GBP の住所の書き方とピンの位置|ビル名・階数・駅ビル内店舗・移転時の注意
結論: 住所は、郵便が届く正式な表記(住居表示)で番地まで入れ、ビル名・階・部屋番号は「住所 2」に入れます。表記は公式サイトやほかの媒体と 1 つにそろえます。ピンは建物の中心ではなく顧客が入る入口に合わせます。ピンを人の多い方へずらすのは違反で、市区町村の判定が変わって逆に順位を落とすこともあります。
なぜ大事か
Google は、ローカル検索の順位を「関連性・距離・知名度」で決めると説明しています。このうち距離は、GBP の住所とピンの位置から計算されます。海外の専門家への調査でも、住所を表示しているか、ピンの位置が正確か、は上位の要因とされています。
検証でも影響ははっきりしています。
| 検証 | 結果 |
|---|---|
| Sterling Sky: 狙う市の中心に約 800 m 近づく移転をした店舗 | 住所を更新して数日で順位が上がった |
| Sterling Sky: ピンが、確認した市の境界の外側に出ていた店舗 | 「業種 + その市の名前」の検索で順位が低く、隣の市の名前では上位だった |
| Sterling Sky: 住所を非表示にした店舗 | 約 1 か月、順位と電話が大きく落ち、主要な検索語ではローカルパックそのものが出なくなった。住所を戻すと回復した |
住所はまた、ルート案内の行き先そのものです。ピンがずれていると、顧客は裏口や隣のビルに案内されます。
住所の入れ方
管理画面の[プロフィールを編集]→[所在地]→[ビジネス所在地]の編集アイコンから入れます。住所が特定できないと警告が出るので、赤く表示された部分を入れ直します。それでも特定できなければ[調整]でピンを置きます。反映は通常 10 分ほどですが、審査で長くかかることもあります。
日本の住所の入れ方
| 欄 | 入れるもの | ○ の例 | × の例 |
|---|---|---|---|
| 郵便番号 | 7 桁 | 150-0002 | — |
| 都道府県・市区町村 | 正式な名前 | 東京都 渋谷区 | 渋谷 |
| 住所(住所 1) | 町名・丁目・番地・号 | 渋谷 2-21-1 | 渋谷駅東口すぐ 2-21-1 |
| 住所 2 | ビル名・階・部屋番号 | ○○ビル 3F / ○○マンション 205 号室 | ○○ビル 3F(駅直結・腰痛専門) |
Google は、住所には番地まですべて入れ、建物・部屋番号・階などの情報を含めるよう求めています。一方で、正式な住所に含まれない情報(「数寄屋橋交差点」「新宿御苑の向かい」のような目印、URL、キーワード)は入れないよう定めています。目印を足してよいのは、正式な住所だけでは場所を特定できない場合に限られます。
表記のそろえ方
Google は「2-21-1」「2丁目21番1号」のどちらでも住所として認識しますが、媒体ごとに表記が違うと、同じ店舗だと判断されにくくなることがあります。次のルールを決めて、公式サイト・GBP・ほかの地図サービス・ポータルサイトをそろえます。
- 丁目・番地・号: 「2-21-1」か「2丁目21-1」のどちらかに統一する
- 数字: 半角か全角かを統一する(公式サイトの会社概要と同じにする)
- ビル名: 正式名称で入れるか、省くかを統一する。入れるなら全媒体で入れる
- 階: 「3F」「3階」のどちらかに統一する
住居表示と地番
日本の住所には、郵便や案内に使う「住居表示」と、土地の登記に使う「地番」の 2 種類がある地域があります。登記簿や契約書の住所が地番になっていても、顧客や郵便が使う住居表示で入れるのが基本です。住居表示が実施されていない地域では、地番の住所で入れ、Google が特定できなければピンで場所を指定します。
住所がうまく認識されないとき
- 京都の通り名(「○○通△△上ル」)は、通り名を省いて町名と番地で入れ、ピンで位置を合わせる
- 大字・字の地域で番地が特定されない場合は、ピンを使う
- 新築で地図にまだない建物は、ピンで入口に合わせ、ストリートビューが更新されるまで待つ
ピンの位置
入口に合わせる
[所在地]の編集で[調整]を選び、地図を動かしてピンを入口に合わせ、[完了]→[保存]を選びます。航空写真に切り替えると入口の位置が分かりやすくなります。
| 建物 | ピンを置く場所 |
|---|---|
| 路面店 | 店の入口の前(建物の中心ではない) |
| ビルの上の階の店舗 | ビルの、店へ上がるエレベーターや階段がある入口 |
| 大きな病院・施設 | 外来の正面玄関(搬入口や職員の通用口ではない) |
| 角地の店舗 | 顧客が使う入口がある通りの側 |
| 駐車場が離れている店舗 | 店の入口。駐車場の場所は説明や写真で案内する |
ピンを動かすと、ストリートビューの画像の紐づけも変わります。Google は、ピンを編集して、より適切なストリートビューの画像と関連付けられると案内しています。
やってはいけないピンの動かし方
- × 駅や繁華街、狙う市区の中心にピンを寄せる(住所は正確に、が原則。距離の偽装として停止の原因になる)
- × 市区の境界をまたぐほど動かす(Google が判定する市区町村が変わり、狙っていた地名の検索で順位が下がることがある)
- × 何度も少しずつ動かして順位を試す(重要な項目の繰り返しの編集は停止のきっかけになる)
ピンの調整は、同じ建物の中で入口に合わせる範囲にとどめます。
駅ビル・ショッピングモール内の店舗
- 名前に「(○○駅ビル内)」「○○モール店 2F」のように施設名や階を足さない。施設名と階は住所 2 に入れる(施設名が実際の店名の一部なら、名前に含めてよい。ビジネス名参照)
- ピンは施設の中心ではなく、自店の入口に近い位置にする。大きな施設では、最寄りの出入口の側に置く
- 同じ住所に多くの店舗が入るので、住所 2 の階・区画番号まで正確に入れる
- 別のビジネスの中にある店舗は、その情報(「○○ モール内」のような表示)がプロフィールに出るようリクエストできる場合があります
- カテゴリや所在地によっては、Google が「所在地の説明」(目印や近くの施設を使った案内)を自動で表示します。この説明はオーナーが編集できません
Google が判定する市区町村
Google は、住所とピンの位置から、その店舗が「どの市区町村にあるか」を判定しています。ふつうは住所どおりですが、市区の境界に近い店舗や、ピンがずれた店舗では、Google が別の市区町村の店として扱うことがあります。
確かめ方
- 店名で検索し、プロフィールに表示される住所の市区町村が、入力したものと同じか見る
- マップで「業種 + 自店のある市区町村名」と「業種 + 隣の市区町村名」で検索し、どちらで上位に出るか比べる
- 店舗の位置、自店のある市区の内側、隣の市区の内側など、いくつかの地点で同じキーワードの順位を記録して比べると、Google がどの市区の店として扱っているかの手がかりになる(順位の計測)
日本で起きやすい場面
- 政令指定都市の区の境界(区名を含む検索で、隣の区の店として扱われる)
- 駅名と市区町村が違う場所(駅の名前の地名と、住所の市区町村が別)
- 県境・市境に近い店舗
地名を含む検索で、Google がその地名をどの範囲として扱うか(行政区画か、駅周辺か、繁華街か)は公表されていません。地名によって扱いが違うと考えられるので、狙う検索語ごとに実際の結果で確かめます。
移転するとき
Google のヘルプには、移転の扱いについて 2 つの説明があります。
- 移転した場合は新しいプロフィールを作らず、既存のプロフィールの住所を更新する(重複の解消に関するヘルプ)
- 飲食店・宿泊施設・娯楽施設のように場所そのものが顧客体験に直結するビジネスでは、住所の編集は不承認になり、既存のプロフィールに閉業マークを付けて新しく作る必要がある(ポリシーの概要)
実務では、次のように判断します。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 士業・医療・美容・修理など、同じ商圏の近くへの移転 | 既存のプロフィールの住所とピンを変える。クチコミはそのまま残る |
| 飲食・宿泊・娯楽施設の移転 | 住所の変更が通らなければ、旧プロフィールに閉業マークを付け、新しいプロフィールを作る |
| 遠方への移転、業態も変わる | 別のビジネスとして新しく作り、旧プロフィールは閉業にする |
| 住所の入力ミスを直したいだけ | 住所を直す。通らなければ Google に連絡する |
移転の手順
- 新しい場所の看板・公式サイトの住所・地図を先に用意する
- GBP では住所とピンだけを変える(名前やカテゴリは同時に変えない)
- 再確認を求められたら、新しい場所で動画を撮る(登録とオーナー確認)
- ほかの地図サービス、ポータルサイト、SNS、予約サイトの住所を変える。古い住所が残っていると、Google が古い住所に書き換えることがある
- 移転の前後で、決めた地点・キーワードでの順位を記録する(新しい商圏の駅や住宅地も計測地点に加える)。Sterling Sky の事例のように、距離の変化で順位は上にも下にも動きます
業種ごとの注意
- 医療: 医療モールやビルに複数の医院が入る場合、部屋番号・階まで入れ、ピンを自院の入口側に置きます
- 美容(マンションの一室のサロン): 部屋番号を住所 2 に入れます。看板は建物の入口か部屋の前に常設します。住所を隠すことはできません(来店型のため)
- 士業: 同じビルに同業者が多い場合、階と部屋番号で区別します
- 飲食(地下・上階): 入口が分かりにくい店舗ほど、ピンを入口に置き、入口の写真を載せます
複数店舗の場合
- 住所の表記ルール(丁目・番地の書き方、数字、ビル名、階)を全店で決め、台帳で管理します
- 新しく出店した店舗は、開業前にストリートビューと航空写真でピンを確かめます
- 店舗ごとに、プロフィールに表示される市区町村が正しいかを年に一度確かめます
- LocalBase の店舗情報の一括更新を使う場合も、ピンの位置は店舗ごとに目で確かめてください
チェック項目
- 住所を番地まで、郵便が届く表記で入れている
- ビル名・階・部屋番号を住所 2 に入れている
- 住所欄に、目印・駅からの案内・キーワード・URL を入れていない
- 表記(丁目・番地、数字、ビル名、階)が公式サイトやほかの媒体と同じ
- ピンが、顧客が使う入口に合っている
- プロフィールに表示される市区町村が正しい
- 移転したとき、看板とサイトを先に直し、GBP では住所とピンだけを変えた
よくある質問
Q. ピンを駅寄りに動かせば順位は上がりますか? 一時的に上がる可能性はありますが、住所を正確に、というガイドラインに反します。市区町村の判定が変わって別の検索で順位を落とすこともあり、停止のきっかけにもなります。
Q. 住所の表記を公式サイトとそろえたら、順位は上がりますか? 表記をそろえること自体で順位が大きく上がるという検証は見当たりません。ただし、表記がばらばらだと、Google がほかの情報源の住所で書き換えたり、同じ店舗だと判断しにくくなったりします。守りのために必ずそろえます。
Q. ビル名を入れると住所が認識されません。 住所 1 には町名・番地までを入れ、ビル名は住所 2 に入れます。それでも認識されなければ、ビル名を外して保存し、ピンで位置を合わせます。
Q. 移転したら、クチコミは引き継げますか? 既存のプロフィールの住所を変え、同じビジネス名を使い続ければ、クチコミは通常残ります(ホテルや観光スポットなど、一部の業種は例外です)。誤って新しいプロフィールを作ってオーナー確認まで済ませた場合は、Google に問い合わせてクチコミの移動を頼みます。
出典
- ビジネス拠点の住所を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(同。住所)
- 重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する(同。移転)
- Google ビジネス プロフィールのポリシーの概要(同。ビジネス拠点の変更)
- Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(同)
- ビジネス プロフィール間でクチコミを移動する(同)
- Does Moving Your Business Impact Rankings? 2 Case Studies / 5 Things to Check When Your Google Business Profile Rankings Drop / Does Hiding Your Address Impact your Google Business Profile Ranking?(Sterling Sky)
- Local Search Ranking Factors 2026(Whitespark)
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