GBP(Googleビジネスプロフィール)が停止される原因|停止されやすい行為・業種と前兆
結論: 停止の原因で最も多いのは、①登録できない住所(バーチャルオフィス、住所貸し、自宅の表示)、②違反のある Google アカウントや業者との関係、③ビジネス名へのキーワードと不正なクチコミ、④名前・住所・カテゴリなどを一度に大きく変える編集、です。出張して作業する業種のようにスパムの多い業種は、違反がなくても厳しく審査されます。直してから 1 回だけ再審査を請求し、審査中に新しいプロフィールを作らないのが鉄則です。
停止・制限の種類
「停止」と一口に言っても、何が止まるかで対応が違います。
| 種類 | 何が起きるか | 主な原因 |
|---|---|---|
| プロフィールの停止 | 検索結果やマップに表示されなくなる、またはオーナーと管理者が操作できなくなる | ガイドライン違反(住所、名前、重複など) |
| アカウントの制限 | その Google アカウントが管理するすべてのプロフィールが停止され、新しく作ることもできなくなる | アカウント自体の違反、違反の多いプロフィールの管理 |
| クチコミに関する制限 | 一定期間、新しいクチコミを受け付けない、既存のクチコミが非公開になる、虚偽のクチコミを削除したという警告が表示される | 虚偽のクチコミ、報酬を伴うクチコミ、不自然な急増 |
| 編集の保留 | 変更が「審査中」のまま反映されない、写真が載らない | 違反の疑い、大きな変更 |
Google は、2025 年の 1 年間で、ポリシー違反の 2 億 9,200 万件以上のクチコミをブロックし、78 万 2,000のアカウントに投稿の制限をかけたと公表しています。取り締まりは年々自動化と強化が進んでいます。
停止されやすい行為・状態
1. 登録できない住所で登録する
停止の原因として、専門家の間でも最も多く挙げられるのが住所です。Google のガイドラインは、次のように定めています。
- 郵送先の住所を借りていて、その住所で実際にサービスを提供していない場合は、ビジネス プロフィールを利用できない
- コワーキングスペースは、分かりやすい看板が常に設置され、営業時間中に顧客に対応できるスタッフが常駐している場合を除き、登録できない
- 遠隔地の私書箱は使えない
| × のやり方 | 何が問題か |
|---|---|
| 出張整体・ハウスクリーニングの事業者が、バーチャルオフィスの住所で「新宿店」「渋谷店」「池袋店」を作る | 実際に客を迎えていない住所での登録。まとめて停止されやすい |
| 自宅で開業している訪問型の事業者が、自宅の住所を表示する | 客を迎えていない住所は非表示にする決まり |
| 本店しかないのに、隣の市にレンタル会議室を借りて「支店」を登録する | 営業時間中にスタッフが常駐していない |
| 税理士事務所が、シェアオフィスの 1 席の住所で登録し、看板を出していない | コワーキングの条件を満たしていない |
○ のやり方は、実際に客を迎える店舗・事務所だけを登録し、訪問型は拠点の住所を非表示にしてサービス提供地域を設定することです(距離と所在地)。
2. 停止されたアカウントや、違反の多いプロフィールと関係している
プロフィールの管理者やオーナーの Google アカウントが停止されると、そのアカウントが管理しているプロフィールもまとめて停止されることがあります。専門家への調査でも、停止されたアカウント・プロフィールとの関係は、停止の要因の上位に挙げられています。
- 業者のアカウント: MEO の業者が、違反のある他社のプロフィールと同じアカウントで、あなたの店のプロフィールも管理している
- 個人のアカウント: 店長が個人の Google アカウントでオーナーになっていて、そのアカウントが別の理由(ほかのサービスでの違反など)で停止された
- 同じグループ: 多店舗のビジネスグループの中に、違反しているプロフィールがある
業者に運用を任せるときは、オーナーではなく「管理者」として招待し、オーナーは自社で持ちます。契約が終わったら、すぐに業者のアカウントを外します。
3. ビジネス名にキーワードを足す
「品川の居酒屋○○ 個室 飲み放題あり」「○○整骨院 腰痛 肩こり 骨盤矯正」のように、正式名称以外の言葉を足すのは、停止の代表的な原因です。競合からの報告で見つかることも多く、名前を書き換えられるだけで済む場合もあれば、プロフィールごと停止される場合もあります(ビジネス名)。
4. クチコミを不正に集める
| × のやり方 | 扱い |
|---|---|
| スタッフや家族に書かせる、知人に頼んで書いてもらう | 実体験に基づかないクチコミ |
| 「星 5 で書いてくれたら次回 10% 引き」のように特典を出す | 報酬を伴うクチコミ。日本ではステマ規制の問題にもなる |
| 満足した客だけを選んで依頼する | 選別した依頼 |
| クチコミの代行業者から購入する | 虚偽のクチコミ |
| 低評価を書いた客に、返金と引き換えに削除を頼む | 報酬と引き換えの削除の依頼 |
不正なクチコミが見つかると、新しいクチコミの受付停止、既存のクチコミの非公開、警告の表示といった制限がかかります。繰り返すとプロフィールの停止につながります(依頼で守るルール)。
5. 一度に大きく編集する
名前・住所・カテゴリ・電話番号・Webサイトを同時に変えると、プロフィールを乗っ取った人の行動に似ているため、審査や停止の引き金になりやすいことが知られています。Sterling Sky も、重要な項目をまとめて編集することを停止の主な原因の最初に挙げています。
- 改装と同時に、名前・カテゴリ・営業時間・写真をすべて変える
- 運用を引き継いだ業者が、初日に全項目を「最適化」する
- 移転と同時に、店名と電話番号も変える
変更は 1 項目ずつ、反映を確かめてから次に進めます。
6. 重複・同じ電話番号のプロフィール
- 同じ店舗のプロフィールを 2 つ持つ(オーナー確認が取れなくなって新しく作った、など)
- 訪問型の事業者が、地域ごとにプロフィールを作る
- 複数のプロフィールに同じ電話番号を入れる
Google のガイドラインは、ビジネスの拠点ごとに複数のページを作ることを、アカウントが同じか別かに関わらず禁止しています。
7. Webサイト欄の転送・改ざん
Webサイト欄に、別のドメインへ転送される URL を入れること、リンク先のサイトが改ざんされていることも、停止の要因に挙げられています。Sterling Sky は、Webサイト欄に転送用の URL や動画チャンネルのリンクを入れないよう勧めています(順位を下げる要因)。
8. 実態と合わない業種・カテゴリ
- 事業と関係の薄いカテゴリを並べる(整体院が「スポーツジム」「エステ」「美容院」を追加する、など)
- メインカテゴリを、まったく違う業種に変える。大きな業種の変更は、オーナー確認のやり直しや停止のきっかけになりやすい
- 販売員や、見込み客を集めて紹介する業者(リードの獲得代行)が、個人の専門家としてプロフィールを作る。Google のガイドラインはこれを認めていません
9. 非店舗型の設定の誤り
- 客を迎えていない住所を表示している
- サービス提供地域に、実際には対応していない地域まで入れる(Google の目安は拠点から車で 2 時間以内。ビジネスの内容によっては、もっと広く設定する方が適切な場合もあります)
- 複数の拠点で、サービス提供地域を重ねる
- 年齢確認が必要な商品(酒類など)を扱うビジネスを、非店舗型で登録する(Google のガイドラインで認められていない)
10. 不審なログイン・乗っ取り
心当たりがないのに停止され、通知に「不審なアクティビティ」と書かれていることがあります。管理者のアカウントへの不正なログインや、見知らぬユーザーの追加が原因のこともあります。管理者のアカウントには 2 段階認証を設定し、ユーザーの一覧に身に覚えのない人がいないか定期的に確かめます。
業種ごとのリスク
スパムの多い業種は、違反がなくても厳しく見られる
Google は、架空の拠点や偽の店名を使った業者が多い業種を、特に厳しく審査しています。米国では、一部の出張型の業種を対象に、第三者による身元確認を求める仕組みが試されてきました。Sterling Sky も、スパムの多い一部の業種は、ほかの業種より停止されることがはるかに多いと報告しています。
日本でも、自宅に駆けつけて作業する緊急のサービスでは、「数百円から」と広告に書いておきながら、作業後に高額を請求されたという相談が多く、国民生活センターや消費者庁が繰り返し注意を呼びかけています。こうした業種では、Google 上でも架空の拠点や偽の店名が多いと考えられ、正当な事業者も、オーナー確認や再審査で厳しく見られる前提で準備する必要があります。
厳しく見られやすいのは、次のような特徴を持つ業種です。
| 業種の特徴 | 準備しておくこと |
|---|---|
| 客の自宅や現場に出張して作業し、拠点に客が来ない | 看板のある事務所か作業拠点、社名入りの車両や制服、料金表、事業の登記の書類 |
| 急ぎの依頼が多く、電話 1 本で発注が決まる | 同上。サービス提供地域を実態どおりにし、拠点のない地域にプロフィールを作らない |
| 営業に許可・届出が必要 | 許可証・届出の控えなど、事業者名と所在地が載った書類 |
| 複数の地域で営業していると見せやすい | 拠点ごとの実態(常駐するスタッフ、車両、看板)。名ばかりの拠点を作らない |
| 相談の窓口や紹介の仲介として客を集める | 実際に相談を受ける事務所の住所。広告用の窓口や紹介サイトの番号で登録しない |
オーナー確認・再審査で求められやすいもの
Google のヘルプによると、動画でのオーナー確認では、途切れずに撮った 30 秒以上の未編集の動画で、次の 3 つを映します。審査にはおよそ 5 営業日かかります。
| 映すもの | 店舗型の例 | 訪問型の例 |
|---|---|---|
| 所在地 | 道路標識、建物の番号、周りの店舗 | 近くの目印やランドマーク |
| ビジネスが実在すること | 看板・壁・窓など固定された場所に掲げた店名 | 専門の道具、作業場所、名刺、社名入りの車両 |
| 管理していること | レジの操作、厨房や倉庫など従業員だけが入れる場所に入る | 作業の様子、営業許可証や請求書・公共料金の請求書などの書類 |
看板がない、車両に社名がない、という状態では、この確認を通すのが難しくなります。日頃から看板や車両の社名表示を整えておくことが、いちばんの備えになります。
停止の前兆
停止の前に、次のような兆候が出ることがあります。1 つでも当てはまったら、違反がないか点検します。
- 編集が「審査中」のまま反映されない、写真を上げても表示されない
- Google にビジネス名を書き換えられた(キーワードが消され、正式名称に戻された)
- オーナー確認のやり直し(動画での確認など)を求められた
- クチコミが急に消えた、新しいクチコミが表示されない、警告のバナーが出た
- 第三者からの修正の提案が頻繁に届く(競合が報告している可能性がある)
- Google からポリシー違反についてのメールが届いた
LocalBase に寄せられた相談では、写真が反映されないという店舗のビジネス名に、店名以外の言葉が並んでいた例がありました。名前を正式名称に戻すと、2 日後には写真が反映されました。「なぜか更新が通らない」は、プロフィールのどこかに違反があるサインのことがあります。
停止されたら(最初の対応)
詳しい手順は Google のヘルプ「停止または無効化されたプロフィールを修正する」にありますが、最初に押さえるべき点は次のとおりです。
- 何が止まったかを確かめる: プロフィールの停止か、アカウントの制限か、クチコミの制限か。アカウントが制限されている場合は、先にアカウントを復元する必要があります
- 違反を直してから請求する: 名前のキーワードを外す、住所の問題を解消する、など。直さずに請求しても通りません
- 再審査は 1 回だけ請求する: 再審査請求ツールから請求します。拒否されたときだけ、追加の審査を請求できます。LocalBase の旧ナレッジ記事でも、結果を待てずに何度も送ると、かえって時間がかかると注意しています
- 書類を用意する: 事業の登録証、営業許可証、納税証明書、事業用の公共料金(電気・電話・水道・インターネット)の請求書など。名前と住所がプロフィールと一致しているものが必要です。請求の途中で書類の提出を求められた場合、提出の期限は 60 分以内とされています
- 審査中に新しいプロフィールを作らない: 重複として、さらに不利になります
- 一度回復してから再び停止されたら: 前回のやり取りのケース ID を添えて問い合わせます
停止を防ぐ運用ルール
- オーナーは自社が管理するアカウントで持つ(退職する店長の個人アカウントにしない)
- 業者や店舗スタッフは「管理者」で招待し、不要になったら外す
- 管理者のアカウントに 2 段階認証を設定する
- 重要な項目の変更は 1 回に 1 項目。変更の理由と日付を記録する
- 業者の提案に、名前へのキーワード、住所の追加、クチコミの代行、クリックの水増しが含まれていないか確かめる(ユーザーの行動)
- 事業の書類(登記、許認可、公共料金の請求書)を、すぐ出せるようにしておく
- 看板、車両の社名表示、制服など、事業の実態を示すものを整えておく
複数店舗の場合
チェーンでは、アカウントの制限が起きると全店舗が一度に止まります。違反のあるプロフィールを 1 つでも抱えると、グループ全体のリスクになります。店舗ごとに担当者が自由に編集できる体制だと、ある店舗の店長が名前にキーワードを足した、という違反に本部が気づけません。店舗情報の変更は本部が確認してから行う決まりにしておくと安全です。LocalBase では、投稿・写真・クチコミ返信を本部の承認制にでき、表現のチェック機能も使えます。
チェック項目
- 登録している住所は、すべて実際に客を迎えている店舗・事務所である
- 訪問型で客を迎えていない住所は、非表示にしている
- オーナーは自社のアカウントで、業者は管理者として招待している
- ビジネス名は看板・公式サイトと同じ正式名称である
- クチコミをスタッフに書かせたり、特典を出したり、満足した客だけに頼んだりしていない
- 重要な項目を一度にまとめて変えていない
- 同じ店舗のプロフィール、同じ電話番号のプロフィールが複数ない
- Webサイト欄の URL が転送されず、サイトが改ざんされていない
- 事業の書類を、すぐ出せるようにしている
よくある質問
Q. 心当たりがないのに停止されました。 まず、ビジネス名・住所・カテゴリ・Webサイト欄・管理者の一覧を点検します。業者や前任者が変更していることもあります。違反が見つからなければ、そのまま再審査を請求し、事業の実態を示す書類を出します。
Q. 停止されたので、新しいプロフィールを作り直してもよいですか? 作らないでください。重複として扱われ、審査がさらに不利になります。
Q. 出張型の業者です。違反はしていないのに、オーナー確認が何度も通りません。 スパムの多い業種は、確認が厳しくなっています。看板のある拠点、社名入りの車両、許認可や登記の書類など、実態を示せるものを揃えてから、動画での確認に臨んでください。
Q. 業者に任せていたら停止されました。 まず業者に何を変更したかを確認し、違反を直します。業者がオーナーになっている場合は、オーナーの権限を自社に移してもらい、業者は管理者に変えるか外します。
関連するページ
出典
- 停止または無効化されたプロフィールを修正する / ビジネス プロフィールのコンテンツとプロフィールの制限に対する再審査請求 / ポリシー違反によるビジネス プロフィールの制限 / 動画の録画でビジネスのオーナー確認を行う / Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026 年 10 月確認)
- 禁止または制限されているコンテンツ(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー)
- Google マップ上のビジネスを保護するための新たな取り組み(Google Japan ブログ、2026 年 4 月)
- What to Know About a GMB Suspension and How to Fix It(Sterling Sky)
- Google Tests Advanced Verification For Locksmiths & Plumbers(Search Engine Roundtable)
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