複数店舗の MEO の数値の比べ方|閲覧数の絶対数で比べず、行動の割合・前年同月比・定点の順位で見る

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見
効果の目安マップ中通常検索低AI 検索低見方

結論: 店舗どうしを閲覧数や行動の件数の絶対数で比べないでください。駅前と郊外、開店 10 年と 1 年の店舗では、数字の大きさが最初から違います。比べるのは、閲覧数あたりの行動の割合、前年同月比、決めた地点・キーワード・時刻で毎日記録した順位の平均の 3 つで、しかも立地や業態の似た店舗どうしで比べます。全店が同じ方向に動いたときは Google 側か季節の要因、一部の店舗だけが動いたときは店舗側の要因を疑います。

1 店舗のパフォーマンスの読み方(各指標の意味、数値が後から書き換わる問題)はパフォーマンスの見方、順位の計測の基本は順位の計測にあります。

なぜ単純に比べられないのか

違い 数字への影響
立地(駅前・郊外・商業施設内) 駅前は閲覧数が多いが、通りすがりの検索も多い。郊外はルートの割合が高い。商業施設内は、施設のプロフィールに検索が流れることがあると考えられる
競合の数 同業が密集する場所では、同じ努力でも順位が上がりにくい
開店からの年数 クチコミの件数、写真の量、知名度がまったく違う
店舗の規模・席数 来店できる人数に上限がある
営業時間 営業時間が長い店舗は、営業中として表示される時間も長い
季節・地域の行事 観光地や学生街は、季節で大きく動く

例えば、駅前の A 店が月 8,000 回閲覧されて行動が 400 件、郊外の B 店が 2,000 回閲覧されて行動が 200 件だとします。件数だけ見れば A 店が倍ですが、閲覧数あたりの行動の割合は A 店 5%、B 店 10% で、プロフィールを見た人を電話・ルート検索・サイトへの行動に動かせているのは B 店です。A 店の課題は「見られていない」ではなく「見た人に選ばれていない」ことだと分かります。

見る指標

指標 計算 何が分かるか
行動の数 通話 + ルート + ウェブサイトのクリック(業種によって予約・メニューを足す) プロフィールから来店・問い合わせに向かった動きの量。ボタンが押された数などで、実際の来店数や問い合わせの件数とは違う
行動の数の前年同月比 今月 ÷ 前年の同じ月 季節の影響を除いた、その店舗の伸び
閲覧数あたりの行動の割合 行動の数 ÷ 閲覧数 プロフィールの出来(写真、クチコミ、営業時間、情報の充実)
順位の平均 決めた地点・キーワード・時刻で毎日記録した順位の、月の平均 検索で見つけてもらえる力
3 位以内の日の割合 3 位以内に入った日数 ÷ 記録した日数 上位 3 件に入っている安定度。マップの順位で記録している場合、検索結果の地図枠(ローカルパック)の並びとは違うことがある
クチコミの獲得数・直近の平均評価 今月の件数、直近 3 か月の平均 評判の勢い。累計の平均評価は古いクチコミに引っぱられる
本文のあるクチコミへの返信率・返信までの時間 自動返信を除いて計算 運用が回っているか(クチコミ返信の体制)

閲覧数は 1 人 1 日 1 回までのユニークユーザーで数えられ、ルートは集計のしかたが何度も変わっています。各指標の数え方はパフォーマンスの見方を参照してください。

店舗を「型」で分けて比べる

比べる相手をそろえるために、店舗を立地や業態の型に分けます。GBP のラベルに型を入れておくと、管理画面でも絞り込めます(統一ルール)。

型の例 分け方
立地 駅前・繁華街 / 郊外ロードサイド / 商業施設内 / 住宅地
開店からの年数 1 年未満 / 1〜3 年 / 3 年以上
業態 標準 / 小型 / テイクアウト専門
運営 直営 / 加盟

同じ型の中で、閲覧数あたりの行動の割合が低い店舗、前年同月比で大きく下がった店舗を抜き出します。開店 1 年未満の店舗は前年の数字がないので、開店からの月数が同じ時点の、ほかの新店と比べます。

数値の集め方

パフォーマンスの一括ダウンロード

ビジネス プロフィール マネージャーでは、複数の店舗のパフォーマンスを 1 つのスプレッドシートにまとめて書き出せます。

  1. ビジネス プロフィール マネージャーを開く
  2. 書き出す店舗のチェックボックスを選ぶ
  3. 右上の[操作]→[インサイト]を選ぶ
  4. 期間を選び、[レポートをダウンロード]を選ぶ

注意点は次のとおりです。

  • 書き出せるのはオーナー確認済みのプロフィールだけです。確認の外れた店舗は数字が抜けます
  • 列に「***」と表示される店舗があります。そのプロフィールでダウンロードが有効になっていない場合です
  • 検索語句は毎月の月初に更新され、表示まで 5 日ほどかかります
  • 数値は後から書き換わることがあります。毎月同じ日(月初)に全店分を取り込み、1 週間ほど後に前月分を取り直して比べる運用にします。店舗ごとに担当が別の日に取ると、比べられません

順位の記録

店舗をまたいで順位を比べるには、全店で同じ考え方で計測の条件を決めます。

  • 地点: 業態ごとに型を決めます。例えば「店舗の入口 + 最寄り駅 + 商圏の住宅地 1 か所」のように、全店で同じ考え方で置きます。店舗ごとに担当者が好きな場所を選ぶと、比べられません
  • キーワード: 全店共通のキーワード(「カフェ」「モーニング」など業種の言葉)と、店舗固有のキーワード(地名 + 業種)に分けます。店舗どうしの比較には共通のキーワードを使います
  • 時刻: 自店も、比べたい競合の多くも営業している時間帯の、同じ時刻で測ります。自店だけが営業している時刻に測ると、順位が実力より高く出ます。営業時間が店舗ごとに違うなら、時刻も店舗ごとに決めます
  • 毎日記録して、月の平均で見る: 順位は日々揺れるので、1 日の値ではなく平均と、3 位以内の日の割合で見ます
  • 上位の店舗の顔ぶれも残す: 自社の店舗どうしが近い場合、同じカテゴリの自社店舗どうしで片方しか表示されなくなることがあります。上位の顔ぶれで、自社の店舗が入れ替わっていないかを確かめます

計測の条件を変えたら、変えた日を記録し、その前後の数字は別物として扱います。

LocalBase では、表示回数・反応数を店舗やグループごとに昨対比・店舗比較で見られ、決めた地点とキーワードで毎日記録した順位も、店舗やグループ、期間を選んで CSV に書き出せます。

月次の店舗の一覧表

全店を 1 枚の表にし、毎月同じ形で更新します。

店舗コード 型 閲覧数 行動の数 行動の割合 行動の前年同月比 順位の平均(共通キーワード) 3 位以内の日の割合 クチコミの獲得数 返信率
C-13-012 駅前 8,000 400 5.0% 92% 4.2 30% 12 95%
C-13-018 郊外 2,000 200 10.0% 108% 2.1 80% 6 100%

(数字は説明のための例です)

表は、全店の平均で色を付けるより、同じ型の中での上下で印を付けます。本部が手を打つのは、型の中で下位 2 割程度の店舗に絞ると、工数が見合います。

読み方の例

起きていること 考えられる原因 確かめること
閲覧数が下がり、行動の割合は変わらない 表示される機会が減った 順位の平均、上位の顔ぶれ(競合の出店、自社店舗との入れ替わり)、カテゴリが書き換わっていないか
閲覧数は変わらず、行動の割合が下がった 見た人に選ばれなくなった 臨時休業・閉業の表示、営業時間の誤り、低評価の増加、写真の古さ
ルートだけが急に増えた・減った 集計のしかたの変化のことがある 同じ月にほかの店舗も同じ方向に動いていないか
全店が同じ月に同じ方向に動いた 季節、Google 側の集計や仕様の変化 前年同月比で見直す。店舗ごとの対策は急がない
1 店舗だけ急に下がった 店舗側の変化 停止・確認の解除、名前やカテゴリの書き換え、ピンのずれ、近くの競合の出店
順位は上がったのに行動が増えない 選ばれる理由が足りない 写真、クチコミの内容、営業時間、メニューや価格の情報

店舗だけの急な下落は、施策を足す前に状態を確かめます。確かめる順番はパフォーマンスの見方と順位を下げる要因にあります。

店舗への返し方

  • 店舗ランキングを貼り出さない: 立地の違う店舗を件数で並べると、条件の悪い店舗の店長はやる気をなくします。クチコミの件数を競わせると、スタッフへのノルマや見返りつきの依頼につながり、Google のポリシーに反します
  • 同じ型の中での位置と、前年の自店との比較を返す: 「去年の同じ月より行動が 8% 減った。同じ駅前型の店舗では、写真の更新が多い店ほど割合が高い」のように、手を打てる形で伝えます
  • 店長が動かせる数字を目標にする: 写真の追加の数、本文のあるクチコミへの返信の速さ、クチコミの依頼の実施率など。順位や閲覧数は、店長だけでは動かしにくい数字です

チェック項目

  • 店舗を立地・開店からの年数・業態の型で分け、ラベルにも入れた
  • 全店の数値を、毎月同じ日に一括で取り込んでいる
  • 取り込みの 1 週間後に前月分を取り直している
  • 行動の数、行動の割合、前年同月比で比べている(閲覧数の絶対数で比べていない)
  • 順位は全店同じ考え方で決めた地点・キーワード・時刻で毎日記録し、月の平均で見ている
  • 計測の時刻は、自店も競合の多くも営業している時間帯にしている
  • 全店が同じ方向に動いたときと、1 店舗だけが動いたときで、確かめることを分けている
  • 店舗には、店長が動かせる数字で結果を返している

よくある質問

Q. 全店の平均と比べてはいけませんか? 平均は、大きな店舗や駅前の店舗に引っぱられます。型ごとの平均か中央値と比べる方が、店舗の実力を見誤りません。

Q. 新しく開店した店舗は、どう評価すればいいですか? 前年の数字がないので、開店から同じ月数のほかの新店と比べます。最初の 3 か月は、オーナー確認・写真・クチコミの依頼が予定どおり進んでいるかを見ます。

Q. 順位はどの地点で測った値を比べればいいですか? 全店で同じ考え方で置いた地点(例えば店舗の入口と最寄り駅)の、共通のキーワードの平均です。店舗ごとに条件の違う地点で測った値は比べられません。

Q. 業者の月次レポートと、管理画面の数字が合いません。 取り込んだ日、期間、行動の数に何を含めたかを確かめます。順位は、どの地点・どの時刻で測ったかを必ず聞いてください(MEO 業者の選び方)。

出典

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