GBP のパフォーマンスの見方|各指標の定義、数値が変わる理由、月次の記録と売上への換算

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: パフォーマンスの数値は、閲覧数はユニークユーザー(1 日 1 回まで)、通話はボタンのタップ数、ルートは集計の方法を何度も変えている、という前提で読みます。数値は後から書き換わることがあるので、毎月 1 回、月初に記録し、1 週間後に前月分を見直す運用にします。見るべきは順位ではなく、通話・ルート・ウェブサイトのクリックの合計(行動の数)の前年同月比です。

なぜ数値を記録するのか

  • 順位は、検索する場所・時間・人によって変わります。1 つの順位を追うより、プロフィールを見た人の数と、行動した人の数を同じ方法で記録し続ける方が、運用の成果を正しく判断できます
  • LocalBase がこれまで支援してきた店舗では、数値を見ないまま運用を始めると、2 週間〜1 か月で手が止まることがほとんどで、成果が見えないと運用は続きません
  • GBP の管理画面では古いデータが見られなくなるため、自分で記録しないと前年と比べられません

見る場所

方法 手順
Google 検索 自店のビジネス プロフィールを開き、「パフォーマンス」→ 期間を選んで「適用」
マップアプリ 「ビジネス」タブ →「パフォーマンス」の横の「詳細」→ 期間を選ぶ
ビジネス プロフィール マネージャー(複数店舗) 店舗にチェック →「操作」→「インサイト」→ 期間を選んで「レポートをダウンロード」
Google アナリティクス 「管理」→「サービス間のリンク設定」→「Google ビジネス プロフィールのリンク」で連携

パフォーマンスを見られるのは、オーナー確認済みのプロフィールのオーナーと管理者だけです。

各指標の定義

業種に関係のない指標は、管理画面に表示されません。

指標 Google の定義 読むときの注意
閲覧数(プロフィールを閲覧したユーザー数) Google 検索と Google マップでプロフィールを閲覧したユーザーの数 ユニークユーザーの数。同じ人は 1 日 1 回、複数の端末やサービスで見ても上限がある。メール通知の「表示回数」より少なく出る。検索・マップ × モバイル・パソコンの内訳がある
検索(検索語句) ビジネスの検索に使われた検索語句 毎月月初に更新され、表示まで 5 日ほどかかる。語句ごとの数はその月のユニークユーザー。少ない語句は正確な数ではなく「一定の数未満」として示される
通話 通話ボタンがクリックされた回数 実際につながった通話の数ではない。タップしてやめた人も入る
ルート ルートを検索したユーザーの数 複数回のタップ、ルート検索のキャンセル、スパムを考慮して数え方を変えた、と Google は説明している
ウェブサイトのクリック プロフィールに表示されたウェブサイトへのリンクのクリック数 プロフィールの「ウェブサイト」ボタンの分。投稿のボタンや予約リンクは含まれないと考えられる
予約 ユーザーが完了した予約の数 予約の提供業者と連携している場合だけ
メニュー 1 日あたり・ユーザーごとのメニューのクリック数 メニューの写真・リンク・登録したメニューを含む
商品 店舗で販売している商品の閲覧回数 オンライン販売の商品は含まない
特典 特典の投稿が閲覧・クリックされた回数 投稿の効果を数値で見られる唯一の指標
メッセージ メッセージで交わされた会話の数 GBP のチャットは 2024 年 7 月に終了しているため、通常は 0
インタラクション数 すべてのインタラクションの概要 通話・ルート・ウェブサイトのクリックなどの合計

Google は、パフォーマンスのデータには通常の検索結果と Google 広告の両方の表示や行動が含まれると説明しています。広告を出した月は、その分を差し引いて考えます。

数値は後から書き換わる

LocalBase が支援しているある店舗では、2024 年 1 月のルートの数が、2 月初めに確認したときは 240、2 月中旬に確認し直すと 72 に変わっていました。ほかの店舗でも、同じ月の数値が後から 1/4〜1/2 程度に下がっていました。

  • Google は当時、2024 年 1 月から「ルートとプロフィールの閲覧数が減る可能性がある」と、プライバシーの保護と精度の向上のための変更を案内していました
  • 2 月初めの数値は、それまでの月と比べてもルートだけ異常に多く、一時的に誤って多く数えていたものを正しい数に戻した、というのが LocalBase の見立てです
  • 2025 年 6 月 25 日ごろからは、多くの店舗で表示回数が急に減り、Google のプロダクト エキスパートが「既知の不具合で、データの復元に取り組んでいる」と答えました。通話やルートなどの行動の数は落ちていませんでした

ここから、記録の運用で守ることが 2 つあります。

  1. 月初に記録したら、1 週間ほど後に前月分をもう一度見て、変わっていれば書き直す
  2. 1 つの指標だけが急に動いたら、集客の変化より先に、計測の変化を疑う

ルートの数え方

ルートは、名前が同じでも数え方が変わってきた指標です。

  • LocalBase が Google に問い合わせて得た回答では、旧インサイトのルートは、プロフィールの中のルートボタンから検索された数でした。今のパフォーマンスのルートは、それに加えて、検索結果の店舗一覧に出る「ルート」ボタンの分も数えます。プロフィールを開かずにルートを調べた人も入るということです
  • その後、Google は、複数回のタップ・キャンセル・スパムを考慮して、ルートを検索したユニークユーザーを数える方法に変えたと説明しています

このため、旧インサイトの時代のルートの数と、今の数は比べられません。前年同月比を取るときも、2024 年 1 月以前の数値とは比べないのが安全です。

旧インサイトとの違い

旧インサイト(2022 年ごろまで) 今のパフォーマンス
「ユーザーがビジネスを検索した方法」(直接・間接・ブランド) なし。検索語句を自分で「店名」と「それ以外」に分けて代わりにする
検索・マップでの表示回数 プロフィールを閲覧したユニークユーザー数。LocalBase の支援先では、切り替わったとき大半の店舗で以前の半分以下になった
ルートのリクエストと、その地域の一覧・ヒートマップ ルートの数だけ。地域は分からない
電話の曜日別・時間帯別のグラフ 通話数の合計だけ
写真の閲覧数と、同じ地域の同業他社との比較 なし。写真ごとの閲覧数は、検索の表側で写真を開くと左下に出る
メッセージ チャットの終了で実質なし
— 予約、メニュー、商品、特典などが追加

インサイトの時代の数値(LocalBase の旧記事にある業種別の平均など)は、指標の定義が違うため、今の数値の基準には使えません。

検索語句の読み方

検索語句は、どんな言葉で見つけられているかが分かる、ほぼ唯一の手がかりです。

  1. 毎月、上位の検索語句を書き出す
  2. 店名を含む語句(指名検索)と、業種・商品・地域で探した語句(一般の検索)に分ける
  3. 一般の検索の語句の数と、その中身の変化を見る
  • 一般の検索が増えていれば、カテゴリやクチコミの改善がマップでの露出につながっていると考えられます
  • 指名検索が増えていれば、チラシ・SNS・メディア掲載など、店名を知ってもらう施策の効果が出ていると考えられます
  • 狙っている語句が出てこないときは、メインカテゴリや追加カテゴリ、サービスの登録を見直します

検索語句の数は、その語句で検索してプロフィールが表示されたユーザーの数です。順位ではありません。Google も、検索語句は直接管理できないとしています。

CSV でダウンロードする

複数店舗を管理している場合は、ビジネス プロフィール マネージャーから、選んだ店舗のパフォーマンスを 1 つのスプレッドシートにまとめてダウンロードできます。

  1. パソコンでビジネス プロフィール マネージャーを開く
  2. 対象の店舗にチェックを入れる
  3. 右上の「操作」→「インサイト」を選ぶ
  4. 期間を選び、「レポートをダウンロード」→「ダウンロード」
  • 列に「***」と出る店舗は、ダウンロードが有効になっていません(一括アップロードしたプロフィールのステータスによる)
  • Excel で開いて項目名が文字化けしたら、テキストエディタで開き、文字コードを Shift_JIS などで保存し直してから開きます(LocalBase の経験則)

Google アナリティクスとの連携

Google アナリティクス(GA4)のプロパティを GBP にリンクすると、GA4 の中に「Google ビジネス プロフィール」のレポートが追加され、インタラクション数・ウェブサイトのクリック・通話・ルート・メッセージ・予約・メニューを見られます。

  • 必要な権限: GA4 の編集者以上と、GBP のオーナーまたは管理者
  • 取り込まれるのは過去 6 か月分
  • 複数のプロフィールをリンクすると、合計しか見られません。店舗ごとに分けたり、絞り込んだりはできません

サイトのアクセスと並べて見るには便利ですが、店舗ごとの比較には、CSV や管理ツールを使います。

月次の記録の仕方

毎月、同じ日に、同じ項目を記録します。スプレッドシート 1 枚で足ります。

列 内容
年月・店舗
閲覧数 検索(モバイル・パソコン)、マップ(モバイル・パソコン)、合計
行動 通話、ルート、ウェブサイトのクリック、予約、合計
検索語句 上位 10 語、店名を含む語の合計、一般の語の合計
クチコミ 月の獲得数、平均評価、返信率
その月にしたこと 投稿・写真の数、カテゴリの変更、キャンペーン、広告の有無
店舗側の出来事 臨時休業、改装、近くの競合の開店、天候、連休の並び
実績 来店数・新規客数・売上(分かる範囲で)
  • 比べるのは前年同月: 飲食・観光・美容は季節の波が大きく、前月比では施策の効果と季節の変化を区別できません
  • 行動の合計を主な指標にする: 閲覧数は定義の変更や不具合の影響を受けやすく、行動(通話・ルート・ウェブサイト)の方が来店に近い数字です
  • 「その月にしたこと」と「出来事」を必ず書く: 半年後に数値が動いた理由を説明できるのは、この欄だけです

売上への換算の考え方

パフォーマンスの数値は「来店した数」ではありません。売上に換算するには、行動から来店・購入になる割合を仮に置きます。

例(数値はすべて仮定)

行動 月の数 来店・予約になる割合(仮定) 来店組数
通話 60 50%(予約・問い合わせの電話の半分が来店) 30
ルート 300 30%(ルートを調べた人の 3 割が来店) 90
ウェブサイトのクリック 150 5%(サイトを見た人の一部が予約) 7.5
合計 約 128 組

客単価 4,000 円、1 組 2 人なら、128 組 × 8,000 円 ≒ 約 100 万円が、GBP から来店した売上の目安になります。

割合は業種と店舗で大きく違うので、次の方法で実態に近づけます。

  • 会計時や予約時に「何でお店を知りましたか」と聞き、Google マップ・検索と答えた人の数を数える
  • 予約システムの流入元、電話の予約台帳の「Google を見て」の数と照らし合わせる
  • 新規客の数と、行動の合計の動きが連動しているかを見る

換算した金額は、施策の費用(人件費・ツール・業者への支払い)と比べるために使います。正確な売上ではなく、同じ前提で毎月比べることに意味があります。

表示回数が急に減ったときの切り分け

慌てて設定を変える前に、次の順で確かめます。

  1. 計測の問題か: ほかの店舗(自社の他店、同業の知人)でも同じ時期に減っていないか。Search Engine Roundtable や Local Search Forum、Google のヘルプ コミュニティで不具合の報告がないか。閲覧数だけが落ち、通話・ルートが変わらないなら、計測の問題の可能性が高い
  2. 数え方の変更か: Google の告知(管理画面のお知らせ、ヘルプの更新)がないか
  3. 季節・暦の影響か: 前年同月と比べて減っているか。連休の位置や天候の違いはないか
  4. 検索語句のどこが減ったか: 店名の検索が減ったのか、一般の検索が減ったのか。一般の検索が減ったならマップでの露出の問題、店名の検索が減ったなら認知の問題
  5. プロフィールが変わっていないか: カテゴリ・営業時間・ビジネス名・住所・ピンが書き換わっていないか(Google による変更と修正の提案)。臨時休業になっていないか、プロフィールが停止・重複していないか
  6. 順位が落ちていないか: 同じ地点・同じキーワード・同じ時刻で記録した順位で比べる。上位の店舗の顔ぶれが変わっていないかも見る(順位の計測)
  7. 競合や周辺の変化か: 近くに競合が開店した、競合がクチコミを大きく増やした、検索結果の形が変わった(広告の枠が増えたなど)
  8. Google の大きな更新か: LocalBase の支援先では、2021 年 6〜7 月の Web 検索のコアアップデートの時期に多くの店舗の数値が動き、8 月まで続きました。特にクリニック・治療院など、健康に関わる業種の影響が大きく見えました

1〜3 で説明がつくなら、何もしないのが正解です。4〜7 で原因が見つかったら、その原因に手を打ちます。

複数店舗の場合

  • 全店の数値を同じ日に、同じ形で取り込みます。店舗ごとに担当が手で書き写すと、取る日と項目がそろいません
  • 店舗の比較は、閲覧数あたりの行動の割合(行動の合計 ÷ 閲覧数)でも見ます。立地で閲覧数が違っても、プロフィールの出来の差が分かります
  • 前年同月比で大きく下がった店舗だけを抜き出し、上の切り分けの順で確認します

店舗の規模の違いをならして比べる指標は店舗横断の数値の見方で解説しています。

LocalBase では、表示回数・反応数を店舗やグループ別に昨対比・店舗比較で分析し、電話・ルート・ウェブサイトへの反応数から、設定した客単価などをもとに来店人数と売上への貢献を推計できます。

チェック項目

  • 毎月同じ日に、同じ項目でパフォーマンスを記録している
  • 前月分を 1 週間後に見直し、書き換わっていれば直している
  • 比べるのは前年同月で、2024 年 1 月以前のルートとは比べていない
  • 検索語句を、店名の検索と一般の検索に分けている
  • その月にした施策と店舗側の出来事を、数値と一緒に書いている
  • 行動から来店になる割合を、店頭の聞き取りなどで確かめている

よくある質問

Q. 閲覧数とメール通知の表示回数が違います。 パフォーマンスの閲覧数はユニークユーザーの数で、同じ人は 1 日 1 回しか数えません。通知の表示回数より少なく出るのは仕様です。

Q. 通話の数と、実際にかかってきた電話の数が合いません。 パフォーマンスの通話は、通話ボタンがタップされた回数です。つながらなかった電話、途中でやめた発信も入ります。実際の通話数を知りたい場合は、電話の着信記録や計測用の電話番号と組み合わせます。

Q. 検索語句に、狙っている言葉が出てきません。 回数が少ない語句は正確な数が出ないうえ、表示まで時間がかかります。数か月続けて出てこないなら、カテゴリ・サービス・サイトの内容がその言葉と結びついているかを見直します。

Q. 業者のレポートの「表示回数」が、自分で見た数と違います。 業者が独自の集計(合計の取り方、期間、検索とマップの合算など)をしている場合があります。定義を確認し、GBP の管理画面の数値を自分でも記録しておきます。

関連するページ

出典

LocalBase なら、複数店舗の Googleビジネスプロフィールの更新・投稿・クチコミ返信をまとめて行えます。新規無料登録から15日間、有料プランの全機能をお試し頂けます。

無料登録して今すぐ利用開始

定期運用へ戻る

無料登録して今すぐ利用開始