信もできない 文字で書き、電話番号には発信リンクを付ける
移転・電話番号の変更をサイトに反映していない GBP とサイトの情報が食い違い、Google が古い情報を正しいと判断することがある GBP と同じ日にサイトも直す
地域名だけ差し替えたページを何十枚も作った 誘導ページ(スパム)と判断され、インデックスされない・順位が落ちる 実際に店舗があるか、実績を具体的に書ける地域だけにする
title が全ページ同じ(店名だけ) どのページが何のページか伝わらず、Google に書き換えられる ページごとに、内容を表す title を付ける
自社サイトに Google のクチコミを構造化データで載せ、星を出そうとした 自社サイトのクチコミの星は検索結果に出ない 星のためのマークアップはやめ、クチコミは本文で紹介する
サイトが改ざんされているのに気付かない 意味不明な日本語のページが大量に作られ、検索結果に「ハッキングされている可能性」と出ることがある Search Console に登録し、「セキュリティの問題」を定期的に見る
制作会社任せで、AI のクローラーまで拒否されていた ChatGPT などの検索に出なくなる robots.txt と、Cloudflare などの設定を確認する

1 店舗と複数店舗の違い

項目 1 店舗 複数店舗
GBP のリンク先 トップページか、主力サービスのページ 店舗ごとのページ
サイト上の NAP 全ページのフッター 店舗ページに各店の NAP。フッターには本社か店舗一覧へのリンク
構造化データ トップページ(またはリンク先ページ)に 1 つ 店舗ページごとに 1 つ
地域名 店舗のある地域と、最寄り駅 店舗ページごとに、その店の地域と最寄り駅
管理の手間 情報が変わったときに GBP と同時に直す 店舗数 × 項目数の更新が発生する。GBP とサイトを同じ元データから更新する仕組みを作る

複数店舗では、営業時間や電話番号の変更をサイトと GBP の両方に反映し忘れることが、最もよく起きる失敗です。LocalBase では、店舗情報を一括で更新し、その情報から構造化データを生成できるため、GBP とサイトの食い違いを減らせます。

チェック項目

  • GBP の「ウェブサイト」欄に、自社サイトのページが入っている(SNS・切れたリンクではない)
  • リンク先ページに、店名・住所・電話番号・営業時間・主なサービス・地域名が文字で書かれている
  • 主なサービスごとに、専用のページがある
  • サイト上の店名・住所・電話番号が GBP と同じ
  • ページごとに異なる title が付いている
  • 複数店舗の場合、店舗ごとのページがあり、各 GBP からリンクしている
  • Search Console に登録し、「セキュリティの問題」と「ページ」を見ている
  • robots.txt で Googlebot と、AI 検索のクローラーを拒否していない
  • 独自ドメインで、契約者が自社になっている

よくある質問

Q. GBP があれば、Webサイトはなくてもいいですか? マップに表示されることはできますが、通常検索と AI 検索ではかなり不利です。マップでも、サイトの裏付けがない分、検索語との結び付きが弱くなります。1 ページだけでも自社サイトを用意し、GBP からリンクしてください。

Q. ブログを毎日書けば順位は上がりますか? 店舗の MEO で優先すべきなのは、ブログの本数よりも、リンク先ページとサービスごとのページです。ブログは、サービスページでは書ききれない事例やよくある相談を書き、サービスページへリンクする使い方なら役に立ちます。

Q. サイトのリニューアルで気を付けることは? URL が変わるページは、古い URL から新しい URL へ転送(301 リダイレクト)を設定し、GBP のリンク先も新しい URL に変えます。title・見出し・NAP を新しいサイトでも維持しているか、公開の前に確かめてください。リニューアル後に順位が落ちる原因の多くは、転送の漏れと、サービスページの削除です。

Q. どのくらいで効果が出ますか? リンク先ページの title や本文を直した場合、Google が読み直すまで数日〜数週間かかります。サービスページの追加は、通常検索で評価が固まるまで数か月かかることも珍しくありません。変更の前に順位と GBP の数値を記録しておくと、効果を確かめられます。

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出典

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