Webサイトは MEO の順位にどう影響するか|GBP のリンク先ページ・通常検索での評価・被リンクとマップの関係

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: GBP の「ウェブサイト」欄に入れたサイトは、マップの順位にも影響します。サイトに書かれたサービス名や地域名が関連性(何の店か)の材料になり、サイトへのリンクやウェブでの評価が知名度(どれだけ知られているか)の材料になるためです。とくに大事なのは、①リンク先ページに狙う検索語のサービス名と地域名が書いてあること、②そのページが「地域名 + 業種」の通常検索で評価されていること、の 2 つです。GBP だけを整えてサイトを放置している店舗は、競合の多い検索語ほど上位に残りにくくなります。

Google の説明: サイトは関連性と知名度の両方に関わる

Google は、ローカル検索の順位は主に関連性・距離・知名度で決まると説明しています(順位の決まり方)。このうち 2 つに、Webサイトが関わります。

要素 Google の説明 Webサイトとの関係
関連性 検索語句とビジネス プロフィールが合致する度合い。詳しく完全な情報を入れるよう勧めている GBP に書ききれないサービス・対応範囲・特徴は、リンク先のサイトから読み取られる
知名度 ビジネスがどれだけ広く知られているか。ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数にも基づく サイトへのリンク(被リンク)と、ウェブでの評価が材料になる

ヘルプから消えた「ウェブ検索結果での順位」の一文

Google のヘルプの知名度の説明には、長いあいだ「ウェブ検索結果での順位も重要な要素となるため、検索エンジン最適化(SEO)のベストプラクティスが適用されます」という一文がありました。Google 自身が、通常検索での評価がマップの順位にも関わると書いていたことになります。

この一文は、2025 年 6 月 25 日の改定(日本語版は 7 月ごろ反映)で削除されました。ただし、同じ改定でページの題名が「改善する方法」から「改善するヒント」に変わり、オフラインの知名度の説明や具体例もまとめて削られています。説明全体を短くした改定で、削除をもって、サイトの評価が使われなくなったと読むのは早いと考えられます。今のヘルプにも「リンクしているウェブサイトの数」は残っており、海外の実務者の多くも、リンク先ページの通常検索での強さとマップの順位には関係があるという立場をとっています。

サイトがマップの順位に影響する経路

経路 何が起きるか 店舗がやること
関連性(サービスの結び付き) リンク先ページに書かれたサービス名で、GBP が検索語に結び付く。マップで店名の下に「ウェブサイトに記載: ○○」と出るのはその表れ 狙う検索語のサービス名を、リンク先ページとサービスごとのページに文字で書く
関連性(地域の結び付き) リンク先ページの title・見出し・本文に地域名があると、その地域の検索との結び付きが強くなるとされる 店舗ごとのページに、地域名と、その店舗にしかない情報(道順・周辺の目印)を書く
知名度(被リンク) 地域や業界のサイトから自社サイトへのリンクが、知名度の材料になる 商工会議所・業界団体・取引先・地域の媒体に載る
知名度(通常検索での評価) リンク先ページが「地域名 + 業種」の通常検索で評価されていると、マップでも上位に残りやすいとされる リンク先ページを、その地域の通常検索で上位に出るページに育てる
情報の裏付け サイトの店名・住所・電話番号・営業時間が GBP と一致していると、GBP の情報の裏付けになる。食い違うと、Google による変更や修正の提案の根拠になりやすい NAP と営業時間を GBP と同じにし、変えるときは同じ日に直す

最後の経路は、順位そのものより「順位を失わないため」に大事です。Google は、修正の提案に 4 日以内に対応しないと、店の Webサイトなど一般に公開されている情報で裏付けられる内容は自動的に公開されることがあるとしています。サイトに古い営業時間が残っていると、その古い情報を根拠に GBP が書き換えられるおそれがあります(修正の提案への対処)。

検証の事例

リンク先ページを変えただけで順位が上がった

海外のローカル SEO の会社 Sterling Sky は、GBP のリンク先を変える検証をいくつか公開しています。

検証 変えたこと 結果
法律事務所の弁護士のプロフィール(2 件) リンク先をトップページから「バス事故」「自転車事故」の専用ページに変えた どちらも、そのサービスの検索語で順位が上がった。2 件目も数週間後に同じ結果になり、再現できた
2 つの地域に拠点がある法律事務所 一方の地域向けに作られたトップページにリンクしていた拠点の GBP を、その拠点の「地域名 + 業種」のページに変えた その月のうちに、その拠点の順位が大きく上がった

同社は、リンク先のページの中身が順位に影響すると結論づけ、「リンク先の地域ページが、その地域の主要な検索語で通常検索に出ていないなら、出るまで改善を続けるべき」としています。

通常検索で 1 位のページをリンク先にすると、通常検索の方が下がることがある

同じ Sterling Sky は、2024 年 8 月ごろから、ローカルパックに出ている店舗のサイトが、同じ検索語の通常検索で順位を下げられる現象を報告しています(同社は「Diversity Update」と呼んでいます。Google は認めていません)。通常検索で 1 位だったページを GBP のリンク先にしたところ 10 位前後に落ち、リンク先を別のページに変えると戻った例が挙げられています。

マップと通常検索の両方に出るのが理想ですが、同じページが両方を取れないことがあります。リンク先を変えるときは、そのページの通常検索の順位を前後で記録してください(ウェブサイトの URL)。

専門家への調査

海外の専門家への調査(Whitespark、2026 年版)では、自社サイトに関する要因は、マップの順位では GBP の情報とクチコミに次ぐ比重とされ、通常検索と AI 検索では最も比重が大きいグループとされています。マップの要因として挙がっているのは、リンク先ページの title に地域名やサービス名があること、リンク先ページのドメインの評価(被リンクなど)、サイト上の NAP などです。一方で、マップでの被リンクの比重は 2018 年ごろから下がり続けていて、「リンクを集めればマップの順位が上がる」時代ではなくなっています。

サイトがない・弱い店舗はどうなるか

サイトがなくても、GBP は登録でき、マップに表示されます。競合の少ない地域や業種なら、GBP とクチコミだけで上位に出ることもあります。ただし、次の点で不利になります。

  • 結び付くサービスが GBP に書いたものに偏る: Google は、公開されている Web の情報や第三者のデータも使いますが、店が自分で詳しく説明する場所がないため、カテゴリ・サービス・クチコミの本文のほかに「この店は○○もしている」と読み取れる材料が少なくなります。「ウェブサイトに記載」の表示も出ません
  • 知名度の材料が減る: リンクを受ける先がないため、地域や業界のサイトに紹介されても、その評価を受け止める場所がありません
  • AI 検索で紹介されにくい: AI が料金・対応内容・営業時間などの事実を拾う先が、GBP とポータルだけになります(AI 検索で選ばれる要因)

SNS やポータルのページを「ウェブサイト」欄に入れても、代わりにはなりません。Google は、実際のビジネスのサイト以外(ソーシャルメディアのページを含む)へ誘導する URL を入れないよう定めています。ポータルのページは他店へのリンクに囲まれ、中身も店舗が自由に書けません。1 ページでもよいので自社のサイトを作り、GBP からリンクする方が、順位の材料としても確実です(Webサイトでやること)。

サイトの要素ごとの影響

編集部の判断で、サイトの要素がどの場面に影響しやすいかを整理しました。

要素 マップ 通常検索 AI 検索 詳しく
リンク先ページの title・見出し・本文(地域名とサービス名) 大 大 中 リンク先ページ
サービスごとのページ 中 大 大 サービスごとのページ
地域・業界からの被リンク 中 大 中 地域からのリンク
サイト上の NAP・営業時間が GBP と一致 中 小 中 サイトの NAP
店舗ごとのページ(複数店舗) 大 大 中 店舗ページ
構造化データ 小 小 中 構造化データ
表示速度・スマホ対応・HTTPS 小 中 小 技術面の点検
地図の埋め込み 確認されていない 小 小 地図の埋め込み

構造化データは、Google がページを理解する助けになりますが、それだけで順位が上がる要因ではありません。地図の埋め込みは、マップの順位に影響するという信頼できる検証が見当たりません。

自店のサイトがマップの順位を支えているか確かめる

  1. 「ウェブサイトに記載」が出るか見る: マップで「地域名 + 主なサービス名」を検索し、自店の名前の下に「ウェブサイトに記載: ○○」と出るか確かめます。上位の競合にだけ出ているなら、そのサービス名が自店のサイトに書かれていないか、書かれていても Google に読まれていません
  2. リンク先ページが通常検索に出ているか見る: 店舗の近くで「地域名 + 業種」を検索し、自店のリンク先ページが通常検索の何位に出るか確かめます。Search Console の「検索パフォーマンス」でそのページを選び、地域名を含む検索語の表示回数と掲載順位も見ます(平均の順位なので、店舗の近くでの順位とは一致しません)
  3. Google がページを読めているか見る: Search Console の URL 検査で、リンク先ページがインデックスされているか、読み込まれたページに店名・住所・電話番号とサービス名が含まれているかを確かめます
  4. 上位の競合と比べる: マップで上位 3 店のリンク先が、トップページか店舗ページか、title に地域名とサービス名があるか、サービスごとのページがあるかを比べます(競合比較)
  5. 変えたら順位の記録で確かめる: リンク先ページを直したら、決めた地点・キーワードで、自店も競合の多くも営業している同じ時刻の順位を毎日記録し、数週間の平均で前後を比べます(順位の計測)

マップの順位のために、サイトでやること(優先順)

  1. GBP の「ウェブサイト」欄を、自社サイトのその店舗のページにする。単店舗はトップページか、主力サービスのページ。どちらにするかは Search Console で比べて決めます(ウェブサイトの URL)
  2. リンク先ページの title・h1・冒頭の 2〜3 文に、地域名と主なサービス名を入れる。「渋谷の歯医者|○○歯科」のように、詰め込まずに自然な形で(タイトルと説明文)
  3. 主なサービスごとにページを作り、リンク先ページからリンクする。マップで狙いたい検索語のサービス名が、サイトのどこかに文字で書いてある状態にします(サービスごとのページ)
  4. 店名・住所・電話番号・営業時間を GBP とそろえる。画像ではなく文字で載せ、変えるときは GBP と同じ日に直します(サイトの NAP)
  5. 地域と業界からリンクをもらう。加盟している団体、取引先、地域の媒体に、店舗ページへのリンク付きで載せてもらいます(地域からのリンク)
  6. インデックスと安全を保つ。Search Console に登録し、改ざんやインデックスの問題が出ていないかを月に 1 回見ます(技術面の点検)

よくある誤解

× 誤解 実際
MEO は GBP だけで決まる。サイトは関係ない サイトは関連性と知名度の両方の材料になる。リンク先を変えただけで順位が上がった検証もある
サイトに地域名やキーワードを何度も書けば上がる 詰め込みは読みにくくなるだけで、通常検索ではスパムとして扱われることもある。サービスごとに 1 ページ、自然な文で書く
文章が長いほど評価される 専門家への調査では、サービスページの文章量の評価は下がり、知りたいことにすぐ答える短いページが重視される方向にある
地図を埋め込むとマップの順位が上がる 信頼できる検証はない。アクセスのページに置くのは、来店する人のため
構造化データを入れればマップの順位が上がる ページの理解を助けるもので、それだけで順位が上がる要因ではない
業者が用意した簡易サイトやポータルの店舗ページで十分 ドメインが業者のものだと、契約を終えたときにリンク先も被リンクも失う。自社名義のドメインで持つ

業種ごとの注意

  • 医療・歯科・整骨院・鍼灸: 医療・歯科は、Webサイトも医療広告の規制の対象です。整骨院・鍼灸の Webサイトは原則として広告とは見なされませんが、厚生労働省のガイドラインが掲載すべきでない事項(虚偽・誇大な内容など)を示しています。マップの順位のためにサービスのページを作るときも、症状名や効果をうたう書き方は避けます(歯科・クリニック、整骨院・整体・鍼灸)
  • 飲食: グルメサイトだけで集客している店でも、メニュー・コース・貸切・アクセスを書いた自社のページがあると、「宴会」「個室」のような条件付きの検索で結び付く材料が増えます(飲食店)
  • 不動産: 物件のページは数が多く入れ替わりも早いので、GBP のリンク先は物件一覧ではなく、店舗の紹介と対応エリアを書いたページにします(不動産)

複数店舗の場合

  • 全店舗の GBP をトップページにリンクすると、どの店舗も「その地域の店」としての結び付きが弱くなります。店舗ごとのページを作り、各 GBP からその店舗のページにリンクします(店舗ページ)
  • 店舗ページは、地域名だけを差し替えた量産にせず、道順・スタッフ・店舗の写真・その店舗のサービスなど、店舗ごとに違う情報を入れます
  • LocalBase では、店舗ごとの LocalBusiness の構造化データを生成できます。店舗ページを作るときの手間を減らせます

チェック項目

  • GBP の「ウェブサイト」欄が、自社サイトのその店舗のページになっている
  • リンク先ページの title・h1・冒頭に、地域名と主なサービス名が入っている
  • マップで狙う検索語のサービス名が、サイトに文字で書いてある
  • マップで「地域名 + サービス名」を検索し、「ウェブサイトに記載」が出るか確かめた
  • リンク先ページが「地域名 + 業種」の通常検索で何位に出るかを確かめた
  • Search Console の URL 検査で、リンク先ページがインデックスされている
  • サイトの NAP・営業時間が GBP と同じ
  • 上位 3 店のリンク先ページと、自店のリンク先ページを比べた
  • リンク先を変える前後で、マップと通常検索の両方の順位を記録している

よくある質問

Q. サイトがないと、マップで上位に出られませんか? 出られないわけではありません。競合の少ない地域や業種では、GBP とクチコミだけで上位に出ることもあります。ただ、競合の多い検索語ほど、サイトのある店舗が上位に残りやすくなります。1 ページでも自社のサイトを作り、GBP からリンクしておくのが確実です。

Q. 通常検索で 1 位のトップページを、GBP のリンク先にすべきですか? 迷うところです。リンク先ページの評価がマップにもつながる一方で、ローカルパックに出ている店舗のサイトが通常検索で順位を下げられる現象も報告されています。単店舗なら、トップページと主力サービスのページのどちらにリンクするかを決め、変える前後でマップと通常検索の両方の順位を記録して判断します。

Q. サイトをリニューアルしたら、マップの順位が下がりました。 URL が変わってリンク先が 404 になっていないか、旧 URL から新 URL へ転送(301)されているか、新しいページに店名・住所・電話番号・サービス名が残っているかを確かめます。制作会社がページを作り直すと、サービスの説明が画像になったり、店舗ページがなくなったりすることがあります。

Q. サイトを直してから、どのくらいでマップの順位に出ますか? リンク先ページの変更は、Google がページを読み直してから数週間ほどで表れることが多いです。Sterling Sky の事例でも、変更したその月のうちに順位が上がっています。被リンクやサイト全体の評価は、数か月単位で積み上がります。

Q. MEO 業者に「サイトは関係ない」と言われました。 Google 自身が、知名度の材料にリンクしているウェブサイトの数を挙げています。GBP の設定だけを提案する業者でも、リンク先ページの見直しは一緒に検討してください(MEO 業者の選び方)。

関連するページ

出典

LocalBase なら、複数店舗の Googleビジネスプロフィールの更新・投稿・クチコミ返信をまとめて行えます。新規無料登録から15日間、有料プランの全機能をお試し頂けます。

無料登録して今すぐ利用開始

順位の決まり方へ戻る

無料登録して今すぐ利用開始