小売店の MEO 対策|売場に合わせたカテゴリ、商品と店頭在庫、商業施設の中の店、価格表示の注意
結論: 小売店は、メインカテゴリを売場の中心で選び、追加カテゴリを売場ごとに足す業種です。家電量販店の上位店には、追加カテゴリを 9 個まで入れている店が複数ありました。そのうえで、商品の見せ方(商品エディタか、Merchant Center の店頭在庫か)を品数で決め、商業施設の中の店は名前・住所・ピン・営業時間を施設に合わせます。お酒・医薬品は Google の制限で商品に載せられず、セールの価格表示は景品表示法の目安に沿います。
カテゴリ: 売場の中心でメインを、売場ごとに追加を
LocalBase 編集部が 2026 年 10 月 2 日に東京の地名を含む検索語で調べた、上位 20 件のメインカテゴリです。
| 業態 | 上位店のメイン(編集部調べ) | 読み取れること |
|---|---|---|
| コンビニ | 「コンビニ 新宿」: コンビニエンスストア 19 | ほぼ一択 |
| ドラッグストア | 「ドラッグストア 新宿」: ドラッグストア 19。追加に調剤薬局が 5 店 | 調剤をしている店は追加カテゴリで |
| 家電 | 「家電量販店 新宿」: 家電量販店 11(2 種類の合計)・カメラ専門店 3 | 売場ごとに追加カテゴリを多く入れる |
| アパレル | 「洋服 渋谷」: 衣料品店 13・古着屋 5 「古着 下北沢」: 古着屋 20 |
古着の店は「古着屋」。新品の店と分かれる |
| メガネ | 「メガネ 新宿」: メガネ店 20 | 一択 |
| スーパー | 「スーパー 世田谷」: スーパーマーケット 18(grocery_store 12・supermarket 6) | 同じ名前の 2 種類で割れる |
| 書店 | 「書店 新宿」: 書店 10(book_store 9・magazine_store 1) | 同じ名前の 2 種類 |
| 花屋 | 「花屋 世田谷」: 花屋 20 | 一択 |
同じ名前のカテゴリが 2 つある業態
小売は、管理画面で同じ名前が 2 つ表示されるカテゴリが特に多い業種です。スーパーマーケット、家電量販店、衣料品店、書店、雑貨店、リサイクル ショップ、宝石店、酒店で見つかりました。
- 迷ったら、上位店で多い方に合わせます(スーパーなら grocery_store、衣料品店なら clothing_store、書店なら book_store が多数でした)
- 「酒店」のうち state_liquor_store は、本来は公営の酒類販売店を指すと考えられるので避けます
- どちらを選んでいるかは、カテゴリの ID が載っている一覧で確かめます(業種別カテゴリ名)
追加カテゴリは「売場として看板と担当がある」ものを
家電量販店の上位店は、携帯電話・カメラ・おもちゃ・パソコンなど、売場に合わせて追加カテゴリを多く入れていました。アパレルなら、衣料品のほかに靴・バッグ・アクセサリーの売場があれば、それぞれの売場のカテゴリが候補です。
ただし、店の中に別の事業者や別の部門として看板と窓口がある場合(スーパーの中の薬局、書店の中のカフェなど)は、母体のプロフィールにそのカテゴリを足さず、それぞれ別のプロフィールにします。Google は「家電店の中の特定メーカーの製品コーナー」のような売場は別のプロフィールにできないとしています(登録できるビジネスか)。
商品と在庫の見せ方
品数で方法を選ぶ
| 方法 | 向いている店 | 特徴 |
|---|---|---|
| 商品エディタ | 個人店、専門店、品数の少ない店 | 管理画面で写真・価格・説明を手で入れる。実店舗で物理的な商品を売っている店が対象 |
| Merchant Center の無料ローカル リスティング | 品数が多い店、チェーン | 店舗ごとの在庫と価格のデータを送り、Google 検索で「店頭で買える商品」として出す。日本も対象国 |
商品エディタについて Google は、オンラインで購入できるサイトがない、商品にバーコードがない、在庫の最新データがない、のいずれかに当てはまる実店舗の店が使えると案内しています。POS やバーコードと連携して自動で商品を載せる仕組み(ローカル在庫アプリ)は、日本は対象外です(商品)。
品数が多く、EC サイトや在庫のデータを持っている店は、Merchant Center で店舗ごとの在庫データを管理する方法があります。Google は、ローカル在庫広告と無料ローカル リスティングを日本でも提供しており、実店舗を持つ小売店が対象です。「本日店舗受け取り可」のような受け取りの案内も設定できます。
商品エディタで載せるもの
LocalBase の運用支援では、商品は全品を載せるより、来店のきっかけになる代表的な品に絞ることを勧めています。
- 取り扱いブランド・メーカー名: 「○○(ブランド名) + 地名」で探す人に、扱っていることが伝わります
- 季節の品・新商品: 入荷のたびに入れ替えます
- その店でしか買えない品: 地域の名産品、オリジナル商品
在庫がなくなった品は、その日のうちに外すか、説明に「入荷待ち」と書きます。商品を見て来店した人が手ぶらで帰ると、そのまま低評価になります。
載せられない商品
Google は、アルコール、タバコ、規制されている医薬品、健康器具や医療機器などを規制されている商品とし、購入できるページへのリンクや、割引・クーポン・価格などのプロモーションを禁止しています。小売で特に関係するのは次の業態です。
| 業態 | × 載せない・投稿しない | ○ 代わりに |
|---|---|---|
| 酒店、スーパーの酒売場 | 地酒やワインを商品に登録する、「ビール 1 ケース 10% 引き」の特典の投稿 | 試飲会などのイベントの告知、店内の写真(お酒が写り込むのは問題ない) |
| ドラッグストア・薬局 | 医薬品を商品に登録する。「かぜ薬 2 割引」のような医薬品の割引を前面に出した投稿も、制限に触れることがある | 調剤・相談の受付をサービスで示す。日用品・化粧品を商品に |
| 電器店 | 健康器具・医療機器(血圧計、補聴器など)を価格付きで商品に | 修理・相談の受付をサービスで |
1 つの違反で、ほかの商品までまとめて消えることがあるので、登録する前に確かめます。
商業施設・駅ビルの中の店
モールや駅ビルに入る店は、施設の中で見つけてもらうための情報が要ります。
| 項目 | やること |
|---|---|
| ビジネス名 | 看板・施設の館内案内・公式サイトの店舗一覧と同じ名前に。「ブランド名 + 施設名 + 店」と名乗っているならそのまま使える(ビジネス名) |
| 住所 | 施設の住所に、施設名と階を住所 2 に入れる |
| ピン | 施設の中心ではなく、店に近い入口に合わせる(住所とピン) |
| 営業時間 | 施設の営業時間に合わせる。館の休館日・時短営業は、施設から連絡が来た時点で特別営業時間に入れる(営業時間) |
| ビジネスの説明 | 冒頭で場所を伝える。例: 「○○駅直結の○○モール 2 階、中央エスカレーター横の雑貨店です」 |
| 写真 | 施設の入口、フロアの案内板、店の正面。施設の中で迷わず来られるかを写真で見せる |
説明の冒頭に駅名・施設名・階・目印を入れる形は、LocalBase の小売店向けの支援で勧めてきた書き方です。施設の中での場所が分かると、来店前の不安が減るうえ、施設名で探した人にも店の場所が伝わります。
価格の表示
「通常価格」との比較
GBP の商品の価格や、セールの投稿で「通常価格 3,980 円 → 1,980 円」と出すときは、比べる「通常価格」が実際にその価格で売られていたものである必要があります。消費者庁の考え方では、次の目安が示されています。
- セールを始める時点からさかのぼる 8 週間のうち、その価格で販売していた期間が過半を占めている
- その価格で販売していた期間が通算 2 週間以上あり、最後にその価格で販売した日から 2 週間以上たっていない
8 週間ずっと「セール中」の価格で売っているのに、ほとんど売っていない価格を「通常価格」として並べるのは、不当な二重価格表示にあたるおそれがあります。
チラシ・店頭・GBP の食い違い
- 価格は税込みの総額で入れます
- チラシの特売品を GBP の投稿でも案内するなら、期間と数量の限りを書きます。売り切れたら投稿を消すか、売り切れの旨を書き足します
- 商品の価格は、値上げのたびに直します。店頭と GBP で価格が違うと、来店した人とのトラブルになります
クチコミ
- 在庫・価格・接客が中心: 小売のクチコミは「欲しい物があったか」「チラシどおりだったか」「店員に聞きやすかったか」が中心になります。在庫切れやチラシとの違いへの低評価の返信例は返信の文例にあります
- 通販の評価が混ざる: 通販で買った人が、配送や商品の不満を店舗のプロフィールに書くことがあります。依頼の段階で、通販の購入者には通販側の評価を案内します(依頼の仕方)
- 高額品は納品・設置のあとに: 家電・家具などは、使い始めてから依頼する方が実態に沿ったクチコミになります
- 会計時のレシートの QR: 依頼の経路として小売では使いやすい方法です。特典と引き換えにしないこと、その場で書かせないことは、ほかの業種と同じです(依頼で守るルール)
チェーン・複数店舗の場合
- 店舗ごとのページにつなぐ: GBP の「ウェブサイト」欄は、全店共通のトップではなく、その店のページにします(店舗ページ)
- カテゴリは同じ業態でそろえる: 同じ業態の店はメインカテゴリをそろえ、売場の違い(大型店だけにある売場など)は追加カテゴリで店ごとに足します
- 施設の休館日をまとめて入れる: 商業施設に入る店舗が多いチェーンは、施設ごとの休館日・時短の予定を一覧にし、特別営業時間をまとめて入れます
- 在庫は Merchant Center でまとめて: 品数が多いチェーンは、店舗ごとの在庫データを Merchant Center で送る方が、商品エディタで店ごとに入れるより現実的です
- LocalBase では、一括投稿で全店のセールの告知を置換コードで店舗名などを差し込んで出せ、店舗情報の一括更新で特別営業時間をまとめて反映できます
チェック項目
- メインカテゴリが売場の中心に合っていて、同じ名前の 2 種類のどちらかを ID で確かめた
- 追加カテゴリは実際にある売場だけで、別の事業者の売場(店内の薬局・カフェ)を入れていない
- 商品エディタに、代表的な品・取り扱いブランド・季節の品を載せた
- お酒・医薬品・医療機器を商品に登録していない。お酒・医薬品の割引の投稿をしていない
- 品数が多い店は、Merchant Center の店頭在庫を使うか検討した
- 商業施設の中の店は、施設名と階を住所 2 に入れ、ピンを店に近い入口に合わせた
- 説明の冒頭に、駅名・施設名・階・目印を書いた
- 施設の休館日・時短を特別営業時間に入れている
- 「通常価格」との比較は、実際にその価格で販売していた実績がある
- 商品の価格が税込みで、店頭の価格と一致している
- 通販の購入者には、店舗ではなく通販側の評価を案内している
よくある質問
Q. 商品は何品くらい載せればよいですか? 上限の公式の案内は見当たりません。順位への効果は小さいので、全品を載せるより、来店のきっかけになる品を絞って写真・価格・説明をきちんと入れる方が役に立ちます。品数を出したいなら Merchant Center の店頭在庫を検討します。
Q. モールの中の店です。モールのプロフィールとは別に作れますか? 作れます。看板と営業時間を持つ店舗は、施設の中にあっても別のプロフィールです。施設側のプロフィールに自店のカテゴリを足してもらう必要はありません。
Q. 中古品の買取もしています。カテゴリはどうすればよいですか? 販売が中心ならリサイクル ショップ(2 種類あるので ID を確かめる)や古着屋などの販売のカテゴリをメインにし、買取はサービスに登録します。買取の受付時間が販売と違うなら、営業時間の詳細で分けて入れます。
Q. 期間限定のポップアップストアも登録できますか? Google のガイドラインに、ポップアップストアを名指しした決まりはありません。ただし、季節営業の店でも、一年を通して常設の看板を出していることが登録の条件とされているので、期間だけの出店は条件を満たしにくいと考えられます。ポップアップの告知は、本店のプロフィールのイベントの投稿で出します。
出典
- 商品エディタについて / 禁止および制限されているコンテンツ / Google に掲載するビジネス情報のガイドライン / ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ。季節営業の店の常設の看板)
- ローカル在庫広告と無料ローカル リスティングの概要(Google Merchant Center ヘルプ。日本も対象国)
- 二重価格表示(消費者庁。「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」の「最近相当期間にわたって販売されていた価格」の目安)
- 「総額表示」の義務付け(国税庁)
- GBP カテゴリ一覧(おもてなし.com、2026 年 9 月 30 日更新のデータ。カテゴリの ID)
- LocalBase 編集部による Googleマップの検索結果の調査(2026 年 10 月 2 日、東京の地名を含む検索語で上位 20 件。メインカテゴリは店名検索で確かめる方法による)
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