非店舗型ビジネスの GBP とサービス提供地域|住所を隠すか・地域の指定・順位への影響
結論: 拠点で接客しない訪問型のビジネスは、住所を非表示にし、実際に出向く地域をサービス提供地域に入れます。順位は確認に使った拠点の住所を中心に決まり、サービス提供地域を広げても順位は上がりません。住所を隠すと不利になるという検証もありますが、だからといって住所を出すのは違反です。拠点の場所の選び方と、サイトやクチコミで差をつけます。
非店舗型・ハイブリッド型とは
| 種類 | 拠点で接客するか | 住所 | サービス提供地域 |
|---|---|---|---|
| 実店舗ビジネス | する | 表示する | 設定しない(しなくてよい) |
| 非店舗型ビジネス | しない(顧客のところへ出向く) | 表示しない | 設定する |
| ハイブリッド型ビジネス | する。出張や配達もする | 表示する | 設定する |
Google は、非店舗型ビジネスは住所を非表示にする必要があるとし、例として「自宅で営業する配管業者は、プロフィールから住所を消す」ことを挙げています。ハイブリッド型として住所を出すには、拠点に常設の看板があり、営業時間中にスタッフが常駐して顧客に対応できる必要があります。看板がなければ実店舗とは認められず、非店舗型になります。
住所を表示するかの判断
| 質問 | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 顧客が拠点に来て、サービスを受けたり相談したりするか | 次の質問へ | 住所を非表示(非店舗型) |
| 拠点に屋号の常設の看板があるか | 次の質問へ | 住所を非表示(非店舗型) |
| 営業時間中、拠点にスタッフが常駐して対応できるか | 住所を表示(出張もするならハイブリッド型) | 住所を非表示(非店舗型) |
この表は、客先に出向いてサービスを提供している事業を前提にしています。客先に出向かず、拠点でも顧客に対応していない事業は、非店舗型としても登録できません。「たまに来客がある」「打ち合わせに使うこともある」程度なら、非店舗型として扱うのが安全です。
非店舗型にできないもの
アルコール、たばこなど、顧客が一定の年齢に達している必要がある商品やサービスのビジネスは、店舗を持たない非店舗型としては認められません。酒類の配達専門などは、店舗が必要です。
設定のやり方
サービス提供地域を入れる
- [プロフィールを編集]→[所在地]を選ぶ
- [サービス提供地域]の横の[編集]を選ぶ
- 候補から選ぶか、地域名を入力する(市区町村や郵便番号などで指定できる)
- [保存]を選ぶ
仕様は次のとおりです。
- 指定できるのは最大 20 か所
- 対象地域全体の境界は、拠点から車で約 2 時間以内に収める(業種によっては、もっと広い方が適切な場合もあるとされています)
- 拠点からの半径での指定はできない(以前その方法で設定した地域は編集できず、市区町村などで指定し直す)
- 編集の反映には最長 48 時間ほどかかることがある
住所を非表示にする
- [プロフィールを編集]→[所在地]→[ビジネス所在地]の編集アイコン
- [ユーザーにビジネスの住所を表示する]をオフにする
- [保存]
住所を非表示にしても、オーナー確認には拠点の住所を使います。住所を非表示にしてサービス提供地域を入れなかった場合は、Google が地域を自動で選びます(後から編集できます)。
地域の指定のコツ
- 実際に出向く地域だけを入れる。「関東全域」のように広く入れても順位は上がらず、遠方からの問い合わせが増えるだけです
- 拠点に近い順に、問い合わせの多い市区町村から入れる
- 政令指定都市は、区ごとに入れるか市全体で入れるかを、実際の対応範囲で決める
- 出張料が変わる境目がある場合は、サービス提供地域とは別に、ビジネスの説明や公式サイトで料金の範囲を示す
- 20 か所に収まらない広さなら、都道府県単位で入れることもできますが、2 時間の目安を超えないようにします
広く指定しても順位は上がらない
サービス提供地域は、見た目の表示のための設定で、順位を決めるものではないことが検証で分かっています。
| 検証 | 結果 |
|---|---|
| Sterling Sky: 自社(非店舗型)の拠点は別の町で、サービス提供地域に大都市を指定 | 順位は確認に使った拠点の町で付き、指定した大都市では上がらなかった。計測を始めてからずっと同じ傾向 |
| Whitespark: 1 つのプロフィールで、サービス提供地域を遠い市に足した場合と近い市に変えた場合を、2 つの順位計測ツールで約 6 日ずつ比べた(2024 年 5〜6 月) | どちらの変更でも、対象の地域の順位は変わらなかった |
サービス提供地域は、パソコンではマップ上の色付きの範囲として、スマートフォンでは住所の代わりに表示されます。顧客が「この地域に来てくれるか」を判断する材料になるので、正確に入れる意味はあります。
住所を隠すと順位はどうなるか
Sterling Sky は、ある店舗で住所を約 1 か月非表示にしたところ、順位と電話が大きく落ち、主要な検索語ではローカルパックそのものが出なくなり、住所を戻すと回復した例を報告しています。海外の専門家への調査でも、住所を表示していることは上位の要因とされています。
それでも、拠点で接客しないのに住所を出すのはガイドライン違反です。順位のために住所を出すと、競合からの報告や再確認で停止され、回復の条件として結局住所を消すことになります。
住所を出せない中でできること
- 拠点の場所を選ぶ: 順位は確認に使った住所を中心に付くため、拠点を移す・新設する機会があれば、顧客の多い地域の中に置く
- 地域ごとのページを公式サイトに作る: 地域名だけ差し替えた量産ではなく、その地域での施工例・写真・クチコミを載せる
- クチコミを集める: 地域名や作業内容に自然に触れたクチコミが増えるよう、依頼の仕組みを作る(依頼の仕方)
- カテゴリとサービスを正確に入れる: メインカテゴリの選び方は非店舗型でも同じです
非店舗型でよくある違反
| × 違反 | 起きること |
|---|---|
| 自宅を拠点にした訪問型なのに、自宅の住所を表示する | 住所の非表示を求められる、停止 |
| バーチャルオフィスやレンタルの住所を、各市の「拠点」として登録する | 存在しない拠点として停止。アカウント全体の制限につながることも |
| 1 つの拠点で、サービス提供地域ごと・作業内容ごとに複数のプロフィールを作る | 重複として非表示 |
| 名前に地域名やサービス名を足す(「○○水道 ○○市 水漏れ 24 時間」) | 書き換え、停止 |
| 拠点のない遠方を、サービス提供地域に大量に入れる | 順位は上がらず、遠方の問い合わせとクレームが増える |
Google は、拠点が複数あり、それぞれ異なるサービス提供地域とスタッフで運営されている場合は、拠点ごとに 1 つのプロフィールを作れるとしています。実際にスタッフが常駐しない「名ばかりの拠点」は対象外です。
業種ごとの注意
- 急ぎの依頼に駆けつける出張サービス: スパムが多いとして警戒され、競合からの報告と停止が起きやすい業種です。屋号入りの車両、営業許可、請求書など、動画で示せる証拠をそろえておきます
- 訪問介護・訪問看護: 事業所に相談窓口があり、来客に対応しているならハイブリッド型、そうでなければ非店舗型です
- 出張整体・訪問マッサージ・訪問美容: 自宅を拠点にしていることが多く、住所は非表示にします。施術所の届出の住所と、確認に使う住所をそろえます
- ハウスクリーニング・リフォーム: ショールームがあり接客しているなら、その場所はハイブリッド型として住所を表示できます
- キッチンカー・移動販売: 決まった出店場所がないなら非店舗型が無難です(登録できるビジネスか)
オーナー確認の注意
非店舗型でも、動画による確認で拠点の所在地を示す必要があります。Google は、拠点の住所の近くの道路標識や目印を映すこと(空き地や目印のない場所は無効)、仕事の道具・屋号入りの車両・名刺などを映すこと、車両のロックを開けて機材を見せる、GBP の名前と一致する営業許可証や請求書を映す、などを挙げています。詳しくは登録とオーナー確認を参照してください。
他人がオーナーになっている非店舗型のプロフィールは、通常のアクセス権限のリクエストではなく、Google への問い合わせで権限の譲渡を求めます(オーナー権限の取り戻し方)。
複数拠点の場合
- 拠点ごとに、常駐するスタッフと担当地域が実際に分かれているかを確かめてからプロフィールを作ります
- 各拠点のサービス提供地域が大きく重なると、同じ地域で自社のプロフィール同士が競合します。担当地域を分けて設定します
- 非店舗型のビジネスは、一括でのオーナー確認(10 店舗以上のチェーン向け)の対象外です。拠点ごとに確認します
チェック項目
- 拠点で接客していないなら、住所を非表示にしている
- 住所を表示しているなら、常設の看板があり、営業時間中にスタッフが対応できる
- サービス提供地域は、実際に出向く地域だけで、車で 2 時間の範囲に収まっている
- 1 つの拠点で複数のプロフィールを作っていない
- 名前に地域名やサービス名を足していない
- 動画の確認に使える証拠(車両、道具、営業許可、請求書)がそろっている
よくある質問
Q. サービス提供地域に、狙いたい市を全部入れれば、その市で上位に出ますか? 出ません。順位は確認に使った拠点の住所を中心に付きます。サービス提供地域は表示のための設定です。
Q. 住所を非表示にすると、マップにピンは出ますか? 出ません。プロフィールには住所の代わりにサービス提供地域が表示されます。
Q. 店舗はあるけれど、来客はほとんどありません。住所は出すべきですか? 営業時間中にスタッフが常駐し、看板があり、来客に対応できる体制なら出せます。実際にはほとんど対応していないなら、非店舗型にするのが安全です。
Q. 実店舗から非店舗型に切り替えたいです。 拠点で接客しなくなったなら、住所を削除してサービス提供地域だけを入れます。接客も続けるなら、住所とサービス提供地域の両方を入れます(ハイブリッド型)。切り替えると順位が変わることがあるので、前後の順位を記録しておきます。
関連するページ
出典
- 非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
- ビジネス拠点の住所を管理する(同。住所を削除する)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(同。非店舗型ビジネス)
- 動画の録画でビジネスのオーナー確認を行う(同)
- ビジネス プロフィールを一括で確認する(同)
- Does the Service Area in Your Google Business Profile Impact Ranking? / Does Hiding Your Address Impact your Google Business Profile Ranking? / How to Win at Local Search with Service Area Businesses(Sterling Sky)
- Do Service Areas Impact GBP Rankings in 2024? / Local Search Ranking Factors 2026(Whitespark)
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