出店・閉店・移転・改装の GBP の手順|新店の立ち上げチェックリストと多店舗での処理の決め方
結論: 新店は、看板が付いた時点で本部のグループにプロフィールを作り、開業日を入れてオーナー確認すると、開業の 90 日前から Google に表示され、写真・投稿・説明で開店を告知できます。閉店は閉業、移転は既存のプロフィールの住所の変更、改装は 6 日以内なら特別営業時間、連続 7 日以上なら臨時休業です。どれも店舗ごとに判断させず、本部の出店・閉店・移転の手順書に GBP の作業を日付つきで入れておくと漏れません。
閉業・臨時休業・移転・削除の違いと、1 店舗での手順の詳細は閉業・移転・削除にあります。
出店
開業日の設定で、開店前から表示できる
Google のヘルプによると、開業日は次のように扱われます。
- 開業日は 1 年先まで入れられる(年と月だけでもよい)
- 開業日を入れてオーナー確認をすると、開業の 90 日前からプロフィールが Google に表示される
- 開業前でも、投稿(開店日の告知、開店日のクーポンなど)、写真(工事中から開店までの様子)、ビジネスの説明を載せられる
- 開業前は、利用者は情報の修正の提案や、クチコミ・写真の投稿ができない
- 開業すると、プロフィールに「最近開店したお店」の表示が 90 日間付く
開業日を入れずに開店前のプロフィールを公開すると、「営業中」と表示され、開店前に来た人が閉まった店の前で困ることになります。開店前に作るなら、開業日を必ず入れます。
オーナー確認のタイミング
開業前の店舗でも、確認の方法は通常と同じです。動画で確認する場合は、看板・入口・店内を映す必要があるので、看板が付き、内装がおおむね終わった時点が確認の目安になります。一括オーナー確認済みのアカウントなら、追加した店舗は原則として個別の確認なしで表示されますが、確認を求められることもあるので、同じ時期に追加しておきます(一括オーナー確認)。
新店の立ち上げチェックリスト
| 時期 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| 物件の契約後 | 台帳に行を足し、店舗コードとラベルを決める。正式な店名・住所の表記・電話番号を決める | 本部 |
| 物件の契約後 | その場所に既存のプロフィールがないか、マップで確かめる(前のテナント、利用者が作ったもの、自社の旧店舗) | 本部 |
| 開店の 3〜2 か月前 | 電話番号を開通させる。音声の自動受付だけの番号にしない(電話での確認を受けられない) | 本部・店舗 |
| 開店の 3〜2 か月前 | 公式サイトに店舗ページを作る(開店予定日、地図、営業時間)。構造化データも入れる(店舗ページ) | 本部 |
| 看板の設置後 | グループに新店のプロフィールを作り、開業日を入れ、オーナー確認する | 本部 |
| 確認の後〜開店まで | 外観・入口・店内の写真、開店の告知の投稿、ビジネスの説明を載せる | 本部・店舗 |
| 開店の 2 週間前 | 営業時間・属性・メニュー・サービスを入れる。開店日の特別営業時間があれば入れる | 本部 |
| 開店日 | 表示が「営業中」になっているか、ピンが入口にあるかを確かめる | 店舗 |
| 開店の後 | クチコミの依頼を始める(ルールを守る)。順位の計測地点とキーワードを決めて記録を始める | 店舗・本部 |
| 開店から 1 か月 | 利用者の写真・修正の提案・Google による変更を確かめる。店長を管理者で追加済みか確かめる | 本部 |
新店でよくある失敗
- 前のテナントのプロフィールが残っている(居抜きの出店): 前の店が「営業中」のまま残っていると、同じ住所に 2 つの店が出ます。前の店が閉店していることは、マップの「情報の修正を提案」から「閉業」として伝えます。自社の旧店舗なら、閉業にしたうえで新店とは別のプロフィールにします
- 開店前に作ったのに開業日を入れていない: 開店前から「営業中」と表示されます
- 開店記念で「クチコミを書いたら割引」: 見返りのあるクチコミの依頼はポリシー違反で、開店直後に集まったクチコミが消えることがあります。開店時は特に起きやすいので、販促の企画書の段階で止めます(依頼で守るルール)
- 工事中の写真だけが残る: 開店前の写真は、開店後に外観・入口・店内の写真に入れ替え、工事中の写真は消します
- 店長の個人アカウントで作る: 本部のグループで作り、店長は管理者で追加します
閉店
閉店の手順は閉業・移転・削除の「多店舗の閉店処理」の表に沿って進めます。本部の手順書に入れておきたいのは次の点です。
- 閉店が決まったら、台帳に閉店日を入れ、ラベルに「閉店予定」を付ける。作業の対象から漏れません
- 閉店日に閉業にする。前もって閉業にすると、営業中の最終日まで「閉業」と表示されます
- 削除しない: 閉業のまま残せば、探した人に閉店が伝わります。削除すると店舗側の投稿・写真・動画・返信が完全に消え、表示と利用者のクチコミは残ることがあるうえ、管理もできなくなります
- 店舗コードは使い回さない: 台帳には閉店日とともに残します
- 閉業した店舗をすぐに別のグループへ移さない: 海外では、閉業した店舗を別のグループに移したところ、残りの店舗の確認が外れたという報告があります。整理は急がず、移すなら数店舗ずつにします
- 近くの自社店舗へ案内する: 閉店の告知の投稿と、公式サイトの店舗ページで、近くの店舗を案内します
2 店舗を 1 店舗にまとめる
近くの 2 店舗を統合するときも、閉める店舗は閉業にします。住所の違う店舗のクチコミを残す店舗に移すことは、原則としてできないと考えてください。Google がクチコミの移動を受け付けているのは、移転などで誤って新しいプロフィールを作ってしまった場合などです。
移転
移転の基本は、既存のプロフィールの住所を変えることです。新しく作るとクチコミを失い、重複にもなります。手順と、遠くへ移る場合の扱いは閉業・移転・削除と住所とピンにあります。
多店舗で気をつけたいのは次の点です。
- 住所と電話番号を同じ日に変えない: Sterling Sky は、重要な項目を短時間にまとめて変えると、乗っ取りを防ぐ仕組みに引っかかって停止されることがあると報告しています。一括確認済みのアカウントでも、大きな変更を重ねると確認が外れることがあります
- 店舗コード: Google のヘルプは、移転した店舗は古いコードを新しいコードに置き換えるよう案内しています。変えるなら既存のプロフィールのコードを書き換え、スプレッドシートに新しい行を足さないようにします(統一ルール)
- 自社の別の店舗との距離: 移転先が自社の別の店舗に近いと、同じカテゴリの自社店舗どうしで、片方しか表示されなくなることがあります。移転後は、両方の店舗の順位と、上位の店舗の顔ぶれを見ます(順位を下げる要因)
- 計測の設定を作り直す: 新しい商圏の地点で、順位の計測を始め直します。移転の前後の数字は、地点が変わるので単純には比べられません
改装・臨時休業
| 休む期間 | 使うもの | 多店舗での注意 |
|---|---|---|
| 1〜6 日(棚卸し、設備の点検など) | 特別営業時間 | 全店共通の休みは本部がスプレッドシートで一括で入れる(営業時間) |
| 連続 7 日以上(改装、長期の休み) | 臨時休業 | 再開日を台帳に入れ、再開の日に本部が営業中に戻す |
| 期間が分からない | 臨時休業 | 週に 1 回、再開の見通しを店舗に確かめる |
臨時休業の間は、幅広い検索で、営業中の店舗より後ろに表示されることがあります。改装で 3 日休む程度なら、臨時休業ではなく特別営業時間にします。
改装の後は、写真を必ず入れ替えます。改装前の店内の写真が残っていると、「写真と違う」というクチコミにつながります。改装で席数・設備(バリアフリー、個室、電源など)が変わったら、属性も直します。
全店・多くの店舗が一斉に休むとき
台風・大雪・停電・感染症の流行などで、多くの店舗が一斉に休んだり営業時間を短くしたりすることがあります。
- 判断は店舗、入力は本部: 当日の休みは店長が判断し、本部の決まった窓口に連絡します。本部がスプレッドシートかツールで一括で入れます。店舗ごとに管理画面で入れると、入れ忘れと入れ間違いが出ます
- 1 日の休みは特別営業時間: 臨時休業にすると、営業を再開した後も戻し忘れが起きやすく、表示の順位にも響きます
- 事前に書式を用意しておく: 店舗コードと特別営業時間の列だけのファイルを作っておけば、当日は休む店舗と日付を入れるだけで済みます。LocalBase が 2022 年のまん延防止等重点措置のときに紹介した書式(
2022-01-25: 10:00-18:00、休みはx)は、今の Google のヘルプの書式と同じです - 投稿で知らせる: 休業の理由と再開の予定を投稿で伝えます。全店共通の文面でよいので、本部が一括で出します
LocalBase では、営業時間・特別営業時間を複数店舗にまとめて反映でき、閉店や休業の告知の投稿も予約で一括配信できます。
業態の転換・屋号の変更
| 状況 | 扱い |
|---|---|
| 同じ店舗で、屋号の小さな変更(「○○珈琲店」→「○○珈琲」) | 既存のプロフィールで名前を変える。クチコミは残る |
| 自社の別ブランドに転換する(業種も変わる) | 前のプロフィールを閉業にし、新しいブランドのプロフィールを作る |
| 自社の別ブランドに転換する(業種は同じ、屋号の固有の部分が変わる) | Google の基準では原則として新しいビジネスの扱い。前を閉業にして新しく作る。ただし、複数店舗の名前を一斉に変える場合は既存のプロフィールで名前を変えられることもあるので、閉業にする前に Google の名称変更の基準を確かめる |
| 店舗を他社に売却する | 新しい運営会社にオーナー権限を渡す。屋号が同じまま営業を続けるならクチコミは残る |
全店のブランド名を変える(リブランディング)場合は、看板と公式サイトを先に変え、GBP の名前は最後に、数店舗ずつ日を分けて変えます(ビジネス名)。
チェック項目
- 出店の手順書に、プロフィールの作成・開業日・オーナー確認・写真・投稿の作業と時期が入っている
- 新店を作る前に、同じ場所の既存のプロフィールを確かめている
- 開店前のプロフィールには開業日を入れている
- 閉店の手順書に、閉業・店舗ページ・ほかの媒体・権限の整理が入っている
- 閉店した店舗を削除せず、閉業にしている
- 移転は既存のプロフィールの住所を変え、電話番号の変更とは日を分けている
- 改装の休みは期間で特別営業時間と臨時休業を使い分け、再開日に営業中に戻す担当が決まっている
- 一斉休業のときの連絡の窓口と、一括で入れるファイルを用意している
よくある質問
Q. 開店の何日前にプロフィールを作ればいいですか? 看板が付いた時点が目安です。開業日を入れて確認すれば、開業の 90 日前から表示されるので、開店の 1〜2 か月前に確認が終わっていれば、告知に十分な期間が取れます。
Q. 閉店した店舗のプロフィールは、いつまで残すべきですか? 閉業のまま残して構いません。閉店後もしばらくは店名で探す人がいるので、閉業の表示と、近くの店舗への案内が役に立ちます。
Q. ショッピングモールの中で区画を移りました。移転の手続きが必要ですか? 同じ建物の中なら、住所の階数・区画と、ピンの位置を直します。外観・入口の写真も新しい区画のものに変えます。
Q. 期間限定の店舗(ポップアップストア)もプロフィールを作るべきですか? 営業期間中にその場所で顧客に対応し、常設の看板があるなど登録の条件を満たすなら作れますが、期間が終わったら閉業にします。短期間の出店なら、近くの常設店の投稿で告知する方が手間がかかりません(登録できるビジネス)。
出典
- 開業日を追加する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
- ビジネスに閉業マークを付ける(同)
- ビジネス拠点の住所を管理する(同)
- Google アカウントからビジネス プロフィールを削除する(同。削除で消える内容と残る内容)
- ビジネス プロフィール間でクチコミを移動する(同)
- ビジネス プロフィールで使用する一括アップロード用スプレッドシートを作成する(同。ビジネスコード、開業日)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(同。ビジネス名の変更)
- Top Reasons Google Suspended Your Listing(Sterling Sky。重要な項目の短時間での編集と停止)
- GBP Bulk-Upload-Edits Triggers Google To Un-verify Locations(Local Search Forum、2024 年 5 月)
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