GBP のオーナー権限を取り戻す方法|元店長・退職者・制作会社・MEO 業者・FC 本部が持っているとき
結論: まず誰が持っているかを推測し、本人に頼んで「オーナー」に追加してもらうのが最も早く確実です。連絡が取れなければ、Google の「アクセス権限をリクエスト」を使います。現在のオーナーには 3 日以内に返答が求められ、返答がなければ自分で申請できる場合があります。拒否されたら再審査を請求し、それでも駄目ならサポートに問い合わせます。取り戻したら、メインのオーナーを会社のアカウントに移し、知らないユーザーを外すところまでやって完了です。
よくある原因
LocalBase に寄せられる相談では、「店舗のオーナーなのに、自分の GBP を管理できない」原因は、ほぼ次のどれかです。
| 原因 | よくある状況 | 最初にすること |
|---|---|---|
| 元店長・退職者 | 店長が良かれと思って個人の Gmail で登録し、退職した。誰が登録したか社内で誰も知らない | 当時の在籍者に心当たりを聞く。表示されるメールアドレスの一部から推測する |
| 自分で別のアカウントを使っていた | 管理用に作ったアカウントを忘れた。複数のアカウントを使い分けていた | 社内や自分のアカウントを順にログインして確かめる。アカウントの復元を試す |
| ホームページの制作会社 | サイトの制作のついでに登録してもらった。制作会社との契約が終わった | 制作会社に連絡して、オーナーに追加してもらう |
| MEO 業者 | 業者が自社のアカウントでオーナー確認をした。解約後も返さない | 契約書を確認し、書面で返還を求める |
| フランチャイズ本部 | 本部が全店まとめてオーナー確認をしている | 本部の担当に、管理者として追加してもらえるか確かめる(加盟契約の範囲) |
| 前の経営者 | 事業や店舗を譲り受けたが、GBP の引き継ぎをしていない | 前の経営者にオーナーの追加と譲渡を頼む |
誰が持っているかを調べる
- 会社が使う Google アカウントでログインし、
business.google.com/addを開く - 店名と住所を入れて、候補から自店を選ぶ
- 「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」と表示されれば、誰かがオーナー確認をしている。画面に、現在のオーナーのメールアドレスの一部が伏せ字で表示されることがある
伏せ字のアドレスの先頭の文字やドメインから、元店長の名前、制作会社や業者のドメインが分かることがあります。心当たりがあれば、リクエストを出す前に本人へ直接連絡するほうが早く済みます。
なお、店名で検索して「ビジネスオーナーですか?」が出ても、まだ誰もオーナー確認をしていないとは限りません。このボタンは、ほかの人がオーナーになっているプロフィールにも出ます。上の手順で自店を選び、「他のユーザーが管理している可能性があります」と出なければ、取り戻す必要はなく、通常のオーナー確認に進みます。
方法 1: 本人に頼んで追加してもらう(最優先)
現在のオーナーと連絡が取れるなら、次の順で頼みます。
- 会社が管理する Google アカウントのアドレスを伝える
- 現在のオーナーに、管理画面の[ビジネス プロフィールの設定]→[ユーザーとアクセス権]から、そのアドレスを「オーナー」として招待してもらう
- 招待を承諾する
- 7 日たってから、現在のオーナーにメインのオーナーを会社のアカウントに譲渡してもらう(新しく加わったオーナーは、7 日間はメインのオーナーの譲渡など一部の操作ができないため)
- 必要なら、前のオーナーには自分で抜けてもらうか、こちらで外す
Google は、オーナー権限を引き継ぐときは、前のオーナーにオーナーとして追加してもらったうえで権限を譲渡してもらうよう案内しています。メインのオーナーを譲渡すれば、クチコミなどの情報はそのまま引き継がれます。
元店長や制作会社に頼むときは、手順を書いたメモを渡すと話が早く進みます。「管理者」で追加されただけでは、ほかのユーザーの追加・削除ができず、取り戻したことになりません。
方法 2: アクセス権限をリクエストする
本人と連絡が取れない、誰か分からない、頼んでも動いてくれない場合は、Google の仕組みでリクエストします。
手順(実店舗・ハイブリッド型)
business.google.com/addで店名と住所を入れ、自店を選ぶ- 「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」の画面で[アクセス権限をリクエスト]を選ぶ
- フォームに、名前・連絡先・ビジネスとの関係・希望するアクセスの種類を入れる
- [送信]を選ぶ
非店舗型ビジネスの場合は、この手順ではなく Google への問い合わせになります。問い合わせの内容に「リスティングのオーナー権限の譲渡」と書き、問題の種類で[リスティングのオーナー権限を譲渡する]を選びます。
フォームの書き方
フォームの内容は現在のオーナーに届きます。LocalBase に寄せられた相談では、名前や連絡先を省いたせいで、いたずらと思われて拒否された例があります。
- 名前: 会社名と担当者の氏名を書く。「店長」などの肩書きも
- 電話番号・メール: 店舗か会社の、相手が確かめられるもの
- 関係: 「当店の経営者です」「運営会社の担当者です」とはっきり書く
- アクセスの種類: オーナーを選ぶ
リクエストの後の流れ
| 状況 | 起きること | やること |
|---|---|---|
| 送信した直後 | 確認メールが届く。現在のオーナーにもメールで通知が届く | 確認メールを保存する。状況はメールのリンクか管理画面で確かめられる |
| 承認された | 承認のメールが届き、管理できるようになる | 下の「取り戻した後にやること」へ |
| 拒否された | 拒否のメールが届く | 決定に対して再審査を請求できる。修正の提案で情報を直すこともできる |
| 3 日たっても返答がない | 自分でオーナー申請できる場合がある | 確認メールを開き、[リクエストを表示]や[確認]から、画面の手順でオーナー確認をする |
Google は、現在のオーナーは 3 日以内に返答する必要があるとしています(古い解説記事には「約 1 週間」と書かれているものもありますが、2026 年 10 月時点の公式ヘルプは 3 日です)。ただし、返答がない場合の申請は「常にできるわけではない」とも書かれています。申請できたら、動画などで改めてオーナー確認を行います。
拒否されたとき・取り戻せないとき
- 再審査を請求する: 拒否のメールから、決定への再審査を請求できます。営業許可証や登記事項など、店舗と自分の関係を示す書類を用意します
- Google のサポートに問い合わせる: Google ビジネス プロフィールのヘルプの[お問い合わせ]から、経緯を説明します。リクエストの確認メールに書かれたケースの情報や、リクエストの日付を伝えます
- 業者が返さない場合: Google は代理人に対し、ビジネスのオーナーから求められたら直ちにオーナー権限を譲渡するよう定めています。返還を書面で求め、それでも応じなければ、Google のサードパーティ ポリシー違反として報告できます
やってはいけないこと
- 新しいプロフィールを作り直す: 同じ店舗のプロフィールが 2 つになり、重複として片方が表示されなくなります。クチコミも引き継げません
- 既存のプロフィールを閉業や削除として報告する: 自店の情報が消えるだけで、権限は戻りません
- 相手を脅す・偽の書類を出す: Google のポリシー違反で、アカウントごと停止されるおそれがあります
立場ごとの注意
元店長・退職者が持っている
退職時の手続きに GBP を入れていなかったことが原因です。本人と連絡が取れるなら、方法 1 が最も早く済みます。退職者が協力的でない、連絡先が分からない場合は方法 2 に進みます。取り戻したら、退職時のチェックリストに「GBP の権限を外す」を加えます。
制作会社が持っている
制作会社は悪意なく自社のアカウントで登録していることが多く、頼めば応じてくれるのが普通です。制作会社がサイトの更新も担当しているなら、制作会社は「管理者」に変えて残します。
MEO 業者が持っている
LocalBase に寄せられる相談では、解約を切り出すと「GBP を削除する」と言われた、契約に「解約時に GBP を削除する」条項がある、という例があります。業者がオーナー権限を持っていると、実際に削除や名前の変更ができてしまうため、次の順で進めます。
- 契約書で、GBP の権限と解約時の扱いを確かめる
- 解約の前に、オーナーとしての追加と、メインのオーナーの譲渡を求める
- 自分がオーナーになったら、交渉の前に業者のアカウントを外す(外しても、それまでの施策の結果が消えることはありません。業者が書いた返信や投稿も残ります)
フランチャイズ本部が持っている
本部が全店をまとめてオーナー確認しているのは珍しくありません。加盟契約で GBP の運用を本部が担うと決まっているなら、加盟店は「管理者」として追加してもらい、クチコミの返信や写真の追加を担当する形が一般的です。権限の扱いが契約に書かれていない場合は、脱退や閉店のときにどうするかを含めて本部と取り決めておきます。
加盟契約で決めておくことはフランチャイズの権限とオーナーの持ち方を参照してください。
取り戻した後にやること
- メインのオーナーを、会社が管理するアカウントにする
- [ユーザーとアクセス権]で、知らないユーザーや退職者、契約の終わった業者を外す(新しく加わってから 7 日間は、ほかのユーザーを外せないことがあります)
- 名前・住所・電話・URL・カテゴリが正しいか確かめる。前のオーナーや業者が入れたキーワードなどの違反がないか見る(GBP でやることの「よくあるガイドライン違反」)
- 「Google による変更」や修正の提案が溜まっていないか確かめる
- 通知メールを受け取るアドレスを、会社で見ているものにする
- 2 段階認証と、復旧用の連絡先を会社のものに設定する
複数店舗の場合
- 店舗ごとにオーナーがばらばらなら、まず全店舗の「誰が持っているか」を一覧にします。一括確認済みのアカウントを持っていれば、一括アップロード用のスプレッドシートから、既存のプロフィールのオーナー権限をまとめてリクエストすることもできます
- 取り戻した店舗はビジネス拠点グループに移し、店長は個別のプロフィールの「管理者」にします(オーナーと管理者)
- 本部の担当者が替わるたびに同じ問題が起きないよう、グループのオーナーは個人ではなく会社のアカウントにします
よくある質問
Q. リクエストを送ったら、相手に自分の名前が伝わりますか? フォームに入れた名前や連絡先は、現在のオーナーに伝わります。相手に分かるように書くほうが承認されやすくなります。
Q. 3 日たっても「申請」のボタンが出ません。 Google は、返答がないときの申請は常にできるわけではないとしています。確認メールのリンクから状況を確かめ、進まない場合はサポートに問い合わせます。
Q. 前のオーナーが書いたクチコミの返信は消えますか? 消えません。ユーザーを外しても、そのユーザーが行った返信・投稿などの過去の操作はプロフィールに残ります。不適切な返信があれば、自分で編集し直します。
Q. 事業を譲り受けました。前の経営者のクチコミは引き継げますか? 同じ店舗・同じ業態で営業を続けるなら、前の経営者からメインのオーナーを譲渡してもらうことで、クチコミごと引き継げます。業態が大きく変わる場合は、Google は旧プロフィールに閉業マークを付けて新しく作るよう求めています。
関連するページ
出典
- ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)
- 重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する(同)
- ビジネス プロフィールのオーナーと管理者を管理する(同)
- ビジネス プロフィールのメインのオーナー権限を譲渡する(同)
- ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン(同。承認を受けた代理人のガイドライン)
- サードパーティと連携してビジネス プロフィールを管理するためのヒント(同)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(同。名称変更とオーナー権限の引き受け)
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