GBP のサービスの登録|既定のサービスで順位が上がる理由と、名前・説明の書き方

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見
効果の目安マップ高通常検索低AI 検索中見方

結論: サービスは、まずGoogle が用意している「既定のサービス」のうち、実際に提供しているものを漏れなく選ぶところから始めます。足りない分だけ「独自のサービス」で補い、名前は顧客が使う言葉で 1 サービス 1 つにします。地名や価格を名前に入れたり、同じサービスを言い換えて並べたりするのは逆効果です。

サービスで順位はどれくらい上がるのか

サービスの欄は、以前は「順位には影響しない」とされていましたが、ここ数年で評価が大きく変わりました。

時期 検証・調査 結果
2019 年 8 月 Sterling Sky が既定のサービスを追加 順位は動かなかった
2022 年 Sterling Sky が再検証。法律事務所に既定のサービス(飲酒運転の事故関連)、皮膚科に既定のサービス(美容施術の一つ)を追加 どちらも追加から 24〜72 時間で、そのサービスの検索語の順位がはっきり上がった。皮膚科では、それまで圏外だった検索語で上位に入った
2024 年 1 月 Sterling Sky が独自のサービスを追加 順位は上がったが、既定のサービスより効果はかなり小さかった。価格や説明を入れなくても効果は出た
2025 年 Whitespark の 2026 年版の専門家調査 既定のサービスの登録は、前回の調査から大きく順位を上げ、マップの順位要因の上位グループに入った

Sterling Sky は、効果の出方は業種や地域で違うとしています。海外の実務者の報告では、サービス名と同じ言葉を含む検索ほど順位が大きく上がり、業種名だけの検索では上がり方が小さいとされています。

既定のサービスで順位が上がる理由は、カテゴリの仕組みから考えると分かりやすくなります。既定のサービスは、Google が業種ごとに用意した「このカテゴリのビジネスが提供しうる項目」です。つまり、Google の中で検索語と結び付いた項目を、自分で「提供しています」と申告することになります。独自のサービスは自由な文字列なので、Google が意味を解釈する手間がかかり、その分効果が小さいと考えられます。

マップの「表示された理由」にも使われる

サービスに登録した言葉は、マップの検索結果で店舗の下に「○○を提供しています」のような形で出ることがあります(表示の形は時期で変わります)。検索した言葉と同じサービスがあることが一目で伝わるので、順位だけでなく、選ばれやすさにも影響します。

既定のサービスと独自のサービスの違い

既定のサービス 独自のサービス
何か Google が業種(カテゴリ)ごとに用意した項目 オーナーが自由に名前を付けて追加する項目
出てくる条件 設定しているメインカテゴリ・追加カテゴリによって変わる どの業種でも追加できる(飲食店など、サービス欄がない業種を除く)
順位への影響 検証で順位が大きく上がった 上がるが、既定より小さい
審査 選ぶだけなので通りやすい ポリシーに反する名前は自動で不承認になる
例(歯科医院) 「歯のクリーニング」「インプラント」のような項目が出ることがある 「マウスピース矯正の無料相談」「親知らずの抜歯」など

既定のサービスの一覧は、業種や時期によって変わり、新しい項目が増えることもあります。Whitespark は、提案されるサービスが増えていないかを定期的に見ることを勧めています。

登録の手順

Google は次の流れを案内しています。

  1. Google 検索やマップでビジネス プロフィールを開き、[サービスを編集]を選ぶ
  2. 一覧に出ている既定のサービスから、提供しているものを選ぶ。Google が提案しているサービスがあれば、内容を確かめて承認するか外す
  3. 一覧にないものは[カスタムのサービスを追加]で、独自のサービスとして追加する
  4. 各サービスを開いて、価格と説明を入れる(任意)
  5. 保存する

入力欄と上限の目安

項目 上限の目安 書き方
サービス名(独自) 120 字程度 顧客が検索する呼び方。短く 1 つの内容に
説明 300 字程度 何をするか、時間、対象、注意点
価格 「無料」「固定」「〜から」などの形式で選ぶ(画面の表示による) 実際に払う金額を税込みで

上限は公式ヘルプに明記がなく、実務者の報告と管理画面の表示に基づく目安です。入らないときは、管理画面のエラーに従ってください。

名前と説明の書き方

名前は「顧客が検索する言葉」で、1 サービス 1 つ

○ よい例 × よくない例 理由
骨盤矯正 渋谷 骨盤矯正 地名は名前に入れない
産後の骨盤矯正 骨盤矯正・猫背矯正・O 脚矯正 1 つにまとめると何のサービスか伝わりにくい。分けて登録する
カット カット 4,400 円 価格は価格の欄へ。Google は名前に価格を入れることを禁止している
全身の整体(60 分) 腰痛改善 No.1 根拠のない最上級表現。施術所では症状の改善をうたう表現も広告ガイドラインで制限される
ハウスクリーニング(エアコン) エアコンクリーニング 03-xxxx-xxxx 電話番号は禁止

Google は、独自のサービスの名前に「冒とく的な表現、意味不明な内容、個人情報、価格、電話番号」を含めないよう定めています。

名前の言葉選びには注意が要ります。Sterling Sky は、法律事務所が「外傷性脳損傷」とだけ登録すると、Google が「脳損傷を起こす事業」と誤って解釈しかねない、という例を挙げています。日本語でも「親知らず」だけより「親知らずの抜歯」、「虫歯」だけより「虫歯の治療」のように、何を提供するのかが分かる形にします。

説明は、検索語より「中身」を書く

説明は、サービス一覧を開いた人が読む文章です。順位のために言葉を詰め込むより、迷っている人が予約を決められる情報を書きます。

  • 何をするのか(手順、使う機器、所要時間)
  • 誰に向いているか(初めての人、産後の人、子ども)
  • 料金の補足(初回料金、保険の適用、追加料金がかかる条件)
  • 予約が必要か、当日でも受けられるか

例(整体院・独自のサービス「産後の骨盤ケア」)

出産後 2 か月ごろから受けられる骨盤まわりの施術です。1 回 30 分、問診のあとに手技で骨盤と股関節の動きを整えます。お子さま連れでの来院も可能で、ベビーベッドがあります。ご予約は Web から受け付けています。

効果を断定する表現(「必ず痩せる」「1 回で治る」)は、医療・施術・美容の業種では法令やガイドラインに触れます(後述)。

キーワードの入れ方の限度

サービスは順位に影響する分、詰め込みも起きやすい欄です。次のラインを目安にしてください。

してよいこと 限度を超えていること
実際に提供しているサービスを、顧客が呼ぶ名前で 1 つずつ登録する 同じサービスを言い換えて何十個も並べる(「腰痛治療」「腰痛改善」「腰痛整体」「腰痛マッサージ」)
対象や施術の内容を名前に含める(「全身の整体(60 分)」「子どもの矯正」)。施術所で症状名を入れるときは、資格に応じた広告の制限を先に確かめる 地名・駅名を付けて地域ごとに並べる(「渋谷 整体」「恵比寿 整体」「代官山 整体」)
説明の中で、関連する症状や施術名を自然に書く(施術所では、症状名は広告の制限の範囲で) 説明を検索語の羅列にする
既定のサービスを、提供しているものだけ選ぶ 提供していない既定のサービスまで全部選ぶ

提供していないサービスを登録すると、来店した顧客の期待とずれて低い評価のクチコミを招くほか、ガイドラインの「実態を正確に表す」という原則に反します。

LocalBase が支援している店舗では、公式な説明はないものの、商品とサービスにまったく同じ内容を登録すると、片方が Google に消されることがありました。Google は、商品エディタを物理的な商品のためのものとし、サービスはサービスの欄に登録するよう案内しています。施術はサービスに登録し、商品には物販の品だけを載せます。

カテゴリとの関係

  • 既定のサービスは、カテゴリに付いてくる: 追加カテゴリを足すと、そのカテゴリの既定のサービスが選べるようになります。逆に、カテゴリを外すと、そのカテゴリの既定のサービスも外れることがあります。カテゴリを変えたら、サービスの一覧を見直してください
  • カテゴリで足りない事業を、サービスで補う: 「骨盤矯正」というカテゴリはありませんが、サービスなら登録できます。カテゴリに無理に似たものを選ぶより、メインカテゴリは事業の本体に合わせ、個別のメニューはサービスで示すのが筋です
  • サービスで足りないとき: 主力のサービスの検索語で順位が出ないときは、そのサービスに近いカテゴリがないかを確かめます。カテゴリの方が順位への影響は大きいとされています。考え方は追加カテゴリとメインカテゴリを参照してください

表示される場所

  • Googleマップのアプリ: プロフィールの「サービス」から一覧を見られる(Google がこう案内しています)
  • スマホの Google 検索のプロフィール: 業種によってサービスの一覧が出る
  • マップの検索結果: 検索語と一致するサービスが、店舗の下に理由として出ることがある
  • マップに相談(AI): 2026 年 8 月に日本で始まった「マップに相談」は、プロフィールやクチコミの情報から答えを作ります。サービスの一覧も、その材料の一つになると考えられます

パソコンの Google 検索では、サービスの一覧が目立たない形で出ることが多く、主にスマホで見られる項目と考えるとよいでしょう。

業種ごとの例と注意

業種 登録の例 注意
整骨院・接骨院 捻挫・打撲の施術、骨折・脱臼の施術(医師の同意が必要)、鍼灸(鍼灸師がいる場合)。自費の整体は実態に合わせて別に登録 柔道整復師法・あはき法の広告の制限と、厚生労働省の広告ガイドライン(2025 年 2 月)で、「交通事故取扱い」「○○専門」などの表現が制限されている。サービス名と説明にも同じ注意が要る(整骨院・整体・鍼灸)
歯科医院 一般歯科、小児歯科、歯のクリーニング、インプラント、マウスピース矯正、ホワイトニング 医療広告ガイドラインで、効果の断定、比較優良、体験談による誘引などが制限される。自由診療は費用・リスクの書き方に決まりがある
美容室 カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、ヘッドスパ、着付け 価格は「〜から」で幅を示し、追加料金の条件を説明に書く
エステ・脱毛 フェイシャル、痩身、脱毛 医療行為と誤認させる表現、効果の断定は薬機法・景品表示法の問題になりうる
士業 相続の相談、会社設立、離婚の相談、交通事故の相談 弁護士の広告規程など、業界ごとの規程を確認する
不動産 賃貸の仲介、売買の仲介、管理、買取、査定 「業界最安」などの表示は根拠が必要
住宅関連・修理 水漏れの修理、トイレの修理、エアコンの取り付け 既定のサービスが細かく用意されていることが多い業種。漏れなく選ぶ

飲食店のカテゴリでは、サービスの欄の代わりにメニューを使います。飲食と別の業種のカテゴリを併用していると、両方の欄が出ることがあります。

複数店舗の場合

  • 同じサービスを提供している店舗は、サービスの名前と並び順をそろえると、管理も比較もしやすくなります。店舗によって提供していないサービスは、その店舗だけ外します
  • 本部が一括で登録した後に、店舗の担当者がサービスを足していくと、言い換えの重複が生まれがちです。追加のルール(誰が、どんな名前で)を決めておきます
  • 医療・施術系の表現は、登録の前に本部で原稿を確かめます。LocalBase では、Google による店舗情報の変更を通知で受け取れるので、サービスの欄が書き換えられたときに気づけます

チェック項目

  • 既定のサービスの一覧を開き、提供しているものをすべて選んだ
  • 提供していない既定のサービスを選んでいない
  • 独自のサービスの名前に、地名・価格・電話番号・最上級表現が入っていない
  • 同じサービスの言い換えを重ねて登録していない
  • 主力のサービスに、説明と価格を入れた
  • カテゴリを変えた後に、サービスの一覧を見直した
  • 商品とサービスに同じ内容を重複して登録していない
  • 医療・施術・美容の業種では、広告の規制に合う表現になっている

よくある質問

Q. サービスはいくつまで登録できますか? 公式の上限は示されていません。数より、実際に提供していることと、1 つずつの名前が明確なことが大事です。

Q. 価格を入れないと効果はありませんか? Sterling Sky の検証では、価格や説明を入れなくても順位への効果は出ました。ただ、価格は顧客が比較するときの判断材料になるので、決まっているものは入れておくのがよいでしょう。

Q. Google が勝手にサービスを追加しています。 Google はWebサイトなどの情報から、サービスを提案・追加することがあります。管理画面で内容を確かめ、提供していないものは外してください。

Q. 独自のサービスに絵文字を入れると目立つと聞きました。 Sterling Sky は、絵文字を付けると検索結果の理由の表示で目立つという観察を紹介しています。ただ、ガイドラインの「奇抜な文字」として不承認になるリスクや、業種によっては軽く見える面もあります。使うとしても 1 つまでにとどめるのが無難です。

出典

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