チェーン店の GBP の統一ルール|店舗名の付け方・共通カテゴリ・店舗コードとラベルの決め方
結論: 名前は「看板と公式サイトの店舗一覧の表記」をそのまま使い、全店で同じ付け方にそろえます。地名・駅からの距離・サービス名を GBP にだけ足すのは、店舗が多いほど一斉に書き換えられるリスクが大きくなります。メインカテゴリは全店共通にし、追加カテゴリ・属性は店舗の実態に合わせます。管理のために、店舗コード(社内の店舗番号と同じ値)とラベル(エリア・業態・直営か加盟か)を最初に決めます。
名前の付け方
Google のルール
Google は、同じ国の中のチェーンの拠点は、すべて同じ名前にすることを原則にしています。例外は 2 つです。
- 業態やサブブランドが違う: 「○○ Express」「○○ アウトレット」のように、業態ごとに一貫して使っている名前なら、業態ごとに違う名前にできる
- 実店舗で一貫して別の名前を使っている: 看板・公式サイト・名刺や領収書で、その店舗だけの名前を使っているなら、その名前にできる
一方で、場所を説明する言葉を足すことは認められていません。Google のガイドラインの英語版では、「Springfield の」「(高速道路の出口 2 そば)」「SOHO の近く」のような言い足しが不可の例として挙げられています。店舗番号を名前に入れるのも不可です。
日本のチェーンでの判断
日本では、看板やサイトの店舗一覧で「ブランド名 + 店名」(○○歯科 渋谷院、○○珈琲 新宿東口店)を名乗るのが一般的です。この場合、店名は「その店舗が一貫して使っている名前」に当たるので、GBP の名前にも使えます。判断の基準は、看板・館内の案内・公式サイトの店舗一覧・領収書と一字一句同じかです。ただし、同じ名前を日本語と英語で並べる書き方(「Kafiex / カフィエクス」のような形)は、看板にそう書いてあっても Google は認めていません。
| 例 | 判断 | |
|---|---|---|
| ○ | ○○珈琲 新宿東口店 | 看板・サイトの店舗一覧も同じ表記 |
| ○ | ○○歯科 渋谷院 | 看板・院のページ・診察券が同じ表記 |
| × | ○○珈琲 新宿東口店 駅徒歩 1 分 | 場所の説明を足している |
| × | ○○珈琲 新宿東口店 | モーニング・テイクアウト |
| × | ○○歯科 渋谷院【土日も診療】 | 営業時間の情報を足している |
| × | ○○珈琲 新宿東口(ルミネ 2F) | 施設名と階数は住所の欄に入れる |
| × | ○○珈琲 No.012 | 店舗番号を足している |
| × | ○○珈琲 渋谷駅前店(サイトの一覧では「渋谷店」) | GBP だけ表記を変えている |
名前のキーワードが順位に与える影響と、違反したときに失うものはビジネス名を参照してください。店舗が多いチェーンでは、ガイドラインに反する名前の付け方を全店でしていると、Google による書き換えや競合からの報告で、全店の順位が一斉に動くことになります。
表記ゆれのルールを決める
違反ではなくても、店舗ごとに表記がずれると、本部が全店を検索・集計するときに困り、ほかの媒体との一致も崩れます。命名のルールを 1 枚にまとめます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| ブランド名の書き方 | 「○○珈琲」(「○○コーヒー」「〇〇珈琲店」は使わない) |
| 店名の付け方 | 地名 + 「店」。商業施設内は「施設の略称 + 店」(看板と同じ) |
| ブランド名と店名の間 | 半角スペース 1 つ |
| 英数字 | 半角。英字のブランド名は大文字小文字を看板どおりに |
| 括弧・記号 | 使わない |
| 同じ地名の 2 店舗目 | 「新宿東口店」「新宿南口店」(どちらも看板と同じ) |
ルールを変えるときは、看板・サイトの店舗一覧を先に変え、GBP は最後に変えます。全店の名前を一斉に変えると、確認が外れたという報告があるので、数店舗ずつ、日を分けて変えます(一括オーナー確認)。
フランチャイズの名前
Google は、ブランドの商品やサービスを扱う公式の加盟店(フランチャイズを含む)は、そのブランド名でプロフィールを作れるとしています。加盟店の運営会社の社名は、看板などで一貫して使っていない限り足しません。他社ブランドの商品を扱うだけの店(正規の加盟店でない販売店)は、ブランド名ではなく自店の名前にします。詳しくはフランチャイズの権限とオーナーの持ち方を参照してください。
カテゴリをそろえる
Google は、チェーンのすべての拠点で、ビジネス全体を最もよく表す共通のカテゴリを 1 つ使うよう定めています。業態が複数ある場合(小売店・物流センター・事務所、サブブランドなど)は、業態ごとにそろえます。
- メインカテゴリ: 全店で同じにします。店舗ごとに「カフェ」「喫茶店」「コーヒーショップ」がばらばらになっている状態は、命名と同じく本部で直します(メインカテゴリ)
- 追加カテゴリ: 実態に合わせて店舗ごとに変えて構いません。テイクアウト専門の窓口がある店舗、物販のある店舗など、その店舗で実際に提供していることだけを入れます(追加カテゴリ)
- やりがちな失敗: 本部が全店に同じ追加カテゴリを一括で入れ、実際には提供していない店舗にも付いてしまう。追加カテゴリは店舗の実態を聞いてから入れます
全店共通にする項目、店舗ごとに変える項目
| 項目 | 全店共通 | 店舗ごと | メモ |
|---|---|---|---|
| ビジネス名 | ブランド名の部分 | 店名の部分(看板どおり) | |
| メインカテゴリ | ○ | 業態ごとに共通 | |
| 追加カテゴリ | ○ | 実態に合わせる | |
| 電話番号 | ○ | 店舗に直接つながる番号。代表番号やコールセンターに全店をまとめない(電話番号) | |
| ウェブサイト | ドメイン | 店舗ページの URL | トップページに全店を向けない(ウェブサイトの URL) |
| 営業時間 | 書き方の形式 | 時間そのもの | 商業施設内の店舗も、店舗が実際に客に対応している時間を入れる(施設の営業時間と違うことがある) |
| 属性 | 支払い方法など全店共通のもの | 駐車場、バリアフリー、席の種類 | 店舗の設備は店舗に確かめる(属性) |
| ビジネスの説明 | ブランドの紹介(前半) | 店舗の特徴・アクセス(後半) | 全店まったく同じ文にしない(ビジネスの説明) |
| 写真 | ロゴ、撮り方のルール | 外観・入口・店内・スタッフ | 全店同じ写真を使い回さない(写真) |
| サービス・メニュー・商品 | 全店共通のメニュー | 店舗限定のもの | 価格が店舗で違うなら店舗ごと |
店舗コード(ビジネスコード)の決め方
スプレッドシートで全店を扱うときの鍵になるのが店舗コードです。Google のスプレッドシートでは「ビジネスコード」という列名で、次の決まりがあります。
- 店舗ごとに違う値にする(重複できない)
- 64 文字以内。前後に空白を入れない。< > などの記号や URL は使えない
- Google の検索やマップには表示されない(管理する人だけが見られる)
付け方のコツ
- 社内の店舗番号と同じにする: POS・会計・人事で使っている番号と合わせると、売上や人員の表と GBP の数値を突き合わせやすくなります
- 意味を詰め込みすぎない: 「業態 - 都道府県コード - 連番」(例: C-13-012)程度にとどめます。エリアの名前を入れると、エリアの再編のたびに変えたくなります。エリアはラベルで持ちます
- 閉店した店舗のコードを使い回さない: 過去の数値と混ざります。台帳では閉店日とともに残します
- 移転したとき: Google のヘルプは、移転した店舗は古いコードを新しいコードに置き換えるよう案内しています。社内の店舗番号が移転で変わらないなら、どちらに合わせるかを台帳に書いておきます。コードを変えるときは、既存のプロフィールのコードを書き換えます。スプレッドシートに新しいコードの行を足すと、別の店舗として扱われるおそれがあります
- 開店の時点で付ける: 店舗コードのない店舗は、スプレッドシートでの一括更新の対象にできません。LocalBase が 2022 年に紹介した一括での営業時間の変更でも、最初の手順は全店に店舗コードを付けることでした
ラベルの使い方
ラベルは、店舗をグループ分けして管理画面で探しやすくするための項目です。
- 1 店舗に 10 個まで、1 つ 50 文字まで
- 管理画面で、ラベルで店舗を絞り込める。Google 広告の住所アセットを絞り込むのにも使える
- 検索やマップには表示されず、順位にも影響しない(キーワードを入れても意味がない)
Googleマップの利用者が自分用に場所に付ける「ラベル」(自宅、職場など)とは別のものです。
ラベルの設計の例
| 種類 | ラベルの例 | 使い道 |
|---|---|---|
| エリア | 東京西、関西 | エリアマネージャーごとの点検、地域の特別営業時間 |
| 立地の型 | 駅前、郊外ロードサイド、商業施設内 | 店舗の数値を同じ型どうしで比べる(店舗横断の数値の見方) |
| 運営 | 直営、加盟 | 加盟店向けの連絡、権限の点検 |
| 業態 | 標準、小型、テイクアウト専門 | 業態ごとのカテゴリ・メニューの一括更新 |
| 開店の年 | 2026 開店 | 開店から 1 年の店舗の追い方を変える |
| 状態 | 改装予定、閉店予定 | 作業の漏れを防ぐ |
ラベルは本部だけが付け、店舗には触らせません。付け方がばらばらになると、絞り込みの意味がなくなります。
スプレッドシートで一括更新するときの注意
- 最新の状態をダウンロードする: ビジネス プロフィール マネージャーで店舗を選び、[操作]→[ダウンロード]の[ビジネス情報]から書き出します。Google による変更を含めるかを選べるので、含めて書き出すと、Google が書き換えた項目も一覧で見られます
- 変える列と店舗コードの列だけを残す: Google は、列の見出しがあって中身が空の場合、その列の既存の情報を削除すると説明しています。全列のまま編集して読み込むと、触っていない列の空欄で全店の情報が消える事故が起きます
- 最初は 1〜2 店舗で試す: 読み込んで、マップで表示を確かめてから全店に広げます
- 大きな変更は分ける: 名前・電話・URL・カテゴリを同じ日にまとめて変えない
- 反映後に台帳と突き合わせる: 数店舗を抜き出し、台帳の値と GBP の表示が合っているかを確かめます
特別営業時間だけを一括で入れる書式は営業時間にあります。
LocalBase では、営業時間・説明文・メニューなどの項目を選んで複数店舗にまとめて反映でき、Google 側で店舗情報が変わったときに通知を受けられます。
チェック項目
- 全店の名前が、看板・サイトの店舗一覧と一字一句同じ
- 名前に地名の言い足し・駅からの距離・サービス名・施設名・店舗番号が入っていない
- 表記ゆれのルール(スペース・英数字・「店」の付け方)を文書にした
- メインカテゴリが業態ごとに全店で同じ
- 追加カテゴリ・属性が、各店舗の実態に合っている
- 全店に店舗コードが付いていて、社内の店舗番号と対応している
- ラベルの種類と付け方を決め、本部だけが付けている
- 一括更新は、店舗コードと変える列だけのファイルで行っている
よくある質問
Q. 地名を入れた方が順位が上がるなら、全店の看板を「ブランド名 + 地名」に変えるべきですか? 看板・サイト・領収書まで実際に変えるなら、名前に地名を入れられます。名前に含まれる言葉は順位への影響が大きい要因とされていますが、地名で上がるのは主に「地名 + 業種」で検索した場合で、店舗の近くで「業種」だけで検索した人には距離などほかの要因も大きく影響します。全店の看板を変える費用とブランドへの影響と合わせて判断してください。
Q. 同じ駅に 2 店舗あり、利用者が間違えます。名前で区別していいですか? 看板で「東口店」「西口店」と名乗っているなら、その名前を使えます。看板にない区別を GBP にだけ足すのは避け、写真(外観・入口)と説明で見分けられるようにします。
Q. 業態の違う店舗(標準店とテイクアウト専門店)のメインカテゴリは? 業態ごとにそろえます。標準店は全店で同じ、テイクアウト専門店は全店で同じ、という形です。
Q. ラベルに検索されたい言葉を入れると効果がありますか? ありません。ラベルは管理用で、検索には表示されません。
出典
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ。英語版のチェーン・ブランドの項も参照)
- ビジネス プロフィールで使用する一括アップロード用スプレッドシートを作成する(同。ビジネスコード、ラベル、空の列の扱い)
- ビジネス情報を一括でダウンロードする(同)
- ビジネス拠点グループを作成、管理する(同)
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