GBP の属性の設定|業種で変わる項目、AI 検索での使われ方、よくある間違い

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見
効果の目安マップ中通常検索低AI 検索中見方

結論: 属性は、事実として「はい」と言えるものだけを選びます。順位全体を押し上げる項目ではありませんが、「車椅子で入れる」「PayPay が使える」「個室がある」のような条件付きの検索や、AI に条件を伝えて探す使われ方で効果があります。基準を満たさない「はい」は、来店した顧客の不満と、利用者からの修正の原因になります。

属性はどこで効果があるのか

Google は、属性を追加すると「その属性を有する場所が検索された際に」ビジネスが検索結果に表示される可能性がある、と説明しています。つまり属性は、条件が付いた検索で候補に残るための項目です。

場面 属性の影響
「渋谷 カフェ」のような業種と地名だけの検索 ほとんど影響しないと考えられる
「渋谷 カフェ 電源」「新宿 居酒屋 個室」「車椅子 入れる レストラン」 該当する属性があると、条件に合う店として扱われやすい
「女性の弁護士」のような、オーナーの属性に関わる検索 Sterling Sky の検証では、属性を付けた後にその検索で上位に出るようになった(後述)
マップに相談(AI) 条件を言葉で伝える使われ方なので、属性が答えの材料になる可能性がある

検証: オーナーの属性で、関連する検索の順位が出た

Sterling Sky は 2021 年に、法律関係の事業者のプロフィールに「女性が経営」の属性を付けて順位を追いました。属性を付けた 3 月 10 日から約 3 週間で「女性」を含む関連の検索語で順位が出始め、約 6 週間後には大きく広がりました。その間、Webサイトやほかの項目には手を入れていません。また、属性を付けたことで、それまでローカルパック(検索結果の地図と 3 件の枠)が出なかった検索で、枠が出るようになった例も報告しています。

一般の検索語で順位が上がる施策ではありませんが、属性の言葉を含む検索では、はっきり効果があることが分かります。

マップに相談での使われ方

2026 年 8 月 7 日に日本で始まった「マップに相談」では、「充電ができて、長く並ばずにコーヒーが買える店」のように、条件を会話で伝えて場所を探せます。Google は、クチコミや場所に関する情報を分析して答えると説明しています。

属性は、この「条件」を示すための項目そのものです。「ベビーカーで入れる」「現金以外で払える」「テラス席がある」といった条件で探される業種では、属性が答えに使われる可能性があると考えられます(Google は、どの項目をどう使うかまでは公表していません)。クチコミに同じことが書かれていれば、その裏付けにもなると考えられます。

属性の種類

事実の属性と主観の属性

Google は、属性を 2 つに分けて説明しています。

種類 例 誰が設定するか
事実に基づく属性 Wi-Fi、テラス席、車椅子対応の入り口、支払い方法、リサイクルの引き取り オーナーが自分で設定できる
主観的な属性 地元の人に人気、居心地がよい、一人でも入りやすい 来店した利用者の回答に基づいて Google が付ける

主観的な属性は、オーナーが選べません。来店した利用者がマップで「このお店は○○でしたか」という質問に答えた結果で付きます。利用者の回答で付く属性には、事実の属性も含まれます。オーナーが入れていない「駐車場あり」が付いていることがあるのはこのためです。

業種で出る属性が違う

管理画面に出る属性は、カテゴリ・国・地域によって変わります。Google も「一部の属性は特定の地域、国、業種に限って変更可能」としています。

業種 出やすい属性の例
飲食店 席の予約、テラス席、個室、テイクアウト、宅配、ベジタリアン料理、お酒、子ども向けメニュー、Wi-Fi
美容室・サロン 予約が必要、オンライン予約、女性スタッフ
クリニック・医療 オンライン診療、予約が必要、バリアフリー
小売 店舗受け取り、当日配送、店内ショッピング
訪問型のサービス 出張サービス、オンライン見積もり

属性名は、Google が「検索語句とのマッチ率を高めるため」に変えることがあります。以前選んだ属性が別の名前になっていることもあるので、半年に 1 回は見直します。

設定のやり方

Google は次の手順を案内しています。

  1. ビジネス プロフィールを開く
  2. [プロフィールを編集]から[その他]を選ぶ
  3. 変える属性のカテゴリ(「設備」「お支払い」など)の横の編集アイコンを選ぶ
  4. 属性ごとに[はい]か[いいえ]を選ぶ
  5. [保存]を選ぶ

審査は通常 10 分ほどですが、最大で 30 日かかることがあると Google は案内しています。

「いいえ」も入れる

属性は「はい」「いいえ」「未設定」の 3 つの状態があります。顧客がよく聞くことは、ない場合も「いいえ」を入れておくと、利用者からの誤った回答で「はい」が付くのを防ぎやすくなると考えられます。例えば、駐車場のない店舗で「駐車場」を未設定のままにしておくと、近くのコインパーキングに停めた利用者の回答で「駐車場あり」と付くおそれがあります。

主な属性の正しい選び方

バリアフリー

Google は、車椅子対応の属性に具体的な基準を示しています。

属性 「はい」にできる条件(Google の基準)
車椅子対応の入り口 入り口の幅が 1 メートル以上で、段差や階段がない。1 段以上あるときは、常設か取り外し可能なスロープがある。回転ドアしかないときは「いいえ」
車椅子対応のトイレ トイレの入り口と個室の入り口が 1 メートル以上で、段差がない
車椅子対応の座席 主な場所に段差がなく、車椅子でテーブルまで行って着席できる。立って使う高さのテーブルなら「いいえ」
車椅子対応の駐車場 専用の駐車スペースがある
車椅子対応のエレベーター 複数階の店舗で、車椅子で乗れる広さのエレベーターがある

ほかに、補聴器の貸し出し、ヒアリング ループ、Auracast(音声を Bluetooth で配信する仕組み)の属性もあります。

日本の店舗で多い間違いは、ビルの入り口は対応しているが、店舗の入り口に段差がある場合や、ビルのトイレは対応しているが店内のトイレは狭い場合に「はい」を付けることです。顧客が実際に通る経路で判断します。

支払い方法

日本向けには、電子決済の属性が用意されています(Google のヘルプでは「日本のみ」と明記)。

  • 交通系 IC
  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • d払い
  • au PAY
  • V マネー(旧 T ポイント、T マネー)

このほか、クレジットカード、デビットカード、NFC によるモバイル決済、現金のみ、などの属性が業種によって出ます。

支払い方法は、来店前に確かめる人が多い項目です。使えない決済を「はい」にしないことはもちろん、「一部のブランドだけ」「一定額以上のみ」のような条件は、ビジネスの説明やWebサイトで補います。

オーナーの属性(ビジネス アイデンティティ)

Google は、オーナーに関する次の属性を用意しています。

  • 女性のオーナーが所有または経営
  • LGBTQ+ のオーナーが所有または経営
  • 障がい者のオーナーが所有または経営
  • アジア系・黒人・ラティーノ・先住民・退役軍人のオーナーが所有または経営
  • 小規模ビジネス(Google の定義は年間収益が 1,000 万ドル未満。フランチャイズは対象外。Google の情報に基づいて自動で付くこともある)

管理画面にどの属性が出るかは、国と業種によって違います。これらはオーナーが本人の事実として申告する属性で、いつでも付けたり外したりできます。

「LGBTQ+ フレンドリー」のように(表記は時期で変わります)、オーナーではなく店の方針や客層を示す属性が、業種によっては「客層」などの分類で出ることがあります。こちらは、スタッフの対応やトイレなど、実際の受け入れ体制があるときに付けます。

利用者からの回答で付く属性

主観的な属性や、オーナーが入れていない事実の属性は、利用者の回答で付きます。オーナーの設定と利用者の回答が食い違うときは、多くの場合オーナーの設定が優先されると考えられますが、利用者の回答が多いと、Google から修正の提案が来ることがあります。

  • 誤った属性が付いていたら、管理画面で正しい値を入れ直す
  • 修正の提案が届いたら、2026 年 9 月から始まった 4 日以内の承認・拒否の仕組みで、早めに対応する(営業時間のページも参照)

よくある間違い

× よくある間違い ○ 正しい扱い
段差のある入り口で「車椅子対応の入り口」を「はい」 スロープがなければ「いいえ」。手伝える体制があることは説明に書く
近くのコインパーキングを指して「駐車場あり」 専用・提携の駐車場がないなら「いいえ」。提携があるなら説明で補う
スタッフ用の Wi-Fi しかないのに「Wi-Fi」を「はい」 顧客が使えるものだけ
フランチャイズ加盟店で「小規模ビジネス」 Google の定義で対象外
本部の経営者の属性を、全店舗に一括で付ける オーナーの属性は、その店舗の所有・経営の事実で判断する
予約システムがないのに「オンライン予約」を「はい」 予約の仕組みを用意してから。予約リンクとそろえる
テイクアウトをやめたのに属性を残している 業態を変えたら属性も見直す。営業時間の詳細(テイクアウトの時間)もあわせて
「主観的な属性」を自分で付けようとする 付けられない。良い体験をしてもらい、クチコミで具体的に書いてもらう

Sterling Sky は、一部の属性(「オンライン予約」など)が表示の場所を取り、クチコミがプロフィールの下の方に押し下げられる例があると指摘しています。顧客にとって意味の薄い属性まで「はい」を並べる必要はありません。

業種ごとの注意

  • 飲食店: 「個室」「席の予約」「子ども連れ歓迎」「ベジタリアン」など、条件で探されやすい属性が多い業種です。メニューやクチコミと内容をそろえると、条件で探されたときに説得力が出ます
  • 医療・クリニック: 「オンライン診療」「予約が必要」は、実態と合わせないと受付でのトラブルになります。バリアフリーの属性は、高齢の患者や付き添いの家族が確かめる項目です
  • 美容室・サロン: 「予約が必要」を「はい」にするなら、予約ボタンも設定しておきます
  • 訪問型のサービス: 「出張サービス」「オンライン見積もり」は、非店舗型ビジネスの設定と合わせます

複数店舗の場合

  • 本部で一括設定するときは、店舗ごとに違う属性(駐車場、バリアフリー、テラス席、決済の種類)を、店舗の担当者に確認してから入れます。全店舗に同じ「はい」を入れるのが、間違いの最も多い原因です
  • 支払い方法など全店舗で共通の属性は、一括で入れてそろえます。店舗が 10 か所以上あれば、Google のスプレッドシートや API で一括更新できる属性もあります
  • LocalBase では、Google による店舗情報の変更を通知で受け取れるので、利用者の回答などで属性が変わったときに気づけます

チェック項目

  • 管理画面の[その他]で、自店の業種に出る属性をすべて確認した
  • 「はい」にした属性が、顧客が実際に使える事実と一致している
  • 車椅子対応の属性は、店舗の入り口・トイレ・座席を Google の基準で確かめた
  • 使える電子決済(PayPay、交通系 IC など)を入れた
  • 顧客がよく聞く項目は、ない場合も「いいえ」を入れた
  • オーナーの属性・小規模ビジネスを、事実に合う場合だけ付けた
  • 利用者の回答で付いた属性に、誤りがないか確認した
  • 業態や設備を変えたときに、属性を見直している

よくある質問

Q. 属性を全部「はい」にすると順位は上がりますか? 一般の検索語の順位が上がるという検証はありません。効果があるのは、属性の言葉を含む検索や条件で探されるときです。事実と違う「はい」は、来店した顧客の不満と、利用者からの修正につながります。

Q. 探している属性が管理画面に出てきません。 属性は、カテゴリ・国・地域によって出るものが違います。メインカテゴリや追加カテゴリが実態に合っているかを確かめてください。それでも出ない属性は、今の業種では設定できません。

Q. 属性を変えたのに反映されません。 審査は通常 10 分ほどですが、最大で 30 日かかることがあります。何度も変えるとかえって長引くことがあるので、一度入れたら待ちます。

出典

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