飲食店の MEO 対策|カテゴリ・メニュー・お酒の投稿の制限・食材表示・グルメサイトとの使い分け

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: 飲食店は、メインカテゴリで迷うことがほとんどない業種です。編集部の調査では「ラーメン 新宿」の上位 20 店すべてがラーメン屋でした。差がつくのは、メニューを全品入れているか、写真とクチコミが新しく多いか、注文・予約の入口が自店になっているかです。そのうえで飲食店に特有の落とし穴が 3 つあります。お酒の割引を前面に出した投稿(Google の制限)、実際と違う食材・産地の表示(景品表示法)、喫煙可能室の明示漏れ(健康増進法)です。

カテゴリは料理名でほぼ決まる

LocalBase 編集部が 2026 年 10 月 2 日に東京の地名を含む検索語で Googleマップの上位 20 店を調べると、飲食はほぼ一択でした。

検索語 上位店のメインカテゴリ(編集部調べ)
ラーメン 新宿 ラーメン屋 20/20
居酒屋 居酒屋 18/19
焼肉 焼肉店 19/20
うどん うどん屋 15/20

ほかの業種のように「上位店で割れているから試して比べる」という場面は少なく、料理名・業態名どおりのカテゴリを選ぶのが基本です。迷いやすいのは次のような場合です。

迷う場面 考え方
「居酒屋」と「モダン居酒屋レストラン」 別のカテゴリです。上位店で後者をメインにしている店は見当たりませんでした
焼肉店・ホルモン焼肉店・韓国焼肉店 品書きの中心で選びます。ホルモンが看板なら「ホルモン焼肉店」、残りは追加カテゴリに
海鮮丼・天丼などの専門店 「丼物店」は 2025 年 8 月に追加された新しいカテゴリです。「和食店」などから変えるなら、変える前と後で同じ地点・キーワードの順位を記録して比べます(順位の計測)
昼は定食、夜は居酒屋 同じ店名・同じ看板なら 1 つのプロフィールです。来店の多い方、または狙う検索語に合う方をメインにし、もう一方を追加カテゴリに入れます。昼と夜で店名も看板も違う別の店なら、それぞれ登録できます(登録できるビジネスか)
「レストラン」だけを選んでいる 具体的な料理のカテゴリがあるなら、そちらに変えます。広すぎるカテゴリは、料理名の検索で候補に入りにくくなります

追加カテゴリは、実際に出している料理の業態だけにします。テラス席があるから、宴会ができるから、という設備や使い方のカテゴリを足すのは、追加カテゴリで書いているとおり逆効果になりやすい入れ方です。

飲食店で手を入れる機能

GBP には、メニューや料理の注文のように、飲食のカテゴリでだけ出てくる欄があります。予約・営業時間の詳細・属性はほかの業種でも使えますが、飲食店は選べる項目が多く、ほかの業種より手を入れる場所が多いのが特徴です。

機能 飲食店でのポイント 詳しいページ
メニュー 全品を税込みの価格で。人気の料理から写真を付ける。人気メニューだけの抜粋は Google が認めていない メニュー・注文・順番待ち
料理の注文 テイクアウト・宅配の優先の注文先を自店の注文ページに。契約をやめた宅配サービスのリンクを消す 同上
順番待ちリスト 対応している提携先を使っている店だけ。対応していなければWebサイトで案内 同上
予約 自店の予約台帳を優先リンクに。宴会コースはグルメサイト経由が多いので業態で判断 予約ボタン
営業時間の詳細 ランチ・テイクアウト・宅配の時間を分けて入れる。中休みは営業時間に含めない 営業時間
属性 個室、席の予約、子ども連れ、ベジタリアン料理など、条件で探される項目が多い 属性

メニューに料理名がそろっていると、料理名で探されたときの材料になります。LocalBase の運用支援でも、検索した言葉に関係するクチコミの一文が、検索結果の店舗の下に抜き出されて表示されるのを確かめています。マップのアプリでは、料理の写真に料理名が付いて「人気の料理」として出ることもあり、店舗が付けた名前が優先されます。メニュー・写真・クチコミで同じ料理名が使われている状態を作ると、料理名の検索で理由付きで表示されやすくなります。

お酒の扱い: Google の制限に触れる投稿

Google は、アルコールを「規制されている商品」に含め、ビジネス プロフィールのコンテンツで次のものを禁止しています。

  • 規制されている商品を購入できるページへのリンク
  • 購入の窓口になるメールアドレスや電話番号
  • 特価セール、クーポン、価格情報などのプロモーション特典

一方で、メニューの画像や、お酒が写っていてもメインの被写体ではない写真は、このポリシーの対象外と明記されています。つまり、お酒があること自体は問題なく、お酒の安さを売り込むことが問題です。

○ 問題になりにくい × 制限に触れる・拒否されやすい
メニュー エディタに、店内で出すお酒を価格付きで載せる 「生ビール 1 杯目半額」の特典の投稿
料理の写真にグラスやボトルが写り込んでいる 地酒の銘柄と価格を大きく載せた画像だけの投稿
「冬の肴 5 品を始めました。燗酒に合わせてどうぞ」(料理が主役の最新情報) 「飲み放題 2 時間 1,500 円」を前面に出した投稿や特典
店内の様子を伝える写真にカウンターの酒棚が写っている 持ち帰り用のお酒を商品に登録し、購入ページにリンクする

飲み放題付きのコースを案内したいときは、料理の内容とコースの価格を中心に書き、お酒の割安さを見出しにしない形にします。投稿が拒否されたときの直し方は投稿にまとめています。お酒の広告では、酒類業界の自主基準(20 歳未満や妊娠中の飲酒を連想させる表現、一気飲みをあおる表現を避ける)にも沿います。

メニュー・説明で気をつける法律

食材・産地・製法の表示(景品表示法)

2013 年に、ホテルや百貨店のレストランでメニューと違う食材を使っていた問題が相次ぎ、消費者庁は「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方」を公表しました。そこでは、例えば次のような表示が問題になるとされています。

  • 牛脂を注入した加工肉を、加工肉であることを示さずに「ステーキ」と表示する
  • バナメイエビを使った料理を「芝エビ」と表示する

GBP のメニューの料理名・説明、投稿、写真に付ける説明も、店の表示であることは同じです。

× 避ける書き方 ○ 書き方の例
仕入れが変わったのに「○○県産和牛」のまま 産地が変わる品は「国産牛(産地は日によって異なります)」
加工肉を使った料理を「サーロインステーキ」 「サイコロステーキ(成形肉)」のように加工の内容を添える
業務用の品を使っているのに「自家製」「手作り」 店で仕込んでいる品だけに「自家製」と付ける

産地・品種・ブランド・製法を書くなら、仕入れの記録で確かめられるものだけにし、仕入れ先を変えたら店内のメニュー表と GBP のメニューを同じ日に直します。

価格は税込みの総額

消費者に価格を示すときは、消費税を含めた総額の表示が義務づけられています。メニュー エディタの価格も税込みで入れます。お通し(席料)やサービス料がかかる店は、説明やメニューに書いておくと、会計時の不満とそこから来る低評価を減らせます。

アレルギーの情報

消費者庁は、外食・中食では食物アレルギーの情報の提供は義務づけられておらず、事業者の自主的な取り組みだと説明しています。そのうえで、調理の過程で原材料が混ざることがあるなど、店の情報が常に正しいとは限らない点に注意を促しています。GBP のメニューの説明にアレルギーの情報を書くなら、「○○は使っていません」と言い切らず、最新の情報は店で確認できることを添えます。

喫煙可能室のある店は、宣伝で明示する

改正健康増進法(2020 年 4 月に全面施行)で、飲食店は原則として屋内禁煙になりました。経過措置として喫煙可能室を設けている店(2020 年 4 月 1 日の時点で営業していた、資本金 5,000 万円以下の会社か個人が経営する、客席 100 平方メートル以下の店)は、営業について広告・宣伝するときに、喫煙可能室を設置している旨を明らかにする義務があります。自治体の案内では、ホームページや看板などの媒体が例に挙がっています。

  • GBP のビジネスの説明にも「店内に喫煙可能室があります(20 歳未満の方は喫煙可能室に立ち入れません)」のように書いておくのが安全と考えられます。店内全体を喫煙可能室にしている店なら「20 歳未満の方は入店できません」と書きます
  • 20 歳未満の立ち入りが禁止されるのは喫煙可能室です。店内全体を喫煙可能室にしている店は 20 歳未満が入れないので、「子ども連れ歓迎」「キッズメニュー」などの属性やメニューと矛盾しないようにします
  • 加熱式たばこ専用の喫煙室を設けている場合も、同じように明示が必要です

写真と情報の新しさ

飲食店は競合の数が多く、比べられる材料も多い業種です。LocalBase では、写真の追加は週 1 枚以上、飲食店は週 2〜3 枚を目安にしてきました(自社の推奨で、順位への効果を検証した数字ではありません)。投稿の頻度も、ほかの業種より多めに考えます。

  • カバー写真を自分で決める: 設定していないと、顧客が撮った食べかけの料理やストリートビューが店の顔になることがあります。Google が表示する写真を差し替えることもあるので、管理画面ではなく、検索結果とマップの表側で定期的に確かめます(写真と動画)
  • 古いメニュー表の写真に注意: 顧客が撮った値上げ前のメニュー表の写真が残ると、会計時のトラブルになります。Google は、古い顧客のメニュー写真は削除をリクエストし、店舗が正しいものを載せ直すよう案内しています
  • 季節のメニューは、変わるたびに: 「季節の一品」のように、中身が変わることが分かる名前にしておくと、更新の漏れによる食い違いを減らせます

クチコミ: 飲食店で起きやすいこと

  • 件数が多く、低評価も目立つ: 来店の回数が多い業種なので、クチコミの件数もほかの業種より多く集まります。そのぶん、待ち時間・提供の遅れ・接客の一件が低評価として残りやすく、返信の量も多くなります。業種ごとの返信の文例は返信の文例にあります
  • 「口コミでドリンク 1 杯」の POP は二重に危ない: クチコミと引き換えの特典は Google のポリシー違反で、景品表示法の問題にもなりえます(依頼で守るルール)。お酒が特典なら、お酒のプロモーションでもあります。POP だけでなく、店のサイト、Instagram、グルメサイトの店舗ページに残った告知も消します
  • 料理名を書いてもらうよう頼まない: クチコミに料理名が入ると検索で有利になりそうに見えますが、書く内容の指定は 2026 年 2 月の改定で明確な違反になりました。料理名はメニューと写真で補います
  • 宴会は参加者にも: 幹事だけに頼むと、件数が伸びません。会計時にカードを幹事に複数枚渡すなど、参加者が帰宅後に自分の端末で書ける形にします(依頼の仕方)
  • 店違い: 同じビルに似た業態の店があると、別の店への不満が書かれることがあります。事実だけを書いて返信します

グルメサイトとの関係

TableCheck の 2022 年の調査では、飲食店を探すときに使う手段で Google が初めてグルメサイトを上回りました。ただし利用者は、Google で見つけた店をグルメサイトで比べ、グルメサイトで見つけた店を Googleマップで確かめる、という行き来をしています。

GBP(Googleマップ) グルメサイト
向いている来店 「今、近くで」の当日の来店 宴会・記念日・コースの予約
費用 無料 掲載料、予約の手数料(媒体による)
ページができる経緯 店舗が登録しなくても、利用者の追加でできることがある 利用者の投稿や運営者の調査で、店舗が登録しなくてもできやすい
  • GBP の予約・メニューの欄は、自店のページを優先します。メニューのリンクにグルメサイトのページを入れるのは避けます(メニュー・注文・順番待ち)
  • 開業したら、主なグルメサイトで自店を検索し、ページがあれば店舗会員になって情報を直します。閉業・移転の情報が残りやすいのもグルメサイトの特徴です
  • 有料掲載をやめるときは、ページを消さず無料の店舗会員に移すのが基本です(業種別ポータル)

複数店舗・チェーンの場合

  • メニューの元データを本部で 1 つに: 料理名・説明・税込み価格を本部で管理し、そこから各店舗に反映します。空港や駅ナカなど価格が違う店舗は、店舗ごとの価格を入れます
  • メニュー・注文・予約のリンクは店舗ごとのページに: 全店共通のトップページは、Google の「その店舗専用のページ」の考え方に合いません
  • フランチャイズ店の権限: 加盟店のオーナー権限を誰が持つかで、メニューの更新や返信の担い手が変わります。複数店舗の運用で本部と店舗の分担を決めます
  • LocalBase では、一括投稿と店舗情報の一括更新(営業時間・メニューなど)で全店の情報をそろえ、Google 側で店舗情報が変更されたときの通知で、意図しない変更に気づけます

チェック項目

  • メインカテゴリが料理名・業態名どおりで、上位店のメインと比べて確かめた
  • 追加カテゴリに、設備や使い方だけのカテゴリを入れていない
  • メニュー エディタに全品を税込みの価格で入れ、人気の料理に写真を付けた
  • テイクアウト・宅配の優先の注文先と、予約の優先リンクが自店のページになっている
  • お酒の割引・飲み放題の価格を前面に出した投稿や特典を出していない
  • 持ち帰り用のお酒を商品に登録していない
  • メニューの産地・ブランド・「自家製」などの表示が、今の仕入れと一致している
  • お通し・サービス料がかかるなら、説明かメニューに書いた
  • アレルギーの情報を書くなら、断定せず、店で確認できることを添えた
  • 喫煙可能室がある店は、説明などで明示し、子ども向けの属性と矛盾していない
  • カバー写真を自分で設定し、古いメニュー表の写真が上位に残っていない
  • 「口コミで特典」の告知が、店頭・サイト・SNS・グルメサイトのどこにも残っていない
  • 主なグルメサイトの店舗ページの営業時間・住所・電話番号が GBP と一致している

よくある質問

Q. メニューに載せる品が 200 品以上あります。全部入れる必要がありますか? Google のガイドラインでは、メニューは提供している料理や飲み物をすべて記載したものとされ、抜粋は認められていません。品数が多い店は、セクションを細かく分け、季節で入れ替わる品を「季節の一品」のようにまとめる形で全体を載せます。

Q. 宅配サービスのリンクが勝手に表示されています。消せますか? 提携先のリンクは、その注文先を選んで削除を依頼できます。自店の注文ページがあるなら、それを優先の注文先にします。詳しくはメニュー・注文・順番待ちを参照してください。

Q. 宅配専門のブランド(バーチャルキッチン)も登録できますか? ブランドを識別できる包装とサイトがあるなどの条件を満たせば登録できます。宅配だけなら住所を非表示にしてサービス提供地域を設定します。条件は登録できるビジネスかにまとめています。

Q. 「地域で一番人気」と説明に書いてもよいですか? 客観的な調査の根拠がなければ、景品表示法の優良誤認にあたるおそれがあります。根拠のない No.1 の表示は、Google の「誤解を招く内容」としても扱われえます。グルメサイトの賞や掲載は、受賞の名前と年をそのまま書く方が伝わります。

Q. お酒の写真を載せると停止されますか? お酒が写っていること自体は問題ありません。Google は、メニューの画像や、お酒が主な被写体でない写真をポリシーの対象外としています。制限されるのは、割引・クーポン・価格などでお酒の購入を促す内容です。

出典

LocalBase なら、複数店舗の Googleビジネスプロフィールの更新・投稿・クチコミ返信をまとめて行えます。新規無料登録から15日間、有料プランの全機能をお試し頂けます。

無料登録して今すぐ利用開始

業種別のポイントへ戻る

無料登録して今すぐ利用開始