MEO の迷信・効果のない対策|ジオタグ・説明文のキーワード・投稿頻度・ハッシュタグ・広告の誤解

最終更新 LocalBase 編集部監修: 寺師 岳見

結論: MEO でよく勧められる対策の中には、順位にはほとんど影響しないものが多くあります。代表は、写真のジオタグ、説明文・クチコミ返信・投稿へのキーワード、ハッシュタグ、広告の出稿です。投稿については、ペース(毎日・毎週)を上げれば上がるという説には根拠がありませんが、有効な投稿の数と順位の関係を示す大規模データもあり、「投稿は順位に影響しない」とまでは言えません。また「順位に影響しない」と「やらなくてよい」は別の話で、説明文や返信、投稿は来店の判断には役立ちます。手間をかける場所を間違えないことが大切です。

迷信を見分ける 4 つの問い

業者の提案やネットの記事で新しい「対策」を見たら、次の 4 つを確かめます。

  1. 検証があるか: 「何を変えて、何日で、順位がどう動いたか」が示されているか。「効果があると言われています」だけなら根拠になりません
  2. Google が何と言っているか: Google のヘルプやガイドラインに、その項目の扱いが書かれていないか
  3. 相関と因果を取り違えていないか: 「上位の店は投稿が多い」は、上位の店が熱心に運用しているだけかもしれません
  4. それを売りたい人の説明ではないか: ジオタグ付けのツール、投稿の代行、クリックの水増しなど、作業を売る側の説明は割り引いて聞きます

一覧

よくある説 実際 代わりにやること
写真にジオタグ(位置情報)を付けると上がる 検証で効果なし 自分で撮った写真の種類と枚数を増やす
説明文にキーワードを入れると上がる 上がるという根拠はない 来店の決め手になる情報を書く
クチコミの返信にキーワードを入れると上がる 上がるという根拠はない 客に向けて自然に返信する
返信しないと減点される 根拠はない 低評価から優先して返信する(来店の判断に役立つ)
投稿を毎日・毎週出すと上がる ペースによる差は検証・データとも確認されていない。ただし有効な投稿の数が多い店ほど上位に入る割合が高いという大規模データはある 特典・イベント・新商品など、来店につながる投稿を切らさず出す
ハッシュタグを付けると検索に出る GBP の投稿ではリンクにならない 付けない
同じ写真を使い回すとペナルティ 順位が下がるという根拠はない 同じ写真の大量投稿は避ける(ポリシー上の問題)
サイトの title の文字数を○字にすると上がる 文字数は要因として評価が低い 地域と業種が自然に入った、クリックしたくなる title にする
SNS のフォロワーを増やすと上がる 専門家の評価は最も低い部類 SNS のリンクを GBP に設定し、発信は来店のために使う
広告を出すと順位が上がる Google が明確に否定 広告は「広告枠」として使う
イマーシブビューを設定すると上がる 店舗が設定できず、順位にも関係しない 写真と動画を充実させる
ラベルにキーワードを入れると上がる 管理用の機能で、順位に関係しない 店舗の分類に使う
サービス提供地域を広げると上がる 検証で効果なし 実際に訪問する地域だけを入れる
計測用の電話番号を使うと下がる 正しく設定すれば下がらない メインに計測用、追加に本来の番号
プロフィールの強度を 100% にすると上がる Google は順位との関係を説明していない 不足している情報を埋める目安として使う
1 位でなければ意味がない 順位は人ごとに違う 閲覧数と反応数を見る

写真のジオタグ

写真の位置情報(撮影場所の緯度・経度)を、店舗の座標に書き換えてから載せると順位が上がる、という説です。

  • Sterling Sky は、ほとんど運用していない 5 つのプロフィールに、ジオタグと説明を付けた写真を 3 枚ずつ載せて数週間追跡しましたが、マップでも通常検索でも順位は変わりませんでした。しかも、アップロードした写真からは GBP 側でジオタグが取り除かれていたと報告しています
  • Whitespark も、2025 年に公開したよくある誤解の記事で、ジオタグで順位が上がるという根拠はないとしています
  • 専門家への調査(Whitespark、2026 年版)でも、マップの順位要因の中で最も評価が低い部類です

代わりにやること: 位置情報を書き換える時間があれば、外観・店内・商品・スタッフの写真を自分で撮って増やします。写真は検索語に合わせて一覧に表示されるため、種類の幅がクリック率を左右します。

説明文のキーワード

GBP の「ビジネスの説明」(ヘルプ上は全角 375 字・半角 750 字まで)にキーワードを並べると上がる、という説です。

  • Whitespark の代表は、自ら検証したうえで、Google は説明文を順位に使っていないとし、ここは来店につながる紹介文を書く場所だと説明しています
  • 専門家への調査でも、説明文のキーワードはマップの順位要因として評価が最も低い部類で、詰め込みは順位を下げる要因、停止の要因として別に挙げられています

代わりにやること: 説明文には、初めての客が来店を決めるための情報(何の店か、どんな人に向くか、他店との違い、予約の要否、最寄り駅からの行き方)を書きます。Google のポリシーでは、ビジネス情報の中に期間限定のプロモーション、価格、直接的な行動を促すフレーズを含む宣伝は書けません。URL も入れません。

クチコミ返信のキーワード・返信の有無

「返信に地域名や業種名を入れると上がる」「返信しないと減点される」という説です。

  • Whitespark は、よくある誤解の記事で、クチコミに返信してキーワードを入れても順位には影響しないとしています。専門家への調査でも、返信のキーワードはマップの順位要因として最も評価が低い部類です
  • 「返信しないと減点される」ことを示した検証も見当たりません
  • 16,000 以上のプロフィールを分析した Localo のデータでは、返信率は上位 3 位の店の方がむしろ低く、返信が多いほど上位という関係は見られませんでした

代わりにやること: 返信は、これから来店を考えている人と、クチコミを書いた本人に向けて書きます。キーワードを並べた返信は、読む人に不自然に見え、逆効果です。返信は順位より、来店の判断とクチコミの増え方に影響します(クチコミへの返信)。

投稿の頻度・投稿のキーワード

「毎日(毎週)投稿すると順位が上がる」「投稿にキーワードを入れると上がる」という説です。ペースとキーワードについては根拠がありませんが、投稿そのものの効果は評価が分かれています。

  • Sterling Sky は、ほとんど運用していない 3 つのプロフィールで、追跡している検索語に関係する投稿を毎週 1 回、9 週間続け、441 の検索語の順位を追いました。結果は「順位に測れるほどの影響はなかった」で、順位が下がった 1 店舗も、原因は同じ住所の別のプロフィールによるフィルタで、投稿とは関係がありませんでした
  • 専門家への調査でも、投稿の数・頻度・キーワードは、マップの順位要因として評価が低めです。投稿へのキーワードの詰め込みは、順位を下げる要因に挙げられています
  • Localo が 16,000 以上のプロフィールを分析したデータでは、投稿のペース(月に何本か)による差は見られず、投稿にキーワードを入れた店とそうでない店の差もごく小さいものでした
  • ただし同じデータで、有効な投稿が 10 件以上あるプロフィールは、上位 3 位に入る割合が 73.0% と、投稿のないプロフィール(63.7%)より高く出ました。Localo は、投稿の数を、専門家の評価より順位への影響が大きい要因に挙げています(相関で、因果は確かめられていません)
  • Gemini や「マップに相談」の回答に、投稿の内容が引用されるという海外の報告もあります(投稿)

LocalBase に寄せられた相談では、「投稿するとキーワードが分散して順位が下がるので、投稿しないでください」と MEO の業者に言われた店舗がありました。これは根拠のない説です。投稿をしたことで順位が下がるという検証は見当たりません。

代わりにやること: 投稿は、特典・イベント・新商品・季節のメニュー・休業のお知らせなど、来店の判断に使える情報を、キーワードを詰め込まずに出します。毎日出すようなノルマは不要ですが、有効な投稿が途切れない程度(月 2〜4 本が目安)には続けます。

ハッシュタグ

GBP の投稿にハッシュタグを付けると検索に出やすくなる、という説です。

  • 2019 年ごろ、Google の公式アカウントが「ビジネスオーナーは投稿にハッシュタグを使える」と案内したことがあり、それがこの説の出どころと考えられます
  • 実際には、GBP の投稿ではハッシュタグはリンクにならず、ハッシュタグで投稿を探す機能もありません
  • 「ハッシュタグは 5 個まで」のような勧め方もありますが、順位への効果は確認されておらず、キーワードの羅列に近いので勧めません

代わりにやること: 付けません。SNS と同じ文章を GBP に転用するときは、ハッシュタグを外して、期間・価格・予約方法を書き足します。

写真の使い回しのペナルティ

「同じ写真を写真欄と投稿の両方で使うとペナルティを受ける」「1 枚の写真は 1 か所でしか使えない」という説です。

  • 写真の使い回しで順位が下がることを示した検証は見当たりません
  • 一方で、Google マップのポリシーは、同じコンテンツを同じアカウントや複数のアカウントから何度も投稿することを禁止しています。同じ写真を何十枚も繰り返し上げると、削除や反映されない原因になりえます

代わりにやること: 投稿に、写真欄にある写真を使うのは問題ありません。同じ写真を何度も上げるのではなく、新しい写真を撮って足します。

サイトの title の文字数

「title は 32 文字以内にしないと順位が下がる」という説です。title の文字数は、検索結果で見出しが途中で切れるかどうかに関係するだけで、専門家への調査でも順位要因としての評価は最も低い部類です。

代わりにやること: リンク先ページの title には、地域名と業種・サービスを自然に入れ、検索結果でクリックしたくなる言葉にします。地域名やキーワードの詰め込みは、順位を下げる要因に挙げられています(Webサイト)。

SNS のフォロワー数

SNS のフォロワーが多いと順位が上がる、という説です。専門家への調査では、SNS のフォロワー数は、マップの順位要因の中で最も評価が低い部類です。

ただし、Localo のデータでは、GBP に SNS のリンクを設定している店は上位に入る割合が高く出ています。これは相関で、熱心に運用している店がリンクも設定しているだけの可能性がありますが、設定は手間もかからないので、しておいて損はありません。

代わりにやること: GBP のソーシャルプロフィールの欄に、公式の SNS のリンクを設定します。SNS の発信は、店名を覚えてもらい、店名で検索してもらうために使います。

広告を出すと順位が上がる

「Google 広告を出すと、マップの順位も上がる」「Google の公式パートナーなので上位にできる」という説明です。

  • Google は、ローカル検索のランキングについて、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと明記しています
  • Whitespark も、広告と通常の順位は別々に動くとしています。専門家への調査でも、広告の出稿は最も評価が低い要因の一つです
  • LocalBase に寄せられた相談では、「Google の代理店」「Google から委託を受けた」と名乗る電話で MEO の契約を勧められた例が多くあります。Google の認定パートナーであっても、マップの順位を約束することはできません

代わりにやること: 広告は、順位とは別の「広告枠」として使います。Google 広告の住所表示(住所アセット)を使うと、マップの検索結果に「スポンサー」として表示されます。距離の不利で通常の順位では出られない地域や、開店直後で知名度がない時期に役立ちます。

イマーシブビュー

イマーシブビューは、Googleマップで街や建物を立体的に見られる機能です。LocalBase の旧ナレッジ記事で調べたとおり、店舗のオーナーが自分で設定する機能はなく、順位に関係するという根拠もありません。360 度写真やストリートビューの屋内写真も、専門家への調査では順位要因としての評価は低いものです。

代わりにやること: 店内の写真と動画を充実させます。店内の雰囲気を伝える効果は同じように得られます。

ラベル

GBP の「ラベル」は、店舗を分類して管理画面で絞り込むための機能で、1 つの店舗に最大 10 個まで付けられます。客には表示されません。LocalBase の旧ナレッジ記事でも説明したとおり、ラベルにキーワードを入れても順位は変わりません。Googleマップの利用者が場所に付ける「ラベル」も、本人だけが見られる機能で、順位とは関係ありません。

代わりにやること: チェーンでは、地域・業態・担当者ごとにラベルを付けて、管理に使います。

そのほかの、よくある誤解

  • サービス提供地域を広げると上がる: 順位はオーナー確認をした住所を基準に決まり、サービス提供地域は地図上の表示だけに使われます(距離と所在地)
  • 計測用の電話番号を使うと下がる: メインの電話番号に計測用の番号、追加の電話番号に本来の番号を入れ、ほかのサイトを本来の番号でそろえれば問題ないとされています(順位を下げる要因)
  • Webサイトに地図を埋め込むと上がる: 来店する人には便利ですが、Whitespark は順位の要因ではないとしています
  • プロフィールの強度を 100% にすると上がる: 「プロフィールの強度」は不足している情報を知らせる機能で、Google は順位との関係を説明していません。情報の充実度そのものは関連性に影響すると考えられるので、目安としては役立ちます
  • クチコミにキーワードを入れてもらうと上がる: Sterling Sky の検証では上がらず、内容を指定して依頼することは Google のポリシーで禁止されています(クチコミ)
  • 毎日ログインして更新すると上がる: オーナーの操作の頻度は、専門家への調査で評価が低い要因です。必要な更新を、必要なときにします

「1 位」を目標にしない

LocalBase の旧ナレッジ記事では、繰り返し「特定の検索語での 1 位にこだわらない」ことを勧めてきました。理由は今も変わりません。

  • 順位は、検索した場所・時刻・人によって違います。1 か所から測った「1 位」は、ほとんどの客が見ている順位ではありません
  • 「地域名 + 業種」のような大きな検索語より、「個室」「日曜診療」「駐車場あり」のような条件付きの検索の方が、合計すると多く行われています
  • Whitespark も、情報を充実させた下位の店の方が、1 位の店より電話や問い合わせが多いことがある、としています

目標にするのは、閲覧数、通話・ルート・Webサイトへのクリック、予約、来店です。順位は、それを増やすための手段の一つとして、顧客が検索しそうな地点とキーワードを決めて、同じ条件で記録します(順位の計測)。

チェック項目

  • 業者の提案に、ジオタグ付け、説明文・返信へのキーワード、投稿の本数のノルマが含まれていないか確かめた
  • 説明文は、来店の判断に使える紹介文になっている
  • 返信は、キーワードではなく客に向けて書いている
  • 投稿は、ペースのノルマではなく内容(特典・イベント・お知らせ)で、途切れないように出している
  • 投稿にハッシュタグを並べていない
  • 広告と順位を混同していない
  • 目標を「特定の検索語の 1 位」ではなく、閲覧数と反応数に置いている

よくある質問

Q. 順位に影響しないなら、説明文や投稿は書かなくてよいですか? 書いた方がよいです。説明文は順位に影響しなくても、プロフィールを開いた人が来店を決めるための情報になります。投稿は、順位との関係を示すデータもあり、評価が分かれています。どちらも、AI 検索がプロフィールの情報を紹介に使う可能性があります。

Q. 業者がジオタグ付けや投稿代行を「必須の施策」として勧めてきます。 ジオタグ付けは、順位への効果が確認されていません。投稿は続ける価値がありますが、本数のノルマやキーワードの詰め込みで順位が上がるわけではないので、代行を頼むなら中身(来店の判断に使える情報か)で判断してください。順位を約束する業者や、施策の中身を説明しない業者には注意が必要です。

Q. 以前はジオタグで上がったという話を聞きました。 検証では効果が確認されていません。同じ時期にほかの変更(写真の追加、クチコミの増加など)をしていた可能性があります。

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出典

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