GBP の定期運用でやること|1 店舗・多店舗の運用カレンダーと優先順位

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: 定期運用でいちばん効果が大きいのはクチコミ(依頼と返信)で、次が情報を正しく保つこと(Google による変更・修正の提案の確認と、特別営業時間)です。写真と投稿は、来店を決める人への上乗せで、店の情報が新しいことも示します。時間が限られるなら、毎日 10 分はクチコミ、週 2 回は修正の提案の確認、月 1 回は数値の記録と翌々月までの祝日の設定、この 3 つだけは切らさないでください。

定期運用の全体像

やること 何のためか マップの順位への影響 詳しく
クチコミの依頼 件数・新しさ・継続性を保つ 大きい 依頼の仕方 / 依頼で守るルール
クチコミへの返信 来店を迷う人への説明、その後のクチコミの質 小さい(来店には効果がある) 返信 / 返信の例文
Google による変更・修正の提案の確認 カテゴリ・営業時間などの書き換えを防ぐ 大きい(書き換わると急落する) Google による変更・修正の提案
特別営業時間 祝日・連休の「営業中」を正しく出す 大きい(営業中かは順位のシグナル) 特別営業時間
写真の追加と管理 選ばれる見た目、古い写真の入れ替え 中程度以下(来店には効果がある) 写真の追加と管理
投稿 期間限定の情報、営業予定の告知、情報の鮮度 評価が分かれる(専門家の評価は低めだが、有効な投稿の数との関係を示す大規模データがある) 投稿
パフォーマンスの記録 成果の確認、異常の早期発見 —(判断の材料) パフォーマンスの読み方
違反クチコミ・消えたクチコミへの対応 不当な低評価の削除、依頼の仕方の見直し 中 違反クチコミの削除 / 消える・反映されない

影響の大きさの考え方は効果の目安の見方と順位の決まり方を参照してください。

限られた時間での優先順位

週 30 分しか取れない場合

  1. クチコミの依頼を、会計・施術・納品の作業に組み込む(仕組みにすれば時間はかからない)
  2. 低評価(星 1〜3)にだけは必ず返信する
  3. 修正の提案の通知を開き、承認か拒否する(通知から 4 日以内)
  4. 月末に、翌々月までの祝日の特別営業時間を入れる

写真・投稿・高評価への返信は、余裕のある週に回します。

週 2 時間取れる場合

上の 4 つに加えて、

  1. 本文のある高評価にも返信する
  2. 写真を週 1 枚以上足す
  3. 投稿を月 2〜4 本、予約投稿で入れておく
  4. 月初にパフォーマンスとクチコミの数を記録する

やらなくてよいこと

時間を取られるわりに効果が確かめられていない作業です。

よく言われること 実際
毎日投稿しないと順位が下がる 投稿を週 1 本、9 週間続けても順位は動かなかったという検証があり、大規模データでも投稿のペースによる差は見られなかった。毎日は不要だが、月 2〜4 本を切らさず出す意味はある
投稿・返信・説明文にキーワードを入れる 返信のキーワードは順位に影響せず、投稿の詰め込みはマイナスの要因とされる
未返信のクチコミがあると減点される 確かめられていない。返信は来店を迷う人のために書く
写真にジオタグ(位置情報)を埋め込む 専門家への調査で、効果が最も低い要因の 1 つ
写真は 1 日 1 枚ずつ上げないと評価されない 分けて上げると順位が上がるという検証はない。分ける意味は、新しい写真が常に先頭にあること
店の前で毎日検索して順位を確かめる 順位は時刻・場所・検索履歴で変わり、店の前の順位は顧客の見ている順位と違う。決めた地点・キーワードで同じ条件で記録し、週や月の平均で見る(順位の計測)

1 店舗の運用カレンダー

頻度 やること 所要時間の目安
毎日 来店した顧客へのクチコミの依頼(店頭の一声と、帰宅後のリンク送付) 仕組み化すれば数分
新しいクチコミの確認。低評価には 48 時間以内に返信 5〜10 分
修正の提案・Google による変更の通知が来たら、その日のうちに判断 通知があった日だけ 5 分
台風・急な休みのときは、その日の特別営業時間を入れる 必要な日だけ
毎週 高評価への返信をまとめて 15〜30 分
写真を 1〜3 枚追加(飲食・美容は多めに) 10 分
「プロフィールを編集」を開き、青い文字(Google による変更)がないか確認(週 2 回) 5 分
毎月 月初: パフォーマンス・クチコミの数を記録。1 週間後に前月分を見直す 30 分
投稿を 2〜4 本、予約投稿で入れる 30〜60 分
翌々月までの祝日・連休の特別営業時間を入れる 10 分
検索とマップの表側で、カバー写真・営業時間・店名の見え方を確認 10 分
不適切なユーザーの写真・違反クチコミを報告 必要に応じて
季節ごと 年末年始(12 月上旬)・GW(4 月上旬)・お盆(7 月中旬)の特別営業時間と告知の投稿 各 30 分
季節のメニュー・商品の写真の入れ替え、古い写真の削除 30 分
自社サイト・ポータル・ほかの地図サービスの情報が GBP とそろっているか点検 30 分
半年ごと カテゴリ・サービス・属性の見直し、ガイドラインの点検(見直し) 1〜2 時間

多店舗の運用カレンダー

店舗数が増えると、本部がやることと店舗がやることを分けないと回りません。

頻度 本部 店舗
毎日 修正の提案・Google による変更の通知を処理(4 日の期限を管理)。低評価・医療や衛生に関わるクチコミの返信を確認・承認 クチコミの依頼。自店のクチコミの確認と返信の下書き。当日の臨時休業の設定
毎週 全店の未返信のクチコミ、獲得数の急な増減(1 日 10 件を超える集中など)を確認 写真の撮影と追加。高評価への返信
毎月 全店のパフォーマンスとクチコミを同じ日に取り込み、前年同月比で大きく下がった店舗を抽出。全店共通の投稿を予約。オーナー・管理者・連携ツールの棚卸し 店舗固有の投稿(地域のイベント、空き状況)。自店の表側の見え方の確認
季節ごと 全店共通の休業(年末年始・全社研修)を一括で設定。連休の入力期限を全店に通知 店舗ごとの休業(施設の休館日、地域の祭り)を入力
半年ごと 店名・カテゴリ・電話・ウェブサイトの表記を全店で点検。新規開店・閉店・移転の処理 店舗の実態(営業時間・サービス・設備)が GBP と合っているかを報告

年間の主な予定

月 主な作業
1 月 年始の営業に戻す確認(臨時休業の解除、通常の営業時間)
3 月 異動・研修の休み、年度替わりの料金・メニューの写真の差し替え
4 月上旬 ゴールデンウィークの特別営業時間と告知の投稿
7 月中旬 海の日・山の日・お盆の特別営業時間と告知
9 月上旬 秋の連休の特別営業時間
10〜11 月 年末の営業時間の方針決め。宴会・歳末の投稿
12 月上旬 年末年始の特別営業時間と告知の投稿

担当の決め方

役割 向いている人 権限
クチコミの依頼 会計・施術・納品をする全員 権限は不要(依頼のリンク・QR コードを使う)
クチコミの返信 店長、または接客の責任者 管理者
修正の提案・Google による変更の確認 店舗の実態が分かる人 + 本部の担当 管理者
特別営業時間 シフトを組む人 管理者
写真・投稿 撮影や文章が得意なスタッフ 管理者
数値の記録と報告 本部、または店長 管理者
オーナー権限の管理 経営者・本部 メインのオーナー
  • メインのオーナーは会社(本部)のアカウントにし、店長や業者は「管理者」で招待します。退職した店長の個人アカウントがオーナーのまま、という状態は、日本で特に多い事故です
  • 業者に任せる場合も、管理者の権限で十分です。オーナーで招待しないでください。契約が終わったら外します
  • 「誰が」「いつまでに」を書いた手順書を作ります。担当が休んだ日・辞めたときに止まらないよう、2 人以上が手順を知っている状態にします
  • スタッフ個人にクチコミの獲得数のノルマを課すことは、Google のポリシーで禁止されています

続かなくなる理由と対策

続かなくなる理由 対策
成果が見えない 月初に数値を記録し、前年同月と比べる。LocalBase の支援先でも、数値を見ないまま始めた運用は 2 週間〜1 か月で止まることがほとんどだった
投稿のネタがない 投稿は月 2〜4 本で足りる。季節・営業予定・よくある質問への答え・新しいスタッフなど、ネタの一覧を年初に作る。繰り返し投稿・予約投稿を使う
返信が後回しになる・低評価への返信が怖い 星の数・状況ごとのテンプレートを用意し、星だけの評価(本文なし)はテンプレート(自動返信)で返す。本文のあるクチコミは、返信の例文の型を使って内容に触れる部分だけを書く。迷う内容は本部や上長に回すルールにする
通知に気づかない 通知を実際に見る人のアカウントに届くよう、管理者の設定と通知の設定を見直す。スマホのマップアプリの「ビジネス」タブを見る習慣をつける
担当者が辞めた・異動した オーナーを会社のアカウントにし、手順書と権限を引き継ぐ
業者任せで中身が分からない 毎月、何をしたか・数値がどう動いたかの報告を受ける。順位だけの報告なら、行動(通話・ルート・ウェブサイト)の数も出してもらう
やることが多すぎる この記事の「週 30 分」の 4 つだけに絞る。写真・投稿は余裕のある週だけ
投稿や写真が拒否されてやる気がなくなる 拒否される理由はほぼ決まっている(電話番号・規制対象の商品・素材写真など)。投稿のチェック表で事前に確かめる

複数店舗の場合

  • 店舗が 10 を超えたら、ビジネス プロフィール マネージャーでのグループ管理、スプレッドシートでの一括更新、店舗コードの付与を前提にします
  • 店舗ごとの差(クチコミの獲得数、返信の速さ、数値の前年同月比)を毎月一覧にし、下位の店舗にだけ手を打つと、本部の工数を抑えられます
  • ブランドの表現や法規制に関わる投稿・返信は、公開前に本部が確認できる流れにします

本部と店舗の分担や承認の決め方は複数店舗の運用で解説しています。

LocalBase では、全店のクチコミと未返信の一覧、予約投稿と一括投稿、店舗情報の一括更新と Google による変更の通知、店舗・グループ別の数値分析、投稿や返信の本部承認を 1 つの画面で扱えます。

チェック項目

  • クチコミの依頼が、会計・施術などの決まった作業に組み込まれている
  • 低評価のクチコミに 48 時間以内に返信している
  • 修正の提案の通知を、4 日以内に処理する担当が決まっている
  • 翌々月までの祝日・連休に特別営業時間が入っている
  • 直近 1 か月以内に写真を足し、投稿をしている
  • 月初にパフォーマンスとクチコミの数を記録している
  • メインのオーナーが会社のアカウントで、業者や店長は管理者になっている
  • 手順を知っている人が 2 人以上いる

よくある質問

Q. 何から始めればよいですか? クチコミの依頼の仕組みを作ることです。次に、修正の提案の通知が届く設定と、特別営業時間の入力の予定をカレンダーに入れます。写真と投稿はその後で十分です。

Q. 運用を業者に任せてもよいですか? 任せてもかまいませんが、管理者の権限で招待し、毎月の作業内容と数値の報告を受けてください。クチコミを業者が代わりに書く・買う、見返りを付けて集める、高評価の人だけに頼む、店名にキーワードを足すなどの提案は、ガイドライン違反です。

Q. 少し休むと順位は下がりますか? 写真や投稿を数週間止めても、順位がすぐ下がるとは考えにくいです。ただし、クチコミの依頼を止めて新しいクチコミが途切れると、順位が下がった事例が報告されています。修正の提案を放置すると、誤った情報が自動で公開されることもあります。この 2 つは止めないでください。

出典

LocalBase なら、複数店舗の Googleビジネスプロフィールの更新・投稿・クチコミ返信をまとめて行えます。新規無料登録から15日間、有料プランの全機能をお試し頂けます。

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