GBP が勝手に変わる原因と対処|Google による変更と利用者からの修正の提案

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見
効果の目安マップ高通常検索低AI 検索中見方

結論: GBP はオーナーだけのものではなく、Google と利用者も書き換えます。修正の提案は通知から 4 日以内に承認か拒否する(放置すると、公開されている情報で裏付けられる内容は自動で公開されることがあります)、週 2 回以上は管理画面を開いて青い文字の項目を確かめる、自社サイトやほかの媒体の情報を GBP とそろえて、書き換えの根拠を作らせない。この 3 つで、ほとんどの事故は防げます。

なぜ大事か

書き換えは、順位と来店の両方に直接響きます。

  • Sterling Sky が紹介した事例では、空調工事の会社のメインカテゴリが「Air Conditioning Repair Service」から「Air Conditioning Contractor」に書き換えられ、一晩で 1 位から 31 位に落ちました。カテゴリは順位への影響が最も大きい項目です(メインカテゴリ)
  • 営業時間が書き換わると、「営業中か」のシグナル(営業時間)と、来店した顧客の体験の両方が崩れます
  • AI 検索(マップに相談、AI モード)も、プロフィールの情報を材料に答えます。誤った情報は、そのまま AI の答えにも使われます

Google 自身も、2025 年の 1 年間に不正確・未確認の編集を 7,900 万件ブロックしたと公表しています(2026 年 4 月)。それだけ多くの書き換えが日々送られているということです。

誰が、どこから書き換えるのか

Google のヘルプは、プロフィールの正確性を保つために、利用者からの報告や使用許諾を得たコンテンツなど、さまざまな情報源から情報を集め、誤りや古い点が報告されたらプロフィールを更新することがあると説明しています。実務では、出どころは次の 4 つに分けられます。

出どころ 何が起きるか 例
自社サイト・SNS・ポータル Google がサイトなどを読み取り、営業時間・電話・サービスなどを更新する サイトの古い営業時間に合わせて GBP が書き換わる。グルメサイトの旧店名が使われる
利用者(マップの利用者) 「情報の修正を提案」から誰でも提案できる。信頼の高い利用者の提案ほど通りやすいとされる 休みの日に来た人が「定休日」と提案する。店名を看板の略称に直す
連携しているアプリ・ツール API で GBP につないだツールが、古い情報を送り返す 解約したはずの管理ツールが古い営業時間を上書きする
ほかのオーナー・管理者 権限を持つ人なら、いつでも誰にも知らせずに編集できる 退職した店長、契約を切った業者、別の部署

何が書き換わるのか

LocalBase に寄せられた相談と海外の報告では、次の項目がよく書き換わっています。

項目 よくある書き換え よくある原因
ビジネス名 正式名称が短い略称に、支店名が消える。逆にキーワードを足した名前が削られる 看板の表記、ポータルの表記。キーワードの追加はガイドライン違反なので Google が正す
カテゴリ メインカテゴリが近い別のカテゴリに変わる 利用者の提案、Google の判断
営業時間 曜日が定休日になる、閉店時刻が早まる 臨時の休みに特別営業時間を入れていなかった、サイトの古い情報
電話番号 計測用の番号が代表番号に、本部の番号に サイトやポータルに載っている番号
ウェブサイト 店舗ページが本部のトップページに、予約サイトの URL に サイトの構造、ポータルの情報
住所・ピン ピンが建物の裏や隣の区画にずれる 利用者の提案
属性 「クレジットカード可」が外れる、「現金のみ」が付く 利用者の回答
営業状況 「閉業」「臨時休業」が付く 移転前の旧店舗との混同、悪意の提案

LocalBase の運用支援で見た誤った書き換えの例

  • クレジットカードが使えるのに、属性が「現金のみ」に変わっていた
  • たまたま臨時で休んだ日のあとに、その曜日が定休日に変わっていた(特別営業時間を入れていなかった)
  • 正式な店名で登録していたのに、看板に大きく書かれた短い名前に変わり、店名で検索したときの見え方が変わった

どれも、オーナーが気づかないうちに公開され、顧客からの問い合わせや来店時の食い違いで発覚しました。

通知と、書き換えの見つけ方

見る場所 何が分かるか
プロフィールの上部の通知 Google による変更があったときに表示される
「プロフィールを編集」の画面の文字の色 青い文字は Google によって変更された情報。黒(ダークモードでは白)は変更なし
メール・サービス内の通知 確認が必要な編集の提案が届いたとき。2026 年 4 月からは、確認済みで活動中のオーナーに、重要な編集を公開前に知らせるメールの提供も始まっている
検索・マップの表側 実際に利用者に見えている情報。管理画面と違うことがある
ビジネス プロフィール マネージャー 複数店舗の一覧で、更新のある店舗にメッセージが出る

通知を受け取るには、ビジネス プロフィールの「その他」→「通知」で、「ビジネス情報のアラート」と「アカウントの更新」をオンにしておきます。通知はプロフィールのオーナー・管理者のアカウントに届くので、実際に見る人のアカウントが権限を持っているかも確かめます。

4 日以内に承認か拒否する

Google は 2026 年 9 月、ヘルプに次の内容を明記しました。

  • 確認が必要な編集の提案には、メールまたはサービス内の通知が届くことがある
  • 通知から 4 日以内に、提案を承認または拒否する
  • 4 日以内に対応しないと、ビジネスのウェブサイトなど、一般に公開されている情報で裏付けられる更新は、自動で公開されることがある
  • ポリシーに合わせるために必要な場合は、事前の審査なしで利用者の提案を適用することがある

つまり、届いた提案を放っておくと、サイトやポータルの情報が古いほど、誤った提案が通りやすくなるので、通知を見る間隔を 3 日以内にしておく必要があります。

判断の基準

提案の中身 対応
正しい(実際に変わった情報、こちらの入力ミス) 承認する
誤り 拒否する。プロフィールを正しい内容で編集して保存し直す
ガイドラインに合わせる変更(店名のキーワード、実在しない住所など) 元に戻さない。戻すと再び書き換えられ、繰り返すと停止の原因になる
どちらか判断できない 現場に確認してから。分からないまま承認しない

「編集内容を確認できませんでした」と出たら

オーナーの編集が不承認になることもあります。正確な情報なのに通らないときは、次の順で対応します。

  1. 自社サイト・看板・ほかの媒体の表記が、入れようとしている内容と一致しているか確かめる(一致していないと Google は裏付けを取れません)
  2. ガイドラインに合っているか確かめる(ビジネス名など)
  3. 日本の事業者の場合、不承認になったプロフィールの編集への再審査は、ヘルプの案内では「お問い合わせ」から依頼します。店舗の看板・営業許可証・公共料金の請求書など、名前と住所が一致する書類を用意しておくと話が早く進みます

書き換えを防ぐ方法

完全には防げませんが、通る提案を減らすことはできます。

  1. 公開されている情報をそろえる: 自社サイトの店舗ページ、構造化データ、予約サイト、グルメサイト、Apple のマップ、SNS のプロフィールの店名・住所・電話・営業時間を GBP と同じにします。Google が裏付けに使うのは、こうした公開情報です
  2. 特別営業時間を必ず入れる: 臨時の休みを放置すると、「定休日」の提案の根拠を与えます(特別営業時間)
  3. 項目を空けない: 属性(支払い方法、バリアフリー、駐車場など)や営業時間の詳細を自分で入れておくと、利用者の回答で埋められる余地が減ります
  4. ガイドラインに沿った情報にする: 店名にキーワードを足していると、利用者の提案でも Google の判断でも書き換えの対象になり、何度も繰り返すと停止の原因になります
  5. 権限を整理する: オーナー・管理者の一覧を確認し、退職者・契約を終えた業者・使っていないツールを外します。Google アカウントの「サードパーティ製のアプリとサービス」から、使っていない連携ツールのアクセス権も外します
  6. 活動しているプロフィールにする: Sterling Sky などの実務者は、オーナーが定期的にクチコミに返信し、写真や投稿を足しているプロフィールの方が、第三者の編集が通りにくいと見ています(検証で確かめられた話ではありません)

Google からの電話と、それを装った電話

Google は、営業時間などを確かめるために、自動音声で店舗に電話をかけることがあります。LocalBase のコミッティでも、2021 年に「03-4567-0700」からの自動音声の電話が Google 公式のものだったことを紹介しました。

一方で、Google を名乗る営業電話も多くあります。見分け方は次のとおりです。

  • Google が、プロフィールの維持・確認・復旧のためにお金を求めることはありません
  • Google が電話で確認コード・ワンタイムパスワード・PIN を聞くことはありません
  • 「このままだとプロフィールが消える」「クチコミを消せる」「上位に表示できる」と急がせる電話は、業者の営業です

迷ったら一度切り、自分でビジネス プロフィールにログインして通知やメッセージを確かめます。

競合や悪意のある書き換えへの対処

  • 「閉業」「臨時休業」を付けられたら、すぐに「営業中に再設定」し、プロフィールの情報を保存し直します
  • 何度も同じ悪質な提案が通るときは、ヘルプの「お問い合わせ」から、経緯と日時を添えて相談します
  • 逆に、競合の明らかな違反(実在しない店舗、店名へのキーワードの追加)は、マップの「情報の修正を提案」から正せます。提案した人の情報は相手には伝わりません

確認の頻度

頻度 やること
毎日(通知が来たとき) 修正の提案の通知を開き、その日のうちに承認か拒否する
週 2 回 「プロフィールを編集」を開き、青い文字の項目がないか見る。表側の表示(店名・営業時間・電話)も見る
毎月 オーナー・管理者の一覧、連携ツール、通知の設定を確認する
半年ごと 自社サイト・ポータル・ほかの地図サービスの情報が GBP とそろっているか点検する

一括アップロードをしているときの注意

スプレッドシートで複数店舗を更新している場合、Google のヘルプは次のように説明しています。

  • 前回のアップロードと同じ値の項目は無視され、Google による変更も承認・破棄されない
  • 項目の値を変えてアップロードすると、その新しい値が採用される
  • 項目が空欄だと、Google の自動更新が適用されることがある

Google による変更を確認する前に、最新の正しい情報でシートを作り直し、空欄を残さずにインポートします。

複数店舗の場合

  • 通知が本部の 1 つのアドレスにしか届いていないと、4 日の期限に間に合いません。誰が、どの店舗の通知を、何日以内に処理するかを決めます
  • 店舗側は「実態を知っている人」、本部は「ガイドラインとブランドの表記を知っている人」です。承認・拒否の判断は、両方が見られる流れにします
  • 店名・カテゴリ・電話番号など全店で統一している項目は、本部が月 1 回、全店の一覧で差分を確認します

LocalBase では、Google 側で店舗情報が変更されると通知し、LocalBase に登録した内容に戻すこともできます(有料プラン)。

チェック項目

  • 修正の提案の通知を、3 日以内に見る体制がある
  • 「プロフィールを編集」で、青い文字(Google による変更)の項目を確認した
  • 通知の設定で「ビジネス情報のアラート」がオンになっている
  • 自社サイト・ポータル・ほかの地図サービスの店名・住所・電話・営業時間が GBP とそろっている
  • 属性や営業時間の詳細を空けていない
  • オーナー・管理者・連携ツールに、不要なものが残っていない
  • Google を名乗る電話への対応(お金・確認コードは出さない)を、店舗で共有している

よくある質問

Q. 利用者からの修正の提案を止める設定はありますか? ありません。マップの利用者は誰でも提案できます。できるのは、通知を受けて素早く判断することと、提案が通る根拠(古い公開情報)を残さないことです。

Q. Google による変更を「承認」するとどうなりますか? その内容が確定し、青い文字ではなくなります。誤った内容を承認しないよう、現場に確かめてから押します。

Q. 誤った変更を元に戻したのに、また書き換わります。 自社サイトやポータルに、Google が採用している情報の出どころが残っていることが多いです。表記を全部そろえてから戻します。それでも続くときは、ヘルプの「お問い合わせ」から相談します。店名のキーワードなどガイドラインに反する内容を戻している場合は、戻さないでください。

Q. オーナー確認をしていない店舗はどうなりますか? オーナーとして変更を確かめて直すことができず、利用者や Google の変更がそのまま反映されます。まずオーナー確認を取ってください。

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